学校行事
最終日の朝。モーニングコールの電話音が鳴り響いた時刻は、なんと4:40。宿舎は、浄土宗総本山の知恩院の宿坊。今日は早起きして朝のお勤めに臨みました。「南無阿弥陀仏」の念仏と拍子木が間断なく響き渡る本堂で座ること、30分あまり。心洗われる厳粛な時間でした。その後は大鐘楼を見学。除夜の鐘の際には、17人で力を合わせてつかなければならないほどの大きさに圧倒されました。
宿舎に戻ると、この合宿最後の自学自習の時間でした。さすがに「顔を洗いに行ってもいいですか」と申し出る生徒がちらほら。それでも、なんとか睡魔に勝とうと闘っていました。この合宿期間中に、合計7時間もの自学自習をやり遂げたことになります。
朝食の後は、待ちかねた京都散策でした。事前学習で立てた計画に基づき、知恩院から南へ、八坂神社や、建仁寺、三十三間堂、清水寺など、東山界隈の史跡を巡りました。教科書や資料集の世界を実際の目で見られるのが京都の醍醐味です。散策の班は、毎年1~3年生の混合で構成。各学年が知恵を出し合っての散策です。この伝統は、きっと次年度以降も受け継がれていくことでしょう。
宿舎に戻って、閉講式に臨みました。和順会館の館長さんは、“今日の汗が明日の糧になる”という言葉から「積み重ねることが大切」とご教示くださいました。次に、3日間お世話になった感謝の言葉を生徒代表が述べました。そして、南教頭先生が「成功する人は愚直に続ける。この合宿でつかんだことは続けよう」と話されました。最後は、合宿のアンケートを兼ねて、この3日間をそれぞれがふり返りました。生徒たちは得たものを改めて考え直し、文字として表現することで、合宿の成果を胸に刻んでくれたことでしょう。
この合宿の経験を生かして生徒たちは夏休み中にパワーアップしてくれることでしょう。2学期始業式は1か月後。どんな姿になって再会できるか、その日が楽しみです。