11月8日の金曜日。5・6時間目に、本校卒業生による特別授業「未来予想図」を行いました。33回目となる今回は、3人の先生をお迎えし、4年生と5年生で授業をしていただきました。毎回綿密な準備をして授業に臨んでくださる先生方。今回も学びいっぱい、笑顔いっぱいの2時間となりました。
4年生『 君たちも「市長」になれる!』
福井県小浜市長 杉本和範先生(31回生)
楽しい思い出話を交えた自己紹介に続いて、現役の市長として活躍されている立場から、その役割と責任を果たす上で大切な要素について熱く語ってくださいました。繰り返し強調されたのは「市民の声をよく聞き、市民と対話を重ね、市民の願いを実現したい。それが自分の仕事です。」ということ。そして、児童は「仁川市(仮想)をどんなまちにしたいか?」の提案に挑戦。カードに書いて匿名で掲示し、皆で読み合って投票し、代表を選びました。どの提案も個性的で素晴らしく、杉本先生からも褒めていただけました。その後、小浜市立西津小学校4年生とオンラインで繋がりサプライズ交流! 両教室とも興奮に包まれ、心に残る貴重な体験ができました。
5年1組『心臓の病気を切らずに治す』
大阪大学 循環器内科 助教授 中村大輔先生(33回生)
最初は先生ご自身の仁川学院小学校時代の思い出のお話から始まり、医師を志されたきっかけや中高時代、そして、大学時代の歩みや医師になるまでの道のりを教えてくださいました。そして、「循環器内科とは?」というテーマで、スライドとともに、ときにクイズ形式なども交えながら、心臓の働き、そして、心臓に関する病気や手当の仕方、手術についてお話くださいました。子どもたちは、自分たちのご家族のことなども思い浮かべながら、興味津々でお話を聞き、いろいろな視点で質問。「心臓」という場所が一気に身近になったようでした。その後は、カテーテルについて実技講習。実際に、モニターを見ながら、模型を操作してカテーテル手術を体験。難しさややりがいを感じたようでした。中村先生と自分の未来とつなげて考えた時、子どもたちが夢の一歩を踏み出すきっかけになってくれたらいいなと願っています。
5年2組『整形外科の仕事~けがをしたらどうする?』
武部整形外科リハビリテーション 院長 武部 健先生(29回生)
整形外科のお仕事について、5時間目はスライドで、6時間目は実技講習で詳しくお話しくださいました。5時間目は整形外科の仕事とけがの時の対応についてお話をいただき、実際の患者さんのレントゲンやそのけがの対処法、リハビリによる回復の様子など普段目にすることのできない世界を見せていただきました。6時間目は実習ということでギプス巻き・抜糸の体験をさせていただきました。充実した内容であっという間の2時間でしたが、子どもたちにとって医療の現場をより身近に感じることのできる時間になったと思います。