学校行事
5月26日(月)、野外活動2日目です。
生徒たちは6時に起床して身辺整理を済ませ、7時からの朝のつどいに向かいました。
この野外活動のメインとなるカッター研修のほか、さまざまな研修がこの2日目に行われます。一つひとつをしっかりと取り組んでいきましょうと、生徒代表の挨拶がありました。その後、昨日の謎解きハイキングの結果発表が行われ、僅差ではありましたが優勝は1班ということでした。
朝食をとった後は、「カッター」と「クラフト製作」に別れて、午後からはその逆の研修を行いました。
クラフトでは、勾玉とお香を作りました。
国生み神話では、二神が淡路島の南方に浮かぶ勾玉の形をした沼島に降り立ち、本州や四国、九州よりも先に、まず淡路島を作ったとされています。そんな神話にまつわる島である一方で、日本のお香・お線香の生産量の7割をこの淡路島が占めています。この研修を通じて、淡路島の文化や歴史に触れる機会となりました。各個人で作製していきましたが、班の中で「ここはこうした方がいいよ」などの会話も聞こえ、輪が広がっていってました。
カッターとは、櫂(かい)と呼ばれる木の棒を複数本使って、水をかいで進むボートのことです。研修とは言え危険な海の上に出るので、まずはカッターの上での注意事項や、カッターの乗り方、櫂の使い方など1時間ほどの説明を受けました。説明をよく聞いてライフジャケットを着た後は、いよいよカッターに乗船です。
本日の天気は快晴で風もほとんどなく凪の状態で、絶好のカッター日和でした。しかし、普段舟など漕いだことのない生徒たちばかりですから、なかなかカッターが進みません。それでも少しずつ要領をつかんでいきました。30分ほど海上で練習をしていくと、自分たちで掛け声をかけ、それを全員が揃えるようにすると、驚くほど速いスピードでカッターを進めることができていました。一人ひとりの力は大きくないけれども、みんなが力を合わせることでそれが大きな力になる。この経験はこれからの生活にも繋げていけるのではないでしょうか。
夕食後には「キャンドルサービス」を行いました。野外活動では、文字通り「動」の活動が多くありますが、「静」の空間の中で自己を見つめ直しました。
本日のテーマは「祈り」です。祈りといっても様々な形があります。フランシスコの平和の祈りを中心に、代表者が感じた祈りを発表し、その後それぞれが静かな空間の中で祈りについて考え、とても有意義な時間を過ごすことができたのではないかと思います。
1日の締めくくりに反省会を行いました。その中で「最初は全然周りが見えずに指示も出せないでいたけど、ようやく少しずつ班長らしく動けるようになってきたと思います。最後の野活、絶対に悔いの残らないよう、いい思い出が作れるようにしたいです」と言っていた班長の言葉が印象的でした。
最後に、大きなけがもなく無事に2日目を終えたことに感謝しながらお祈りをしました。
明日は最終日です。退所式のあと北淡震災記念公園に移動し、阪神淡路大震災について学びます。昼食をとった後、15時頃帰校予定です。