校長ブログ
「朝、種を蒔け、夜にも手を休めるな。実を結ぶのはあれかこれか、それとも両方なのか、分からないのだから。」
(コヘレトの言葉11章6節)
「その一秒をけずりだせ」。2018年新春を飾る箱根駅伝で、東洋大学の走りに何度もアナウンサーが発し、強く心に残った言葉でした。東洋大学陸上部スピリットを象徴するこの言葉、それは同時に私の心も強く揺さぶりました。そして、「私はこの一秒を削りだすような努力をどれだけ出来ているだろうか?」と自問してみました。
確かに、内容は違っても共通する努力を、生活や仕事のある部分で頑張っている自分を見つけ「ホッ」としたりもしましたが、この言葉をもっと若い頃に知っていれば・・・、と感じたのです。なぜなら中学・高校時代、時間は無限にあるような錯覚がありました。時間の流れがゆっくりと感じられ、今日特に頑張らなくても後から幾らでも取り返せるつもりで勉強していたように感じています。でも、それは大きな間違いであり、過ぎ去った時間は決して取り戻せないのです。
生徒のみなさんは、一日の中ちょっとできたフリーな時間に今何をしていますか。始業式でも話しましたが、「時間をつぶす」ような使い方をしていませんか。やるべきことが見つからず、スマホをいじったり、何となくゲームをしたり、意味のないメッセージを送ったりしていませんか。本当はもっと意味のある時間の使い方を、若い時こそ知るべきなのだと、私は今強く感じています。
聖書はこのことを熟知し、既に何千年も前から私たちに警告しています。あなたの「一秒を削りだす何か!?」是非、考え行動に移しましょう。
(中学からし種2018年1月号寄稿)