国際交流

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2014.12.17 イタリア研修旅行
2014 イタリア研修旅行A班 4日目

長時間の班別自由研修でも事故やトラブル等はなく、充実した研修を行うことが出来ました。生徒たちの口から「ボンジョルノ(こんにちは)」や「グラーツィェ(ありがとう)」が恥ずかしがらずにすぐに出てくるあたり、イタリアにも慣れてきたと感じます。

 

本日のスケジュールは、以下のようなものでした。

午前:ウフィッツィ美術館、サンタクローチェ教会、ドゥオーモ、アカデミア美術館

午後:班別研修(約6時間)
待ちに待ったフィレンツェ研修、午前中はあいにくの雨模様でしたが、肌寒くなく過ごしやすい気温でした。
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朝食を済ませると、最初の目的地である『ウフィッツィ美術館』に向かいました。

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ルネッサンス時代の巨匠であるボッティチェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの作品が数多く展示されている、近代ヨーロッパで最も歴史のある美術館です。美術の教科書や事前学習での写真でしか目にしたことがない本物の美術作品がたくさんあります。美術作品の時代背景や、作品と建築物の関係、作品に込められたカトリック的視点などをガイドさんから聞いて生徒は興味津々でした。

 

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次に『サンタクローチェ教会』で研修をしました。ここはフランシスコ会において世界最大で大切な教会です。この教会にはガリレオ・ガリレイ、ミケランジェロ、ダンテ、マキャヴェリなど、フィレンツェの著名人のが多いことで知られています。生徒達は、ガイドさんによる彼らの生涯や功績に関する説明を静かに聞き入っていました。生徒たちもローマやヴァチカンとはまた違った教会の拝観を通し仁川学院生としての自覚がさらに深まったようです。

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さらに、「花の聖母教会」と呼ばれる『ドゥオーモ(正式名称はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)』を拝観しました。外装は白、薄桃色、緑色といった大理石に覆われており、高さ100mの巨大なクーポラ荘厳な建築物であることを示しています。この後の班別自由研修で463段の階段を上り、フィレンツェで一番高い景色を眺めることのできるクーポラの上へと登る生徒たちもいます。

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次に、『アカデミア美術館』を見学しにいきました。ここは1873年、ミケランジェロの傑作『ダヴィデ像』が、シニョーリア広場から移築されています。高さ4m34cmの本物のダヴィデ像に生徒たちは目を輝かせていました。

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その後、いよいよ楽しみにしていた班別研修のスタートです。班別研修では、各班で立てた計画に沿って自由に散策し、楽しみにしていたピッツァ、お土産探しのショッピング、ドゥオーモのクーポラとその上の展望台からのフィレンツェの街並みを眺め、すっかりとイタリアになれてきた生徒たちはフィレンツェの街を満喫していました。あいにくの少雨でしたが、15時頃からは雨も上がり、生徒たちはフィレンツェの街を縦横無尽に散策し満喫しました。この班別研修は、教員や添乗員の方の力を借りずに生徒たちだけで全てを解決していきます。注文も、ショッピングも慣れ、フィレンツェで楽しむ生徒たち姿が素敵でした。
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一度15時30分に点呼のため集合しましたが、たくさん歩いた疲れはどこへいったのか、笑顔でとっても楽しいといった雰囲気で満たされていました。点呼をとって再度解散となり、また街へ繰り出します。18時45分に集合するころには、お腹を満たし、両手にお土産袋を持った姿で集まっていました。生徒たちが無事、笑顔で集合場所に戻ってきた姿に、教員一同もほっとした気持ちでした。自分たちだけで買い物できた達成感、彼ら自身が「できた」という感覚が生徒たちを成長させていると感じます。このように達成感を与えられる環境や機会はとても大切だと思います。その後は、昨日と同じ「メディティラネオ」ホテルに戻り、荷物の整理をし、就寝となりました。

ホテルでは生徒たちが、「ドゥオーモのクーポラに登りました。急な階段で疲れましたが、登り切った後の達成感と、言葉に表せないほどのきれいな景色で疲れも飛んでいきました。すれ違いざまの外国の方に「頑張って!というと分かってくれて様々な言葉で「ありがとう」と言ってくれて嬉しかったです!」、「街はクリスマスムード一色で本当にきれい!付近の市場の人がとても面白くお話してきて楽しかった!」、「店員と凄い仲良くなってかなり値引きできた!」「日本では経験することの出来ない英語での値段交渉。片言のつたない英語と必死に格闘した結果成功しました。ほんの数分間のことでしたが、ものすごく感動したし、印象深いものとなりました」などと自由行動を楽しそうに話してくれました。

