校長ブログ
うわべだけで裁くのをやめ、正しい裁きをしなさい。
(ヨハネによる福音書7章24節)
カトリック教会では11月を死者の月と呼んでいます。この一か月間は、亡くなられた方々のことを思いながらお祈りをお捧げします。
ところで、今日の聖書の言葉の意味を考えてみましょう。
イエス・キリストが誕生する以前の旧約時代に、イスラエルという国にエッサイという人がいました。エッサイには8人の息子がいました。神様は、エッサイの息子の中から、イスラエルの王様を選ぶことにしました。そこで、予言者サムエルが遣わされました。
サムエルは8人の息子たちを長男から順番に見ていきますが、神様は7人の息子ではなく、末の息子のダビデを王様にするように言われます。神様は、「容姿や背の高さに目を向けるな。人は目に映ることを見るが、主は心によってみる。」と言われました。
今現在、私たちはどうでしょうか。残念ながら、相手の容姿や地位・服装等で、人を判断してしまうことがあるのではないでしょうか。
イエス・キリストが伝えたいことは、容姿や地位・服装で判断するのではなく、その人の話し方や内容、そして、行いを見て判断しなさいということです。
私たちも、見た目等にとらわれず、全ての人を大切な人として受け入れることができるように努力いたしましょう。