6月10日(金)5・6校時に5・6年生を対象に同窓生特別授業「未来予想図」を行いました。
仁川学院小学校同窓会設立以来、同窓会と小学校が協力して取り組むこの行事は今回で28回目でした。今回は3人を講師にお招きして、対面での授業を行いました。ご自身の仕事や働くことの価値など様々なことを5年生と6年生の子どもたちに伝えてくださいました。
5年1・2組 『みんなスター』 元宝塚歌劇団 新井杏菜先生(47回生)
6年1組 『麻酔・ペインクリニック~痛みの治療と心肺蘇生~』 医師 助永憲比古先生(34回生)
今回は34回生の助永憲比古さん(すけながペインクリニック院長)に授業をしていただきました。前半の授業は自己紹介と麻酔科の仕事内容やペインクリニックで行う治療について話をされました。その中で「麻酔がなかったら?」という質問に対して、子どもたちは「無理です!」と即答していました。また、その麻酔を初めてつくったのが日本人だと教えられ、「すごい」等と感心していました。そして「痛いの痛いの飛んでいけ」も実は効果があること(摩ると痛みが和らぐということでした)を知り、皆驚いていました。最後に助永さんは子どもたちに夢を語ってくれました。「『ありがとう』と『笑顔』を集めるクリニックにしたい」と。後半の授業は人形を用いた心肺蘇生の実習でした。本物に近い人形を見て子どもたちは大喜びでした。その後実際に1人30回程度の心肺蘇生の練習をしました。意外に力を要し、子どもたちは疲れ果てていました。人の命を救うことの難しさを実感できたのではないでしょうか。6年生にとっては最後となる未来予想図の授業でしたが、仕事の内容だけでなく、親や教師以外の大人である助永さんの人柄にも興味を持ったように思えました。
6年2組 『洋菓子店というお仕事』 エルベラン パティシエ 柿田衛二先生(24回生)
西宮市にあるクッキーとケーキのお店「エルベラン」の柿田衛二さんにお越しいただきました。教室に入るなり、まずはケーキ作りを披露していただきました。甘いクリームと苺の香りが教室に広がり、子どもたちからは思わず「食べた〜い」の声が。「みんなが食べられるわけじゃないからごめんね。またケーキを買いに来てください。」となだめ、作業を続けられました。目の前でケーキが出来上がる様子をなかなか見ることはありません。子どもたちは食い入るように見ていました。ケーキが出来上がると、撮影会の始まり⁉︎iPadで何枚も撮影していました。
ケーキ作りの後は、ホイップクリームは生クリームではないというお話をしていただきました。ホイップクリームは安定剤や乳化剤、植物性油脂を使用したクリーム、またはそれらを混合したもので純粋な生クリームではありません。「原価を安く抑えるため、技術力を補うためにホイップクリームを使用するケースがある」という貴重なお話を伺いました。
後半は班に別れて、オリジナルケーキのデザインを考えました。ケーキは一人で作るものではなく、チームで作るもの。協力して考えてほしいと声をかけてもらい、各班工夫を凝らして考えていきました。クレープ生地で作るケーキやアイスが乗ったケーキ、フルーツをふんだんに使ったケーキなど子どもたちの柔和な発想で、たくさんのアイデアが生まれました。
あっという間の2時間。ケーキ作りの仕事観に触れ、将来なりたい自分を子どもたちが思い描くことにつながればいいなあと思います。