 

本日で前半4日間の行程を無事に終えたことになります。明日の午後には、いよいよ仁川学院の源流でもあり、聖フランシスコが模範として生きた「Pax et Bonum(和と善)」の精神がいきる街アッシジに向かいます。本物に触れあう経験を通し生徒達は成長しています。そしてこの研修旅行の真の意味を理解するまであともう少しです。アッシジの風景や人との関わりを通し、十分に目で、耳で、心で感じ取ってくれることを願っています。

 

 

2014.12.17 イタリア研修旅行
2014 イタリア研修旅行B班 3日目

12月16日(火)7時10分、早朝は大雨と雷をともないましたが、私たちが出発するころには小降りになってくれました。生徒達はぐっすりと眠れたようで、すっきりした表情で集合。予定時間の5分前に出発できたことは大変素晴らしく、幸先の良いスタートを切ることができました。

本日の主な予定は次の通りです。

午前:ヴァチカン市国

    (ヴァチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂)

午後:フィレンツェ

    (ミケランジェロ広場、クリスマスマーケット)

朝食はバスでの移動を兼ね、車内でコンチネンタル形式の食事(菓子パン、りんご、フルーツジュース)をいただきました。約1時間後、カトリック総本山にして世界一小さな国である『ヴァチカン市国』に入国しました。最初に訪れたのは、『ヴァチカン美術館』。500年以上の歴史をもち、歴代のローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の美術館です。まずは、館内にある『システィーナ礼拝堂』の壁や、20mの高さの天井一面に描かれているミケランジェロのフレスコ画について、その物語をガイドの方に話していただきました。

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ラファエロの作品「アテネの学堂」が壁一面に描かれている「ラファエロの間」や、ミケランジェロが描いた壁画「最後の審判」、天地創造を描いた「創世記」などは圧巻です。多くの本物の美術作品を目の当たりにし、また作品の歴史やエピソードを知ることで、より一層作品の素晴らしさを感じることができたことでしょう。

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ある生徒は「美術館の中には本やテレビで見たことのあるものがたくさんありましたが、本物の絵や彫刻は、それらと比にならないくらい素晴らしく、何度でも訪れたいと心から思いました。残りのイタリア研修でも異国の文化に触れて、もっと自分を成長させていきます。」と熱く語ってくれました。

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生徒達が一所懸命に見上げていたのは、このような天井に描かれたフレスコ画。天井だとは思えないほど美しく、繊細に描かれています。

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続いて、ヴァチカン市国のシンボルともいえる、4世紀に建造されたカトリック教会の総本山、『サンピエトロ大聖堂』を見学しました。荘厳な雰囲気と時代を超えた美しい作品の数々は、言葉にならない感動があります。

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その後、サンピエトロ広場でクラスの集合写真を撮影。ポストカードなどのショッピングをした後、レストラン「ジャニコロ」で昼食(カルボナーラ、チキンのサルティンボッカ、パンナコッタ)をいただき、ヴァチカン市国を後にしました。

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午後は約3時間かけてフィレンツェへ移動しました。バスの中では、これまでの研修旅行の写真を見せ合ったり仮眠をとったり、添乗員の方々とイタリア関連クイズをしたりと思い思いに過ごしました。

途中、「ファブロ」と呼ばれるマーケットで休憩をとり、試食をしながらショッピングをし、休む間もなく楽しんでいました。

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フィレンツェで初めに訪れたのは、フィレンツェの町を一望できるスポット『ミケランジェロ広場』。広場の中心には「ミケランジェロの記念碑」が建ち、ローマとはまた違った景色に、生徒達の興奮は高まっていました。

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そして日が暮れかけた午後5時頃、本日最後の目的地、サンタ・クローチェ教会の前に開かれているクリスマスマーケットに到着しました。

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生徒達はお祭りの屋台のようなたくさんのお店に目を輝かせ、砂糖菓子やパニーニを食べ、家族や友人へのお土産を楽しそうに選んでいました。

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その後、フィレンチェ市内にあるホテル「メディティラネオ」へ向かい、夕食をいただきました。ブッフェ形式の食事に生徒は大喜びで、好き好きにペンネ、肉、サラダ、ミルフィーユを味わいました。

