男子バレーボール部は、人間性の向上に努めることを目標に「3なま追放運動(なまけない、なまいきいわない、なまはんかにしない)」を実施しています。高校からバレーを始めた人の多いチームですが、粘り強さのある「仁川バレー」を持ち味に日々頑張っています。
クラブ活動
男子バレーボール部は、人間性の向上に努めることを目標に「3なま追放運動(なまけない、なまいきいわない、なまはんかにしない)」を実施しています。高校からバレーを始めた人の多いチームですが、粘り強さのある「仁川バレー」を持ち味に日々頑張っています。
男子バレーボール部 春季西宮市高校バレーボール選手権大会結果報告
2015年4月19日(日)春季西宮市高校バレーボール選手権大会が行われた。結果は以下の通り。
【1回戦】
仁川2-0西宮南(25-18、25-17)
【準々決勝】
仁川1-2甲陽(19-25、25-20、10-15)
【解説】
1回戦はサーブミスや雑なプレーが目立ったが、ブロックのワンタッチをまわりがよく拾ってつなぎ、センター陣のクイック攻撃でストレート勝ちを収めた。
続く準々決勝は第1シードの甲陽戦であるが、序盤はどうしても阪神地区1部2位のブランドの前にかたいプレーが目立った。しかし意外にブロックや速効も決まり、甲陽もサーブミスを連発するなどギクシャクしたところがあった。1セット目は流れを変えるべく途中から2年生レフトを投入したが、サーブレシーブで乱れるなどしてセットを落とした。しかし思ったほど大差はつけられなかったので、2セット目は仁川らしいバレーを誓い、開き直って積極的に攻撃したが、これが功を奏してじわじわと仁川リードで進んだ。
大事なところでサーブミスもあり嫌なムードもただよったが、甲陽も1セット目からのギクシャク感が収まらず、簡単にボールを落とす場面がみられ、結果仁川が25-20で2セット目を奪取。大金星を期待してフルセットに持ち込んだが、西宮大会は3セット目が15点勝負で、序盤の失点が命取りとなり、10-15でゲームセット、奇跡は起こらなかった。しかし、仁川の目指すバレーが、相手がたとえ阪神地区の1部であっても十分に通用することを示すことができた試合となった。この経験と結果は次週から始まるリーグ戦につながると確信した。
2014年9月13日(土)・14日(日)阪神地区バレーボール秋季リーグ戦が行われた。結果は以下の通り。
【5部Bリーグ】
仁川2-0尼崎稲園
仁川2-0甲南
仁川2-1市伊丹
仁川2-0尼崎双星
以上全勝でBリーグ1位。
【Aリーグ1位との順位決定戦】
仁川0-2尼崎工業
結果5部準優勝で入替戦へ
9月21日(日)
【リーグ入替戦】
仁川2-0宝塚北
以上の結果4部昇格
【解説】
阪神地区バレーボール部は各リーグ5チームで編成されているが、男子5部は残りのチームすべての参加となるため場合によってはどのリーグより昇格条件が厳しくなることになる。この秋季大会は空前の10チーム参加となりまさに超激戦区となった。この大会で4部への昇格条件の上位2校に入るためにはA・Bリーグのそれぞれ1位になるしかなく、そのためこの条件を確実に満たすには全勝するしかなかった。そういう緊張とプレッシャーの中で2日間4試合を戦い抜くのはまさに体力と精神力の限界に挑戦するようなものであった。市伊丹との試合のみフルセットになっているが、1セット目を22-25で落とした後は25-16、25-8と見事な逆転勝ちを収めた。この粘り強さが仁川バレーの持ち味と言えるのではないだろうか。バレー経験者がほとんどいない本校は、このリーグ戦に向けて、1年前からレシーブの強化による粘りのバレーを部員と誓いひたすら地道に練習に取り組んできた。そのため秋から冬にかけては体育館練習だけでなくランニングやトレーニングなどを含め、練習試合もほとんどせずとにかくチーム練習に励んできた。私が顧問をしてからおそらく一番練習したチームになると思う。
春季リーグは1勝2敗で終わり4部昇格はおろか、5部6位という屈辱的な結果となったが昨秋からの信念を曲げず目標を秋に絞ってきたため、必ず勝てると信じてチームづくりに励んできた。夏になると練習試合などでも勝てるようになってきたが転機はやはり合宿を含めた夏休みの練習だったと思う。合宿では普段と違う環境に身を置くことでチームの絆も深まりつつ厳しい練習と試合に打ち込んだ。練習試合の前後に合計13km走った部員もいる。合宿明けには早朝から全員で5km走ってから練習試合をするなどしてきた。
この大会の勝利にはやはり一つの目標にチーム一丸となって取り組んだことがあげられる。このチームのメンバーは厳しい練習にも誰一人として弱音を吐く者はおらず、いつも素直に指導に従い、よく努力したと思う。学校の荷物運びの手伝いをしたり入試説明会のあとでは椅子の片づけなどの作業も喜んでしてくれた。そういう小さなことを大切にすることがつまり人間形成においてもっとも大切なことで、結局それがバレーのプレーにもつながっていくのではないだろうか。目の覚めるアタックもいいが、相手の渾身のアタックをブロックで止め、また全身でレシーブをして粘りに粘ってつないでいくバレーも同じくらい素敵である。
何十回ラリーが続いてもボールを落とさないで気がついてみれば点が入ってくるのもいい。今回の結果に慢心することなく春のリーグではさらに上を目指して部員一同奮励努力を誓った。
最後にこの大会には数多くの保護者やそのご家族、先生や生徒、そして一緒に練習してきた女子バレーボール部のメンバーがチームで応援にきてくれたことに心より申し上げます。本当にありがとうございました。