12月14日(日)、A班に続き、B班(2組・3組・5組・8組)がイタリア研修旅行に出発しました。関西国際空港2階北広場に15時45分、誰一人遅れることなく集合。出発式では、B班団長の有田教頭先生、生徒を代表し、2組のイタリア研修委員から挨拶があり、その後、近畿日本ツーリストの添乗員さんから説明を受け、搭乗券を受け取りました。
見送りに来てくださったご家族の方に最後まで手を振りながら、搭乗手続きを無事完了させました。初めての飛行機、初めての海外、様々な想いを募らせながら出発を待っていました。
日本時間の18時15分、私達を乗せた飛行機CX507便が香港空港へ向け出発。約4時間のフライトを終え、現地時間21時45分に無事香港空港へ到着しました。各自出発までの約1時間を思い思いに過ごした後、CX293便に乗り換え、現地時間午前0時10分、ローマに向けて再出発しました。約13時間のフライトの中、生徒達はローマ研修に備え、それぞれ工夫しながら仮眠をとっていたようです。
現地時刻の午前7時00分、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港に無事到着。飛行機をおりると生徒達は大きく伸びをし、入国審査を終えると一様にほっとした様子でした。
2組の生徒の感想には、「ついにやって来た。皆が待ち望んだ研修旅行。飛行機の待ち時間、それぞれ班ごとに空港内を探索し、乗り始めると、一人一台あるモニターで、音楽を聴いたり、映画を鑑賞したり、ゲームで遊んでみたり…。空の旅を満喫しました。これから一週間が本当に楽しみです。」とあり、これから始まる研修旅行にますます期待を膨らませているようでした。
各自身支度を整え、クラスごとにバスでローマ研修へ出発。2日目は、一日かけてローマ観光です。
まずは、古代ローマ様式の大聖堂の一つ『サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ教会大聖堂』へ向かいました。この教会はフランシスコと兄弟達が「小さき兄弟会」の認可を得るために訪れた場所で、1980年には世界遺産にも登録されました。聖堂の中に入ると、言葉を失うほどの荘厳な光景に、生徒達も息をのんでいました。
続いては、生徒達が楽しみにしていた世界遺産『コロッセオ』と『フォロ・ロマーノ』です。競技場を表す「コロシアム」の語源ともなっているコロッセオは、様々なイベントに対応したローマ技術の粋を結集した施設です。想像を越える偉大な遺産に、生徒達の興奮は高まっていました。
「フォロ・ロマーノ」は「ローマ市民の広場」という意味で、ローマ市民の活動の中心として数々の歴史が刻まれてきました。生徒達は政治や経済、文化の中心となった当時の遺跡をまじまじと見ていました。
すっかりとお腹が空き、市内のレストラン(グロッタインペラトーレ)へ移動。街を歩きながらすれ違う人々に、生徒達は「ボンジョールノ!」と、覚えたイタリア語で元気に挨拶をしていました。
初めてのイタリアの食事は、アマトリチャーナ、ミラノ風カツレツ、ティラミスです。生徒達は嬉しそうに粉チーズをかけて食べていました。
3組の午前中の感想には、「ついに待ちに待ったイタリアの地に降り立った。今までにみたことのない建物や景色があって、イタリア人もみんな陽気で、とても楽しい!」
「16時間の長旅を終えて、体は疲れ切っているはずだが、そんなことを感じさせないくらいみんな元気だった。ラテラノ大聖堂、コロッセオ、フォロロマーノに行って、貴重な経験をすることができて良かったです。」などとありました。
さて、午後のメニューも盛り沢山です。まずは「ローマの中で一番賑わっている場所」と言われる『スペイン広場』を通って『トレビの泉』へ向かいます。行程終了後、ブログ係が丁寧にコメントをしてくれたので、先に紹介しておきます。
「今日の午後からはあいにくの雨でしたが、皆、一つのくもりのない笑顔で研修に励んでいました。スペイン広場では、雨にうたれながら写真を撮り、トレビの泉では改修工事ながらも、ミニトレビの泉にコインを投げておいしいジェラートを食べました。十二使徒大聖堂では、仁川学院のために神父様が聖堂の歴史の話と、勉強を頑張ってくださいという言葉をいただいたので、その言葉通り頑張りたいです。」
生徒のコメント通りですが、順を追って写真も合わせて紹介します。まずはスペイン広場。ここは、映画「ローマの休日」でも有名なスペイン階段、フランス教会、ショッピングストリートなどがあり、観光客だけにとどまらずローマの人々にとってもお気に入りの場所です。
続いて、「コインを泉に投げると願い事が叶う」という伝説が有名な『トレビの泉』。水の入っていないトレビの泉を見られることの方が稀な体験だと、生徒達は楽しそうに写真を撮り合い、ジェラートやピッツァを買って食べたりと、ローマの休日気分を味わいました。
続いては本日最後の目的地、バロック様式の代表とされる『十二使徒大聖堂』。この聖堂は、ミケランジェロの遺体が死後数日間安置されていた場所として有名です。
神父様から教会の歴史などについて説明をしていただき、「これからたくさんの人生の勉強を頑張ってください」とのお言葉をいただきました。そして、神父様から仁川学院生が練習してきた合唱を聞きたいとのリクエストがあり、「Fratello Sole,Sorella Luna」を歌いました。神父様の期待に応えようと、心を込めて歌い、神父様にも大変喜んでいただきました。
その後、聖堂内にある祭壇や彫刻、装飾に加えて、地下の霊安室なども見せていただきました。また、聖堂の横にはコルベ神父様を記念する祭壇があり、仁川学院生としてあるべき姿を改めて考えました。
その後は、バスでローマ近郊サクロファーノにある宿泊施設「フラテルナドムス」へ移動し、夕食(野菜スープ、ハムのソテー&サラダ&ポテト、デザート)をいただき、2日間の疲れをとるべく、早々と入浴・就寝となりました。
出発から2日間、濃密な一日でしたが、生徒達はみな、疲れの中にも充実感に満ちあふれた表情をしてました。
明日は、ヴァチカン市国観光を経て一路フィレンツェへと向かう予定です。ブログ更新はホテルで行うため、明日からも行程終了後に更新することとなりますが、楽しみにお待ちいただければと思います。