オーストラリア研修もいよいよ10日目、最後の日を迎えました。ホテルを後にし、8時45分に本校の姉妹校であるPadua Collegeに到着。日本語の先生と複数の生徒の方々に迎えられ、グループ毎に、学校案内をしていただきました。
男子校であるPadua Collegeは、学校の規模や創立年など、仁川学院とよく似ています。日本語の教室では、数名の生徒が漢字の読み書きを練習しており、日本語でしっかりと挨拶や自己紹介をしてくれました。他の授業では、各生徒がノートパソコンを使用し、自主的な課題設定によるエッセイなどに取り組んでいる様子が見られました。学校見学を一通り終え、次は徒歩5分以内にある女子校、Mount Alvernia Collegeの見学へ。こちらでも日本語の先生と、日本語を学習している複数の生徒があたたかく迎えてくださいました。Padua同様、美しい校舎が魅力的でした。さらにこちらでは、ガーデンに野菜やハーブなどが栽培され、家庭科の授業での調理実習やTuck Shop(売店)でのメニューに使用されています。他にも、ファッションや裁縫の授業などが実施され、手製のショートパンツなどの展示を見ることができました。
男子生徒は、その後、パデュアカレッジに戻り、バディと共に、ランチとして学校が用意してくださったフィッシュ&チップスを、食べました。それから、各バディと共に授業に参加しました。昨日までのホームステイの経験もあり、生徒たちは楽しく、積極的に授業を受けていたようです。その後は、技術の教室に男子生徒たちは集い、ブーメランとオーストラリアキーリング作りを楽しみました。
最後はバディの生徒たちと共に、全員でこちらの中高生の遊びで流行っている、ハンドボール(テニスボールより少し小さめのゴムボールでの遊び)を満喫し、パデュアカレッジをあとにしました。
今回のパデュアカレッジへの学校訪問で、もうひとつ嬉しかったことは、本校から1月に留学している高校2年生の男子生徒と再会を果たし、ひとときの楽しい時間を過ごせたことです。
女子生徒はMount Alverniaに残り、授業を受けました。最初の授業は日本語の授業。パワフルで元気いっぱいなベッキー先生が用意してくださったカタカナかるたを現地の学生と一緒にやりました。日本人のプライドにかけて負けられないゲームではありましたが、遠慮してしまったり相手の威勢に負け、かなりの枚数を現地校の生徒にとられてしまいましたが、みんな非常に明るい表情で楽しめていました。
カルタが終わったら、みんなで昼食をとりました。tuckshop〔売店〕には、校内にある広い畑で育てられた新鮮な野菜を使ったサンドイッチやサラダなども並んであり、物価が高いオーストラリアの割には安価な価格で販売されていました。 昼食後はブーメランづくり。オーストラリアの動物などを木製のブーメランにペイントしました。最後の授業は、クッキング。ラミントンとよばれるスポンジケーキを作って食べました。たっぷりのココナッツとチョコがのっていて非常にに美味でした。
お世話をしてくださったベッキー先生にお礼をし、バスに乗り込みました。
姉妹校を後にし、空港近くのショッピングモールへ。道中、生徒たちは帰国の時を実感し、名残惜しい気持ちでいっぱいのようでした。
ショッピングモールでは各自、お土産選びに足を走らせたり、ゆっくりとカフェテリアで過ごしたりと、各自決められた時間を有効に過ごしていました。お買い物も手慣れたもので、堂々と支払いを済ませる姿に、研修の効果を感じました。
その後18時には夕食会場にて、最後の晩餐。名残惜しい反面、帰国する安堵の気持ちもあるようで、全員が元気いっぱい最後の瞬間を楽しんでいました。8時半には無事に出国を済ませ、帰路につきます。夜の8時過ぎにブリスベン空港に到着した生徒たちは、十日間の長旅の疲れの様子を見せていましたが、体調を大きく崩す生徒もなく、帰国の途につきました。
この研修によって、お互いの仲が深まり、英語で話すことへのハードルが低くなり、日本以外の文化を肌で感じることができたこと、そして何よりも、研修の地でホストファミリーやバディの生徒と親交を深めることができました。
第一回目のオーストラリア研修を無事終えることが出来たのも、保護者の皆様のご理解とご協力があったからです。本当にありがとうございました。
どうぞ、たくさんの「オーストラリア体験記」を子どもさんからお聞きください。