学校行事

卒業生特別授業「未来予想図」を行いました

2015.11.14

卒業生特別授業「未来予想図」を行いました

11月13日(金)5・6校時、卒業生特別授業「未来予想図」を行いました。今回は4・5年生が対象でした。

本校の卒業生をお招きして、職業・仕事観についてご講演やワークショップをしていただきました。この学習は、子どもたちに社会や職業への関心・希望をもってもらうことをねらいとしています。4年生にとっては、初めての体験だったので、期待を膨らませて、待ち望んでいたことと思います。それぞれの活動については次のとおりです。

 

4年1組「医者とは何ぞや・産婦人科とは何ぞや」第27回生 武居智信さん(淀川キリスト教病院産婦人科)

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「医者とは?」「産婦人科とは?」というタイトルで授業をしていただきました。前半は医者としての使命について、仁川学院小学校卒業後のご自身の経験をもとに、モニター画面を通して分かりやすく説明いただきました。過酷な仕事の内容に驚きながらも、大切な命に向き合う医師の姿を学ぶことができました。

後半はご専門の産婦人科の仕事についてお話いただきました。赤ちゃんが無事に生まれてくるための母体についての診断や帝王切開を含む手術等、クイズを交えてお話を進めていただきました。質問タイムでは子どもたちの素朴な疑問に丁寧に答えていただきました。子どもたち一人ひとりが「今ここにある命」の大切さについて実感を持って学ぶことができました。
4年2組「白内障を治そう!」第27回生 細谷友雅さん(兵庫医科大学病院 眼科学内講師)

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まず、自己紹介として小学校時代の写真を見せながらその当時のことを話してくださいました。それから「白内障を治そう!」というメインテーマのお話が始まりました。

前半はスライドで目の構造や白内障の説明をしてくださいました。中にはモニターをノートに書き写したり、説明内容をメモしたりする子もいたほどです。そして子どもたちの悲鳴が教室中に響いたのが、実際の白内障の手術の映像が流れた時でした。「もうやめて~。」という声があちらこちらから聞こえてきました。

そして授業の後半は実習が中心で、手術練習用の器具を使い模擬手術をさせていただきました。運良く実習ができた子どもたちはとても喜んでいました。細谷先生が目の構造を喩えた「栗まんじゅう」という言葉がとても印象的でした。先生がたくさん準備してくださったおかげで、子どもたちは貴重な体験ができました。

 

5年1組「コンピュータプログラミング~キミもアプリが作れる~」第17回生 藤川眞治さん(キャノン株式会社課長)

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5時間目の授業は、教室でスライドを使って、身の回りのコンピュータとその役割、プログラムについて授業をしていただきました。「馬は馬の仕事ができるが、コンピュータはプログラムを入れなければ何もできない。ただ、馬は馬の仕事しかできないが、コンピュータは望むプログラムを入れることで、どんな仕事にも適応することができる。」という話はとても興味深かったです。

6時間目は、「Squeak」というプログラムを学ぶアプリを使って、実際に三角形や四角形を書く学習を行いました。「三角形を書く」というプログラムは無いけれど、「直線を傾ける」「直線を引く」というプログラムを組み合わせることで三角形が書ける。自分の造りたいものがどういったものなのか、しっかり知ることが大切だと教えていただきました。その後は子ども達のリクエストに答えて、実際に小さな正方形やスクリーンいっぱいの長方形をプログラミング操作で書いてくださいました。

最後に教わった「良いプログラマーの条件」として挙げられた、「人の話を良く聞くこと」「対象を良く知ること」「難しいことを難しいままで置いておかないこと」は、学校で学ぶ国語や算数に通じるものがあると感じました。学ぶことが仕事につながることを強く感じさせてもらえる時間になりました。

 

5年2組「ソーシャルワーカーって知ってる? ~みんなの人生の応援団~」第19回生 行實志都子さん(神奈川県立保健福祉大学准教授)

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子どもたちにはあまり馴染みのない「ソーシャルワーカー」のお仕事について教えていただきました。

はじめに、現在テレビ放送されているドラマでソーシャルワーカーについて取り上げられていたということから話が進んでいきました。また、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」を例に挙げて、「トトロ」は物語の中でソーシャルワーカーとしての役割を果たしているのだと教えていただきました。

子どもたちの緊張をほぐすためのアイスブレイクとして、合間にミニゲームもしてくださって、子どもたちも楽しみました。そのミニゲームはただ楽しいだけではなくて、人と話して伝えることの大切さや難しさであったり、みんなそれぞれに自分の感覚を持ち合わせていて、自分の感覚だけで物事を決めてはいけないのだというメッセージがありました。

小学生である子どもたちにわかりやすい言葉で「ソーシャルワーカー」という仕事を伝えるために工夫して授業してくださいました。