クラブ活動
2月7日(火)大阪城ホールにて行われた高山右近列福式に、カトリック研究同好会のメンバー11人で参加しました。
列福式とは、カトリック教会において特別な徳と聖性を認められた者「福者」の称号を与えられる非常に重要な儀式です。
日本では、日本26聖人殉教者、ペトロ岐部と187殉教者に続いて3件目の式となります。
この式のために近畿カトリック学校が合同で聖歌隊を結成したのですが、そこに仁川学院の代表として参加することとなりました。
列福式とは何か、高山右近とはどんな人物なのかもわからないところからスタートし、また難しいミサ曲に悪戦苦闘しながらの準備で迎えた式でしたが、当日はそのスケールの大きさ、その意味の大きさに圧倒されながら、感動のうちにこの式を終えることができました。他の学校の聖歌隊と合同で参加し、様々な歌を共に作り上げていくことができたことは、非常に大きな経験になったことと思います。
右近は、キリシタン大名として有名ですが、彼の生きた時代において、その信念を貫くことは並大抵のことではありませんでした。自分の身分や地位、名誉にこだわらず、命を賭してでも神への信仰と自分の信念を全うするその生き方、小さき者と共に生き、施しを行うその愛の姿勢は、現代を生きる私たちにも訴えかけてくるものがあるように思います。そんな彼の功徳が認められ、公に列福という形で承認されるその式に、生徒と共に参加できたことは、本当に幸せなことでした。生徒たちも、この式から多くのことを感じてくれたように思います。ここで得た大きな恵みを糧に、これからの活動に励んでくれたらと思います。
10月1日土曜日、カトリック研究同好会では第4回の教会訪問に行ってきました。今回は、カトリック芦屋教会へ行き、来年2月に列福されるユスト高山右近について学びました。
阪急芦屋川駅を降り、南に10分ほど歩きました。芦屋のきれいな町並みに、緑の高い屋根がつきだしており、一目で教会だと分かりました。外観もとてもきれいで、生徒たちも喜んでいました。
教会に着くと、芦屋教会主任の川邨神父様、中高生と信者の方が温かく出迎えてくださいました。はじめに自己紹介をしたり、学校のことを紹介したりしました。
場が和んだところで、いよいよ高山右近についての勉強です。川邨神父様からDVDや本を使ってわかりやすく教えていただきました。
高山右近は、自分の地位や名誉を捨て、カトリックの信仰を貫いた武士です。戦国の治世、武士が皆上へ上へとのぼりつめていく中で、高山右近はくだっていく人生を自ら選び、神と人とに仕えたのでした。
勉強会のあとは、聖堂へ。ステンドグラスがとてもきれいでした。
教会訪問に何度か参加したことのある生徒がは、「ここの教会はステンドグラスの色が暗めですね。」と、他の教会との違いを発見していました。また、授業で教会の中にあるものを勉強した生徒は、聖水のつけ方や告解部屋(罪を告白し赦しを願うところ)を復習していました。非常に興味を持って参加している生徒が増えていることに、顧問としても喜びを感じました。
ミサには、歌や朗読の練習をしてのぞみました。
朗読をしたり、侍者(神父様のお手伝いをする人)をしたり、心を込めて歌を歌うなど、それぞれができることを神様のために、精一杯尽くしていました。
信者さんから、「初めて芦屋教会に来てくれた方々へ」と、素敵なしおりをいただきました。それぞれ違うみ言葉が書かれており、生徒も大変喜んでいました。
今回も非常に実りのある教会訪問でした。たくさん準備してくださり、温かく迎え入れてくださった川邨神父様、芦屋教会の皆様、ありがとうございました。
8月28日(日)、神戸松蔭女子学院大学にて行われた、英語で歌う歌唱コンテストに、カトリック研究同好会のメンバー(男子2名、女子7名の計9名)で参加しました。このコンテストは、今回で7回目を数える催しで、総勢26校100余名が参加し、それぞれが思い思いに練習の成果を発揮し、盛況のうちに終わりました。
私たちカトリック研究同好会は、課題曲『Swing low sweet chariot』自由曲『I will follow him』の二曲を披露しました。どちらもミッションスクールらしさをストレートに表現することができ、自分たちの良さが存分に伝わったのではないかと思います。
今回のコンクールにおいて、共に一つの目標に向かうことの良さを、改めて感じることが出来ました。彼ら、彼女らが、この経験を次の目標へとつなげていってほしいと心より願っています。
9月3日土曜日、カトリック研究同好会では恒例となっている教会訪問の第3回を行いました。
今回は、カトリック仁川教会を訪問し、ミサについて学びを深めました。ミサは、イエスキリストが十字架につけられる前、弟子たちと共に食事をし(最後の晩餐)、自分の死と復活の記念として行うように伝えたことから始まっています。つまり、食卓をみんなで囲み、感謝と記念を表すのです。
そこで、今回は仁川教会のフランシス館をお借りし、食卓を共にし、分かち合うところから始めました。
二つのチームをつくり、買い出しから調理まで手がけました。計算しながらいかに美味しいたこ焼きが作れるか、本格的に取り組むチームと、様々な珍味を入れて新しい味を産み出すチーム…。どちらも協力しながら作っている姿が印象的でした。
また、最終的には二つのチームが合体し、お互いに「これ美味しいよ」「食べてみて」と、分かち合っていました。よいものを自分たちだけのものにするのではなく、分かち合っている雰囲気は、見ていて心があたたまりました。
みんなで片付けをした後は、ミサについての勉強会。中村先生からミサの起源や構成、込められた思いなどを学びました。
普段の学校でのミサでは、カトリック研究同好会のメンバーは聖歌隊として参列しています。そのため、なかなか様子が見えていなかったようで、「これにはどんな意味がありますか。」「このマークは何ですか。」と、たくさんの質問が飛び交っていました。
聖堂に移動し、ミサの歌を練習しました。いつも学校で受けるミサで、「あわれみの賛歌」や「感謝の賛歌」などのミサ曲は唱えられていますが、今回はせっかくの機会なのでそれらの賛歌も練習してミサに参加しました。
大水神父様のご配慮で、イスを祭壇の近くに並べていただきました。ここからだと、神父様の所作やミサで使う聖具がよく見えます。
ミサ後は恒例の分かち合いです。今日感じたことをそれぞれ簡単に話し、分かち合います。
「ご聖体にマークがかかれていた!」「初めてこんなに近くで見ることができてうれしかった!」等の感想を分かち合いました。
共に食卓を囲み、ミサをささげることができたことを神様に深く感謝します。
次回は10月1日、カトリック芦屋教会を訪問する予定です。