学校行事
6月16日(金)5・6校時に5・6年生を対象に同窓生特別授業「未来予想図」を行いました。
仁川学院小学校同窓会設立以来、同窓会と小学校が協力して取り組むこの行事は今回で30回目でした。今回は4人を講師にお招きして、対面での授業を行いました。ご自身の仕事や働くことの価値など様々なことを5年生と6年生の子どもたちに伝えてくださいました。今回の授業をとおして、何か興味を持つきっかけだったり、自分が就きたい職業を改めて考えたりする機会となればと思います。
5年1組 『腎臓と透析治療について』 大植クリニック・透析内科医 依藤麻衣先生(29回生)
「腎臓ってどんな臓器か知ってる?」子どもたちへのこんな問いから始まった授業では、腎臓について色々と教えていただきました。腎臓は我慢強い臓器であるけれど、その腎臓の機能が悪くなってしまったらどうするのか教えていただくだけでなく、実際に血液透析ろ過機(ダイアライザー※)に色水を通し、透析治療の様子を見ることができました。初めて見る医療用の器具を前に、子どもたちは興味深々で色水をろ過していました。とても有意義で、あっという間の2時間でした。
※ダイアライザーは、破損などで廃棄予定だったものを利用しています。
5年2組 『病院の皮膚科医って何してる?』 宝塚市立病院皮膚科主任部長 医師 山本哲久先生(22回生)
22回生山本哲久先生の授業。42歳差の後輩たちに終始楽しく語りかけてくださいました。専門医の立場から、皮膚科を医療の窓口の一つと捉え、周囲と繋がって治療を進めることも重要だと説明されました。自己紹介では海事学習のカッターの写真もあり、同窓の絆を感じました。また、お好きなスポーツや合唱のこと、アナウンサー志望という夢、医学部ではなかった大学受験など様々な経験談も、子ども達が人生を考えるヒントになりました。
お仕事はロボットシステムインテグレーター。ロボットを使用した機械システムの導入提案や設計、組立などを行う仕事だそうです。
ロボットシステムインテグレーターがどんな仕事なのかについて説明を受けました。ロボットの種類や、どんな作業が可能か、また、実際に仕事を請け負った内容と完成したロボットを見せていただきました。その後、実際にロボットを使ってのプログラミングと、その動作を見せていただきました。実物があると、やはり見ていて面白いものです。
質疑応答では、ロボットの値段や資格の有無、仕事にかかる時間や、何故その職業に就こうと思ったのかについて等の質問がありました。
授業の前半では、千鳥屋が江戸時代からあることに驚き、小豆、白手亡豆で作ったお手玉をもらって喜び、それらを使って作られた千鳥饅頭と小麦粉、卵などで作られた千鳥サブレを試食し、そのおいしさにまた驚く。感動の波が途切れることなくやってきた1時間でした。
後半は、職人さんによる和菓子作りの実演を見せていただきました。練りきりを丸め、あんこを包む手際の良さに、歓声を上げる子ども達。さらに、色とりどりの練りきりを用いて繊細で美しい和菓子が次々と出来上がっていきました。和菓子作り体験もさせていただきました。夢中になって和菓子を作る子ども達の姿は、見ていてとてもうれしかったです。6年生最後の未来予想図は、子ども達にとって忘れられない素敵な思い出になりました。