校長ブログ
あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。
(ヨハネによる福音書8章7節)
今日の聖書に登場する女性は、当時、律法という教えに従うと、とても重い罪を犯した人でした。それは、当時の社会では死刑にあたる罪であったと言われています。しかも、生きたまま石を投げられて死を迎えるという残酷な刑でした。
この罪を犯した女性を連れて律法学者やファリサイ派の人々がイエス・キリストの元にやって来ました。
律法学者やファリサイ派の人々は、イエスを試し、訴える口実にしようと考えていました。それには理由がありました。一般民衆がイエスの教えに共感し、イエスの評判がどんどん広がり、律法学者やファリサイ派の人々から離れて行くという状況があったからです。
彼らは、女性についてどうしたらよいかイエスに尋ねました。イエスは、最初無視していましたが、あまりにもしつこいので、「あなた方の中で罪を犯したことのない者から、石を投げなさい。」と言われました。人々は、年長者から始まって、みんないなくなりました。
イエスは、女の人に向かって「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。誰もあなたを罪に定めなかったのか。」女が、「主よ。誰も」と言うと、イエスは言われた。「私もあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、罪を犯してはならない。」
この話を通してイエスは、人はだれでも罪を犯すことがあるが、間違いを認め、同じ過ちを繰り返さないようにしなさいと諭しています。
皆さんも、間違いを認める素直な心と人を赦す優しい心を持つことが出来るように頑張りましょう。