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運動会の合同体育があったため、9月7日以来3週間ぶりの「仁川の森」。この3週間の間、台風や長雨が畑にも影響を及ぼしました。
前回植えたダイコンの種は順調に発芽しました。しかし、雨模様が続いたため、土に糸状菌(カビ)が生えました。それを取り除くと、今度はアブラムシが発生。せっかく広がっていたダイコンの葉を食い尽くしました。今日はほとんどのダイコンの苗を抜いて、もう一度種まきをしました。
「仁川の森」としては初めての挫折。作物を育てる難しさを実感。でも、これも大切な経験。3学期に、どうしてこんな被害にあったのか、どうすれば対策が施せるのか、振り返りと分析をする予定です。
また今回は、別の畝に各班が5種類の中から選択した野菜の種をまきました。野菜の種類によって、種のまき方、土のかぶせ方、もみ殻の種類が異なります。3年生の班長に手渡された、種まきの方法のプリントを参考にしながらの作業です。野菜の種類による違いが出てくるので、比較する楽しみがあります。
プランターに種まきしたニンジンは順調です。間引きをしたあと、週末に来るであろう台風からの難を逃れるため、室内へと避難させました。天候不順で畑の作物が思うように育たなくても、プランターなら移動させることで災害を避けられます。
室内では、「花の寄せ植え」の第2段。前回は、寄せ植えの基本のレクチャーを受け、どの花を使うか選びました。今回は、色彩について美術科の先生からレクチャーがありました。色の組み合わせによって、見た目の印象が大きく変わります。レクチャーを踏まえて、紙に印刷された花の写真を使い、“バーチャル寄せ植え”。班員で相談しながら、どんな組み合わせで寄せ植えするか、コラージュを作成。36の班が、それぞれ個性あふれる作品を作りました。
「仁川の森」は園芸プロジェクトです。植物を育てる理科的な体験だけでは終わりません。色合わせという美術の要素も入ってきました。そして今後も1~3年の混合班で、お互いにコミュニケーションを図りながら進めていきます。「仁川の森」は、仁川学院を卒業してから役立つ力を身につける、“生きた学び”になります。