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本日の振り返りでは「クリスマスマーケットでは、すりが多いと聞いていたので、周りに気をつけながら歩きました。何事もなく、充実した一日となり、良かったです。」などの感想があり、イタリアでの過ごし方にも慣れてきたようです。

明日はいよいよフィレンツェでの班別研修です。各班で立てた計画に沿って、各自の足でフィレンツェを観光します。生徒達は明日を待ち遠しく、就寝したことでしょう。

 

2014.12.16 イタリア研修旅行
2014 イタリア研修旅行A班 3日目

イタリア研修旅行A班「12月15日(月)/3日目」の様子をお伝えします。
本日のスケジュール
午前:ヴァチカン市国研修(ヴァチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂)
午後:フィレンツェへ移動、サンタクローチェ教会(クリスマスマーケット見学)へ
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午前6時30分、まだ暗い中、生徒たちが今日の研修のために集まってきました。ローマ市内の朝は大変混み合うため、朝早くの出発です。曇り空で少し肌寒い天候。生徒たちはいつもよりも早い起床時間でしたが、ベッドでぐっすりと眠れたようですっきりした表情をしていました。全員が無遅刻で集合できたことはこれからのフィレンツェ自由行動に幸先の良いスタートにつながるでしょう。
朝食は軽食(菓子パン2つ、りんご、フルーツジュース)をバスに揺られながら頂きました。

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午前7時30分、まだ薄暗い中ヴァチカン市国へと到着しました。平日の月曜日は常に混んでいると有名なローマ市内でしたが、本日は全く混んでおらず、私たちのヴァチカン市国入りを歓迎しているかのようでした。しかしながら、ヴァチカン美術館に入ることの出来る時間が指定されているため、時間調整としてサンタ・アンジェロ城などを車窓見学しました。ローマ市内のとても大きな建物に、生徒たちの「すごい!」「きれい!」という声が響きます。

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まず、国土全体が世界遺産である『ヴァチカン市国』に入国し、まずは『ヴァチカン美術館』に向かいます。セキュリティーチェックを通り、クラスごとに『システィーナ礼拝堂』にある「天地創造」や「最後の審判」の説明を受け、美術館をまわっていきます。ここはルネサンス時代から500年以上の歴史を持ち、歴代の教皇様の収集品を展示する世界最大級の美術館です。まずは美術館内をまわり、聖書とかかわりの深い作品を見学していきました。「アテネの学堂」には、哲学者アリストテレス、幾何学の基礎を築いたユーグリット、イスラムの医学者イブン・シーナなども描かれているとの説明で、美術作品内の歴史的著名人のつながりに生徒たちは感心していました。

次に、『システィーナ礼拝堂』に入りました。高さ20m、テニスコート3面分の天井や壁にはミケランジェロが教皇様に頼まれて描いた聖書のエピソードを見ることができます。モーセのエピソード、イエスキリストのエピソードが躍動的に描かれ、生徒たちは作品に見入っていました。(システィーナ礼拝堂は撮影禁止のため画像はありません。)

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続いて、カトリック教会の総本山である『サンピエトロ大聖堂』を見学しました。聖堂内は荘厳な雰囲気と装飾の優美さには言葉にならないすばらしさがあります。生徒たちも総本山の巨大さ、時代を超えた美しい作品たちに感激していました。その後、サンピエトロ大聖堂の前でクラス写真を撮り、絵葉書やキーホルダーなどを買って、食事へと向かいます。

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昼食はカルボナーラ、サルティンボッカ(子牛の肉を使ったローマ料理)、パンナコッタでした。ヴァチカン市国の研修で使ったエネルギーを補給し、生徒たちはバスに乗りフィレンツェへと向かいます。

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バスでの移動途中、『ファブロ』マーケットに寄り、それぞれ元気いっぱいに試食をしたり、お土産を買ったり、バールでコーヒーなど注文したりしていました。生徒に話を聞いてみたところ、「バスの添乗員さんのクイズ大会がありました。難しいものから、簡単なものまで、バスは大変盛り上がりました。その後、ミケランジェロの話をしていただき、クイズの盛り上がりから切り替えもできて皆集中して話を聞いていました。」と話してくれました。

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フィレンツェ到着後には、ミケランジェロ広場でクラス集合写真を撮りました。夕暮れの時間帯にちょうど到着することができ、明日拝観するフィレンツェの景色が一望できました。生徒からは「きれい!」「すごい!」との声が聞こえ、思い思いにフィレンツェの街を背景に写真を撮っていました。

