学校行事
昨年度、人権学習講演会でご講演いただいた前川直哉さんとのつながりから、今回、福島県観光交流課が推進されている教育旅行の2泊3日のモニターツアーを報徳学園中学校・高等学校と共同で行うことになりました。本校からは、先日卒業式を迎えた中学3年生13名が参加しました。
朝、7:50に新大阪駅に集合し、東海道新幹線、東北新幹線を乗り継いで、郡山駅に到着しました。郡山駅でフィールドパートナー、常世田隆さん、前川直哉さんと合流しました。最初に、常世田さんからは「コミュニティの大切さを学んでください。」、前川さんからは「今回、福島に学びに来たことを忘れずに、五感で感じて、学んだことを共有して、関西に帰って伝えてください。」というご挨拶をいただき研修が始まりました。
最初に、三春町 福島県環境交流センター「コミュタン福島」を訪れました。係の方に、福島第一原発事故がどのようにして起こったのか、ジオラマを用いて説明していただき、その後の福島の様子や放射能について、資料や地図と共に学びました。
続いて、葛尾村・落合集会所に移動し、一般社団法人 葛力創造舎 代表下枝浩徳さんより、葛尾村を活性化させる運動をされていく中で見つけられた「シアワセ」のヒントについて講話していただきました。常識を疑うこと、自分の中に「問い」を持つことが大事だというメッセージをいただきました。
1泊目の宿「展望の宿 天神」に到着し、夕食後は、一般社団法人 AFW 吉川彰浩さんより、元東京電力社員であった吉川さんが自分の生い立ちをたどりながら、福島第一原発事故で学んだことについて講話していただきました。「一番大切なものは失ってからでは遅い。」「大切なものは自分で見つけなくてはいけない、自分で気づいて懸命に生きていくことこそが人生の目標となる。」という熱い思いをぶつけていただきました。
最初は少しウキウキした気分の生徒達も、本気の大人の真剣な思いをぶつけられ、普段の授業では見せないような表情で話を受けとめていました。夜の振り返りでは、「自分たちがこれからについて、考えていかなくてはならない。」という前向きな意見も見られました。
明日も、盛りだくさんの行程で研修は続きます。