学校行事
5月27日(火)、野外活動3日目(最終日)です。
今日の天気も雲一つ無い晴天でした。身辺整理を済ませ、朝のつどいに集まってくる生徒たちは、時間に遅れることなくほとんどが5分前行動をしていましました。この3日間、ほぼすべての集合でこれができていました。「時間に遅れない」。当たり前のことかもしれませんが、集団行動の中で全員が周りに迷惑を掛けないようにすることは大変で難しいことです。
朝のつどい、朝食のあとは、清掃・退所点検です。3日間お世話になった宿泊棟の部屋、廊下、トイレなどを感謝の気持ちを込めながら清掃して、最後に交流の家の方に確認をしていただきました。
午前中は、この野外活動での最後の研修となる「野島断層保存館」です。退所式を行い、交流の家の方々に挨拶をしたあとは、バスに乗り込み北淡震災記念公園に移動しました。
今の生徒たちにとっては生まれる前の出来事ですが、ちょうど20年前の1995年1月17日、淡路島の北部を震源とする、マグニチュード7.3の地震、阪神・淡路大震災が発生しました。それまで地震が起こらないと言われてきた関西で、死者6434人という未曾有の被害をもたらした直下型の大地震です。そのときに1m以上隆起して現れた断層面をそのままの状態で保存しているのが、北淡震災記念公園にある野島断層保存館です。こちらでは、実際にずれた断層のほか、震度7の揺れを体感できる設備や、断層の上に建っていて実際に生活していた住宅を当時と同じ状態で見ることができます。
また、当時この野島断層近くに住んでいて被災した、語り部の向井さんにご自身の経験を「阪神・淡路大震災で学んだこと」というテーマで、お話して頂きました。向井さんは倒壊した家の下敷きとなりましたが、わずかな空間ができた中で何とか助かることができたそうです。しかし、向井さんと同じ地区の家で同じように下敷きになって6名の方々が命を落としたそうです。九死に一生を得た方の口から発せられる生々しい言葉に、生徒達はメモを取りながら聞き入っていました。
昼食をとった後バスに乗り込み、帰路につきました。
今回の野外活動で特に3年生はリーダーシップを発揮してよく頑張っていました。この経験を学校生活でも発揮し、今後行われる様々な行事を通じて中学校全体を引っ張って行って欲しいと思います。
また、1・2年生は来年に向けて先輩の背中をよく目に焼き付けておき、最高学年になったときに、今年の3年生以上の活躍ができる野外活動にしていって欲しいと思います。