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そして、『サンタクローチェ教会』に到着しました。拝観は明日ですが、教会前クリスマスマーケットに行きました。クリスマスのイルミネーションで飾られた小さな露天がたくさん並び、ガラス細工やお香、ハムやソーセージなどが売られています。日本とはちがったものがたくさんあり家族や友人へのお土産を生徒たちは目を輝かせて楽しそうに選んでいました。イタリア語にも少し慣れてきたみたいで、しっかりと買い物ができるようになっています。まだ伝え足りないところは、英語やボディーランゲージを用いて補っていました。1時間の自由行動のあいだに値引きをして「イタリア語を話して10ユーロ分もまけてもらった!」と話をしてくれた生徒もいました。他には、店員の人と親しくなり写真を撮ったり、ジャケットを着させてもらったり、お菓子を試食させてもらったりしていました。

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その後、フィレンツェ市内にあるホテル「メディティラネオ」に向かいました。夕食はブュッフェ形式で、生徒は好き好きにペンネ、チキンロースト、サラダ、果物、ミルフィーユなどを味わいました。イタリアの料理にも慣れてきたみたいで、友人らと楽しく談笑しながら美味しい、美味しいと夕食を味わっていました。
今日の感想を生徒に聞いてみたところ、「時差ボケ+早朝で超ハードでしたが、とにかく、サンピエトロ大聖堂、ヴァチカン美術館の広さとシスティーナ礼拝堂の精密さに鳥肌物の感動ばかりでした!」「クイズ大会や聖歌練習など楽しいことで心がどんどん高まっていきます!フィレンツェの自由行動が待ち遠しい!」との声がありました。

今日はローマやカトリックの歴史や本物の美術作品にふれられた一日でした。イタリアでの生活を通して生徒たちは知識と経験を重ねています。今までできなかったことがどんどんとできるようになって、生徒たちに「できる」という自信が身についてきているように感じます。事前学習だけではどうしてもできない自ら行動するという経験。そして本物の美術作品にふれるという経験。これらの経験が、長旅で疲れているはずの生徒たちの素敵な笑顔の源になっていると思います。
明日はいよいよフィレンツェの班別研修です。各班で立てた計画をもとに、各自でフィレンツェの街を散策していきます。彼らは新たにどんな経験をしてくるのでしょうか。

2014.12.16 イタリア研修旅行
2014 イタリア研修旅行B班 1・2日目

12月14日(日)、A班に続き、B班(2組・3組・5組・8組)がイタリア研修旅行に出発しました。関西国際空港2階北広場に15時45分、誰一人遅れることなく集合。出発式では、B班団長の有田教頭先生、生徒を代表し、2組のイタリア研修委員から挨拶があり、その後、近畿日本ツーリストの添乗員さんから説明を受け、搭乗券を受け取りました。

見送りに来てくださったご家族の方に最後まで手を振りながら、搭乗手続きを無事完了させました。初めての飛行機、初めての海外、様々な想いを募らせながら出発を待っていました。

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日本時間の18時15分、私達を乗せた飛行機CX507便が香港空港へ向け出発。約4時間のフライトを終え、現地時間21時45分に無事香港空港へ到着しました。各自出発までの約1時間を思い思いに過ごした後、CX293便に乗り換え、現地時間午前0時10分、ローマに向けて再出発しました。約13時間のフライトの中、生徒達はローマ研修に備え、それぞれ工夫しながら仮眠をとっていたようです。

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現地時刻の午前7時00分、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港に無事到着。飛行機をおりると生徒達は大きく伸びをし、入国審査を終えると一様にほっとした様子でした。

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2組の生徒の感想には、「ついにやって来た。皆が待ち望んだ研修旅行。飛行機の待ち時間、それぞれ班ごとに空港内を探索し、乗り始めると、一人一台あるモニターで、音楽を聴いたり、映画を鑑賞したり、ゲームで遊んでみたり…。空の旅を満喫しました。これから一週間が本当に楽しみです。」とあり、これから始まる研修旅行にますます期待を膨らませているようでした。

各自身支度を整え、クラスごとにバスでローマ研修へ出発。2日目は、一日かけてローマ観光です。

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まずは、古代ローマ様式の大聖堂の一つ『サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ教会大聖堂』へ向かいました。この教会はフランシスコと兄弟達が「小さき兄弟会」の認可を得るために訪れた場所で、1980年には世界遺産にも登録されました。聖堂の中に入ると、言葉を失うほどの荘厳な光景に、生徒達も息をのんでいました。

