学校行事
6時に起床。お土産でかなり増えた荷物を整理して朝食へ。
思えばこの研修旅行中、珍しくて美味しいものばかりを食べさせて頂きました。でも少し、家庭の味が恋しくなってきましたね。今日は最終日。たくさん食べて元気よくタクシー研修を楽しみましょう。
まずはバスに乗って「首里城公園」へ。ここは沖縄がかつて「琉球」だった頃の王宮跡です。琉球は、天皇でも将軍でもなく、「王様」が国を治めていた「王国」です。明治時代の初めぐらいまで沖縄が外国だったなんて、本当に不思議な気がします。
「守礼門」は首里城の正門。2000年に発行された二千円札の表にも描かれています。(ちなみに裏には『源氏物語絵巻』が描かれています。)
真っ赤な姿が美しく、強烈な「正殿」。ここはかつて政治や儀式が行われた首里城の中心の建物です。中国文化の影響を受けた装飾はとても細かく、国王の玉座があるのにふさわしく威厳のある姿でした。たくさんの「龍」の装飾に見守られながら、この前で、クラスの記念写真を撮りました。
いよいよお待ちかねの、研修班別タクシー研修です。最大4人に1台のタクシーが用意されるという贅沢な企画。タクシーの運転手さんが観光案内をして下さいます。「国際通り」、「沖縄ワールド」、「旧海軍司令部壕」、「斎場御嶽」など、それぞれの班がそれぞれの場所へ出発します。「お昼ご飯をどこで食べようか」、「お土産は何にしようかな」、「何を観ようかな」「どんな体験をしようかな」。あらかじめ計画を立てていましたが、期待は膨らむばかりです。これが、この沖縄研修旅行の最後の大きなプログラムです。最後の思い出作りに行ってきます!
約5時間のタクシー研修を終えて、全員が那覇空港に集合しました。かなりのお土産を買い込んだようで、鞄は一杯です。思い出も一杯です!
6組 小寺 祐貴子さん
楽しかった研修旅行もとうとう最終日。時間が過ぎていくのが惜しい気持ちを抱えつつもまずは首里城へ向かいました。今まで二千円札のイメージしかなかったのですが、実際に行ってみると想像を超えた建造物に感動しました。鮮やかな朱色がすごく印象的で、ここに琉球の王様が住んでいたと思うと、今その場所に自分がいることがとても嬉しかったです。首里城散策の後は、待ちに待ったタクシー研修に行きました。今日もいろんな場所を周りましたが、まだまだ行きたい場所がたくさんあるので、またプライベートでも沖縄に来たいと思いました。
少し早いような気もしますが、那覇空港で解団式をしました。研修旅行後団副委員長の6組山本佑香さんより「沖縄の美しい自然に触れ、たくさんの経験ができたと思います。また戦争について学び、その悲惨さを知り、戦争を二度と起こしてはいけないと思いました。沖縄で学んだことをこれからの生活に活かしていきましょう」と挨拶があり「添乗員さん、いつも手際よく引率して頂き、本当に助かりました。ありがとうございました」の言葉に合わせて、生徒全員で、添乗員さんの方々に向かってお礼の言葉と一礼をしました。そして、最後に後団団長の坂根先生より「4日間の沖縄研修旅行を通して、いろいろなことを経験し、皆さんそれぞれがいろいろな感想を持っていると思います。それらを基にして、次のステップに進んでください。高校生として何をするべきか、自分に何ができるかを考えて、これからの生活を頑張ってください」と挨拶がありました。4日間を過ごした沖縄の地に別れを告げて、飛行機は、懐かしい関西へ向けて出発しました。
予定より少し遅れて、大阪伊丹空港に到着。行きよりも重くなった鞄を受け取った後、到着ロビー前に集合し、各クラスで担任の先生のお話があり、解散しました。これにより、感動と充実感に溢れた沖縄研修旅行は幕を下ろしました。
いつの間にか12月。沖縄に比べてかなり寒くなっています。風邪をひかないように気をつけて帰りましょう。「家に帰るまでが研修旅行です」。
今回の沖縄研修旅行のテーマは「太陽の島~碧い海と空、そして『ひめゆり』たちへの鎮魂歌(レクイエム)」でした。
真っ赤な太陽の下、やっぱり沖縄の海は碧く美しかったです。美味しいものも一杯食べました。感動の連続。めくるめく楽しい時間と空間で、私たちは沖縄の魅力に惹きつけられました。
しかし、その反面、この美しい島で起こった悲しく辛い過去の事実をしっかりと目に焼き付け、私たちは、失われた多くの命に哀悼の意を表し、世界平和を固く誓い合いました。
物事には必ず「光と影」があります。私たちはともすれば「光」の方だけを見がちですが、「影」の部分も見て、はじめて物事の「本質」が見えるような気がします。
「沖縄の光と影」。これからの人生の大きな糧の一つになってくれることでしょう。
最後に、研修旅行後団委員長の10組麦踏有希さんが研修旅行全日程を振り返っての感想を書いてくれました。これを掲載し、この4日間の研修旅行のブログを終わりたいと思います。最後まで、お読みいただきありがとうございました。
あっという間に研修旅行が終わってしまいました。この4日間で私たちは、数えきれないほどたくさんのことを学びました。戦争体験者の方が、「加害者は忘れても被害者は忘れない。」「相手のことを知りたいのならお互いのことを理解することが必要だ。」とおっしゃっていたことを聞き、全くその通りだと思いました。「あなたたちは私たちに昔ひどいことをしたから、あなたたちとは仲良くしない。」ではいつまで経っても平和的解決はできません。戦争をしたのは私たちでなくても「私たちの国は昔あなたにひどいことをしました。本当にごめんなさい。もう2度と悲惨なことにならないようにします。」という気持ちを持たなくては平和な世の中は作れません。このことは、国同士だけでなく、私たちの身近なことにも当てはまると思います。私は、今回の平和学習で自分なりに「平和な世にするには、まずは自分が人を思いやる気持ちを持つべきだ」と考えました。人を思いやる気持ち・・・特に親への感謝の気持ちを大切にし、日々過ごしていきたいと思います。お父さん、お母さん、先生方、そして私たちに関わってくださった全ての方々、私たちに貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。