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続いては、生徒達が楽しみにしていた世界遺産『コロッセオ』と『フォロ・ロマーノ』です。競技場を表す「コロシアム」の語源ともなっているコロッセオは、様々なイベントに対応したローマ技術の粋を結集した施設です。想像を越える偉大な遺産に、生徒達の興奮は高まっていました。

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「フォロ・ロマーノ」は「ローマ市民の広場」という意味で、ローマ市民の活動の中心として数々の歴史が刻まれてきました。生徒達は政治や経済、文化の中心となった当時の遺跡をまじまじと見ていました。

すっかりとお腹が空き、市内のレストラン(グロッタインペラトーレ)へ移動。街を歩きながらすれ違う人々に、生徒達は「ボンジョールノ!」と、覚えたイタリア語で元気に挨拶をしていました。

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初めてのイタリアの食事は、アマトリチャーナ、ミラノ風カツレツ、ティラミスです。生徒達は嬉しそうに粉チーズをかけて食べていました。

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3組の午前中の感想には、「ついに待ちに待ったイタリアの地に降り立った。今までにみたことのない建物や景色があって、イタリア人もみんな陽気で、とても楽しい!」

「16時間の長旅を終えて、体は疲れ切っているはずだが、そんなことを感じさせないくらいみんな元気だった。ラテラノ大聖堂、コロッセオ、フォロロマーノに行って、貴重な経験をすることができて良かったです。」などとありました。

 

さて、午後のメニューも盛り沢山です。まずは「ローマの中で一番賑わっている場所」と言われる『スペイン広場』を通って『トレビの泉』へ向かいます。行程終了後、ブログ係が丁寧にコメントをしてくれたので、先に紹介しておきます。

「今日の午後からはあいにくの雨でしたが、皆、一つのくもりのない笑顔で研修に励んでいました。スペイン広場では、雨にうたれながら写真を撮り、トレビの泉では改修工事ながらも、ミニトレビの泉にコインを投げておいしいジェラートを食べました。十二使徒大聖堂では、仁川学院のために神父様が聖堂の歴史の話と、勉強を頑張ってくださいという言葉をいただいたので、その言葉通り頑張りたいです。」

生徒のコメント通りですが、順を追って写真も合わせて紹介します。まずはスペイン広場。ここは、映画「ローマの休日」でも有名なスペイン階段、フランス教会、ショッピングストリートなどがあり、観光客だけにとどまらずローマの人々にとってもお気に入りの場所です。

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続いて、「コインを泉に投げると願い事が叶う」という伝説が有名な『トレビの泉』。水の入っていないトレビの泉を見られることの方が稀な体験だと、生徒達は楽しそうに写真を撮り合い、ジェラートやピッツァを買って食べたりと、ローマの休日気分を味わいました。

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続いては本日最後の目的地、バロック様式の代表とされる『十二使徒大聖堂』。この聖堂は、ミケランジェロの遺体が死後数日間安置されていた場所として有名です。

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神父様から教会の歴史などについて説明をしていただき、「これからたくさんの人生の勉強を頑張ってください」とのお言葉をいただきました。そして、神父様から仁川学院生が練習してきた合唱を聞きたいとのリクエストがあり、「Fratello Sole,Sorella Luna」を歌いました。神父様の期待に応えようと、心を込めて歌い、神父様にも大変喜んでいただきました。

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その後、聖堂内にある祭壇や彫刻、装飾に加えて、地下の霊安室なども見せていただきました。また、聖堂の横にはコルベ神父様を記念する祭壇があり、仁川学院生としてあるべき姿を改めて考えました。

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その後は、バスでローマ近郊サクロファーノにある宿泊施設「フラテルナドムス」へ移動し、夕食(野菜スープ、ハムのソテー&サラダ&ポテト、デザート)をいただき、2日間の疲れをとるべく、早々と入浴・就寝となりました。

出発から2日間、濃密な一日でしたが、生徒達はみな、疲れの中にも充実感に満ちあふれた表情をしてました。

明日は、ヴァチカン市国観光を経て一路フィレンツェへと向かう予定です。ブログ更新はホテルで行うため、明日からも行程終了後に更新することとなりますが、楽しみにお待ちいただければと思います。

2014.12.15 イタリア研修旅行
2014 イタリア研修旅行A班 1・2日目

イタリア研修旅行A班「12月14日(月)/1~2日目」の様子をお伝えします。
1~2日目のスケジュール

1日目:関西国際空港からイタリア・ローマへ
2日目午前:ローマ研修(サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ教会、コロッセオ、フォロ・ロマーノ)
午後:ローマ研修(スペイン広場、トレビの泉、十二使徒大聖堂)

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わくわくとドキドキが隠せない。これからの研修旅行が楽しみだという生徒たち。誰一人も遅れることなく集合し、関西国際空港2階北広場にて出発式が行われました。まず、A班団長の田端校長先生から未来に向かって進んでいく生徒たちにエールが送られました。次に諸注意があり、生徒代表として6組のイタリア研修委員代表から「イタリアに行くまででもテンションが上がってしまうかもしれませんが、待ちに待ったイタリア研修旅行です。楽しみましょう!」と元気に出発の挨拶がありました。生徒たちは、見送りに来てくださったご家族の方に全員で「いってきます」と挨拶をし、出発式が締めくくられました。生徒たちはイタリア・ローマを目指してまずは香港行きの飛行機に乗り込みます。

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日本時間の18時15分定刻通りにCX507便が香港空港へ向け出発しました。4時間のフライトを終え、香港国際空港でCX293便に乗り換えます。
生徒たちに感想を聞いてみたところ、「途中で降りた香港での滞在時間は短かったけれども、たくさんのお店に行けました。日本でよく見るものが香港でも売っていて嬉しいです。」「香港ではみんな集合などがきっちりできていたので楽しく過ごすことが出来ました!」と話してくれました。

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現地時間の6時53分にローマのフィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港に到着しました。生徒たちは少し疲れた表情をしていましたが、やっとイタリアの地に降り立った実感と、空港スタッフの対応の日本との違いに驚いていた様子でした。ある生徒に話しを聞いたところ、「香港まではみんな元気があったのですが、ローマまではみんな疲れている様子でした。しかし、ローマに着くとさっきまで疲れていたのが嘘のような元気さで、いよいよ研修旅行が始まったんだなと実感しました!!」と話してくれました。

2日目は、一日かけてローマ観光です。ローマの天気は薄曇りの天気でしたが、私たちを出迎えてくれているような、温かく過ごしやすい天候でした。カラッとしたイタリアの空気も日本との違いがわかります。バスの車窓から見える日本とは違った新鮮な風景に気持ちを昂ぶらせながら、最初の目的地へと向かいます。

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ローマで最初に訪れたのは世界遺産でもある「サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ教会」です。この教会は700年前まで1,000年間教皇庁であり、アッシジの聖フランシスコと兄弟たちが訪れた場所でもあります。生徒たち2000年前に元老院(クーリア)で使われていた古い扉の横を抜け、教会へ入ります。教会内は厳粛な雰囲気の中でミサが行われており、壮大な建築様式と荘厳な雰囲気に息を飲んでいました。

 

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次に訪れたのは、生徒達が楽しみにしていた世界遺産『コロッセオ』と『フォロ・ロマーノ』です。円形競技場として様々なイベントに使われていた人の手でつくられた偉大な遺産に生徒たちの感動と興奮は高まっていました。コロッセオの前でクラスの集合写真を撮り、コロッセオの中へと入ります。生徒からは「事前学習をしていたのに知らないことばかりでした。写真を撮る時間が15分だけでは短すぎる。」と話してくれました。

 

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次に、フォーリ・インペリ通りを抜けてローマの古代政治の中心、元老院(クーリア)跡、神々の神殿の跡、裁判所の跡などを見学していきます。「フォロ」とは広場のことで、「フォロ・ロマーノ」は「ローマ市民の広場」という意味です。ローマ市民の活動の中心として数々の歴史を刻んできたこの場所には、生徒達は政治や経済、文化の中心となった当時の遺跡や教会との関連を十分に感じ取ることができました。遺跡の下にさらに遺跡のあるローマ。長い長い歴史に想いを馳せながら次の目的地へと進みます。

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初めてのイタリアの食事に期待を膨らませながら、市内のレストラン(グロッタインペラトーレ)へ移動しました。レストランスタッフに向け「ボンジョールノ」「グラッツェ」と少し照れながら挨拶をしていました。お昼のメニューは、アマートリチャーナ(トマトとパンチェッタのパスタ)、チキンカツレツとフレンチフライ、デザートとしてティラミスでした。イタリアの料理に舌鼓を打ちながら、午後の研修へと向かいます。

 

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午後はローマの人々にとっても人気高い『スペイン広場』を通って『トレビの泉』へ向かいます。アン王女のように階段でジェラートを食べることはできませんが、階段の一番上からスペイン広場を眺めてその美しさにみとれていました。私達の滞在時間はわずかでしたが、ローマの休日の舞台に触れられる良い機会だったと思います。

 

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その後、『トレビの泉』へと向かいます。ローマ観光ではいかない人はいないというくらい有名です。今年は改装中として水がないトレビの泉をみることができました。「水のある泉にコインを投げ入れたい」と思う生徒もたくさんいましたが、別に水場が設けられていました。20分間の自由行動で、生徒たちは周辺のジェラート屋に行き、慣れないイタリア語や英語を使いながら思い思いのフレーバーのジェラートを注文をしていました。

 

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続いて、仁川学院生としては欠く事のできない、『十二使徒大聖堂』を拝観しました。正面には聖フィリポと聖小ヤコブの壮大なフレスコ画があり、バロック様式の建築がとても美しい大聖堂です。コルベ神父様もよく訪れていたという場所で、聖堂の横にはコルベ神父様を記念する祭壇があります。教会責任者のマシミリアーノ(Massimiliano)神父様に講話を頂き、「Fratello Sole, Sorella Luna」をオルガン演奏とともに合唱しました。その後、生徒たちは聖堂の歴史や彫刻、装飾品を見学しました。聖フランシスコを示すフレスコ画もあり、仁川学院の源流を学べたのではないでしょうか。

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ヴェネツィア広場を抜けてコロッセオを再度振り返りながら、宿舎へと向かいます。宿舎まではバスで1時間の移動です。

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宿泊先はローマ近郊サクロファーノにある宿泊施設「フラテルナドムス」です。ホテル到着後は、夕食を頂きました。メニューは、野菜スープ、七面鳥のロースト&フレンチフライ、ジェラートです。2日間の疲れをとるべく久々のベッドへと向かいます。

出発から2日間、生徒たちはみな疲れの中にも充実感を得られていたと思います。 生徒からは、「スペイン広場には、観光客だけでなく、地元の方々もたくさんいて、中には日本語で話しかけてくれる方もいてうれしかったです。トレビの泉は、今は工事中で水はなく、コインをなげることはできなかったけど、普通では体験できない水のないトレビの泉を体験できたので良かったです。そして最後の十二使徒大聖堂は、天井にある彫刻の一つ一つが細かく彫られており、それぞれに特徴がありとても神秘的でした。」と笑顔で話してくれました。

明日は、ヴァチカン市国の研修を経て一路フィレンツェへと向かう予定です。 ブログ更新は宿泊先で行っております。明日からも行程終了後に更新することになりますが、楽しみにお待ちいただければと思います。

 

2014.10.26 国際交流その他
【受け入れ】ホームステイ・交流(仏)

The biannual program with Institution Marmoutier has become a regular event on the Nigawa Gakuin calendar of international activities. On October 24 we received a group of students and teachers, the third time we have had the opportunity to take part in exchange activities with our friends from France.

Throughout the day, our visitors took part in activities with Nigawa Gakuin elementary, junior high and high school students, but this time it was the junior high school’s turn to take center stage. In addition to numerous in-class activities that included social studies, Japanese and English lessons, the French students were hosted for 3 nights by students from the junior high school, giving them a unique chance to experience Japanese home life. Moreover, the host students had an opportunity to make new friends and communicate with students from abroad in a more relaxed setting outside the school. These friendships have, in the past, been ongoing, with students staying in contact via e-mail and one Nigawa Gakuin student even visiting France during the summer vacation!

Thank you Marmoutier for yet another exciting day. All of us here at Nigawa Gakuin look forward to your next visit in 2016.

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フランスにあるマルムティエ学園と本校との2年に一度実施される交流プログラムは、仁川学院にとっても国際活動の行事として定着しています。10月24日には、同学園から数名の生徒と教員が本校を来日し、3度目となる交流活動を行いました。

一日を通して、訪問団は仁川学院小学校、中学校、高等学校で行われる活動に参加しましたが、今回の訪問は中学校が受け入れの中心的役割を担いました。社会、国語、英語といったような授業受講に加えて、中学校の生徒たちの家庭で3泊ホームステイ体験も行いました。フランス人学生にとっても、ホームステイ体験は日本の家庭文化を知るまたとない機会ですし、受け入れた生徒にとっても、学校を離れた場所でよりリラックスした状態で交流することができました。ここで育まれた友好関係は、フランスに帰国後もEメールなどを通して続き、過去には夏休みを利用してフランスを訪問した本校の生徒もいます!

マルムティエ学園の皆さん、ありがとうございました。また次回お会いできることを楽しみにしています。

2014.10.21 国際交流その他
【受け入れ】交流プログラム

A group of students and teachers from our sister school in Australia, St. Mary’s College Ipswich, visited Nigawa on September 29th as part of their Japan tour that takes place every 2 years. The group was comprised of students who study Japanese and have a keen interest in learning about Japan in general.

Each student was assigned a “buddy” for the day who introduced the visitors to many aspects of the Japanese school day that are not part of their routine in Australia, including choreishurei and classroom cleaning. Moreover, there were opportunities to take part in classes with Nigawa students and, of course, a little time to catch up with their senpei, Anna, currently on a one-year exchange with us from St. Mary’s.

Some of the students have expressed their hopes to follow in Anna’s footsteps by coming here again on a long-term exchange, and we look forward to seeing them again soon.

Thank you St. Mary’s!

HR (13) Japanese (33)

Kendo (4) Welcome ceremony (11)

Welcome ceremony (16) Welcome ceremony (19)

After school (15)small

 

オーストラリアにある本校の姉妹提携校であるセント・メアリーズ・カレッジ・イプスウィッチから生徒・教員数名が、2年に一度実施される日本研修旅行の一環として、9月29日に本校を訪問しました。訪問団の生徒たちは皆は日本語を勉強し、日本についてとても興味を持っています。

セント・メアリーズ・カレッジの生徒には一名ずつ、本校の生徒が一名「バディ」としてつき、朝礼や終礼、放課後の清掃といったようなオーストラリアでは経験できない日本の学校の様子を体験しました。更に、本校の生徒と同じ授業を受ける機会もあり、現在本校に交換留学中で、彼女たちと同じ学校に通っていた「先輩」であるアンナさんとも再会、交流する時間も持てました。 

生徒たちの中には、アンナさんと同じようにまた来日し、長期交換留学をしたいという希望を持っている生徒もいます。留学が実現して再会できることを、私たちは楽しみにしています。セント・メアリーズ・カレッジ・イプスウィッチの皆さん、ありがとうございました!

2014.06.01 アメリカ留学
【アメリカ留学】25年度

After their 10-month lifechanging experience in America, the 3 students who had been studying at Saint Mary’s Catholic High School in Phoenix, U.S.A. returned to Japan at the end of May. Following a week of tough final exams, their final few days were spent saying farewell to the host families, teachers and friends who supported them during an experience that has given them a new outlook on the world and will no doubt have a profound impact on their thought process into the next stage of their lives. Thanks to their eye-opening and informative reports posted on the exchange noticeboard each month, all of us here in Japan were able to follow their journey step by step and can therefore understand the challenges that they faced as well as the benefits that such an experience can bring. After settling back into school life in Japan, they will participate in the orientation program for the next group of students that are due to depart for the U.S.A. this August.

Nigawa Gakuin would like to extend our deepest appreciation to our friends at Saint Mary’s Catholic High School in Phoenix and all of the people who supported our students during their wonderful experience. We look forward to your continued support from this summer.

 

 

 

「おかえりなさい!」

~アメリカより3名の留学生が帰国しました~

10ヶ月の海外留学生活を終え、3名の本校生徒が5月末に帰国しました。アメリカ・アリゾナ州にあるセント・メアリーズ・カトリック高校での学年末試験を終えた後、ホストファミリーやお世話になった先生や友だちとお別れの時を過ごしました。現地での全ての出会いを通して、この3名は新しい視野を持つことができ、次なる成長段階に向けての考え方においても大きな影響を受けたのではないでしょうか。

本校の生徒にとっても、3名からの月ごとに送られてくる留学レポートから得た学びは大きかったです。彼の生の声で語られるレポートから、彼らの成長の様子や海外での生活の様子を学ぶことができ、留学がもたらしてくれる長所だけでなく、留学にともなう様々な苦労も理解することができました。更にこの経験は、来月にアメリカ留学を開始する生徒たちの出発前オリエンテーションでも活かされています。

本校からの3名の生徒を受け入れ、留学生活中に彼らを支援してくださったセント・メアリーズ・カトリック高校の皆さんに、学院として心から御礼申し上げます。この夏から、また新たな本校生徒が留学生としてお世話になりますが、どうぞよろしくお願いします!

 

 

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