仁川学院小学校
1月20日(水)に、1年生から5年生までの半日参観がおこなわれました。冬らしい寒さの1日でしたが、たくさんの保護者の方々に御参観いただきました。子どもたちもとても張り切った様子で、授業に真剣に向かっていました。子どもたちの頑張りからそれぞれの学年で、この1年の成長を、十分感じていただけたのではないでしょうか。
今年で阪神淡路大震災が起きてから21年経ちました。そして、震災の年に生まれた世代が成人式を迎える年にもなりました。本校では、毎年、震災の日に合わせて「祈りの日」を設定し、コルベ講堂にて追悼の集会とミサを行っています。
毎年、震災を体験した教員からの話があります。
今年は、藍澤教諭からの話でした。震災が起きた日の様子や見た光景、また、当時の心境について子どもたちに丁寧な説明があり、子どもたちは真剣に話を聞いていました。
その後、神戸市の小学校で震災復興をテーマにして歌われている「しあわせ運べるように」をBGMに、一人ずつ児童全員でキャンドルをコルベ講堂中央にある祭壇へ奉納しました。その時のキャンドルは明るく美しく、命の輝きを表しているようでした。キャンドルを奉納した後は、児童全員で「しあわせ運べるように」を歌いました。その歌声は、天国にいる亡くなった方々に届くように美しく、大きな声で、子どもたちの思いが詰まっているように感じられました。
続いて、追悼ミサがありました。ミサの説教の中で、竹内校長先生から「愛する人の存在は大きな力になり、前へと進むことができる。」「自分以外の人が苦しまないように、神様が大切に思う力を注げる人になってほしい。」というメッセージがありました。
震災を風化させてはいけないということ、当時まだ生まれていなかった児童一人一人の心の中に震災を経験した人々が学び、得たもの伝えていきたいと思います。そして、自分自身の命の尊さと同じように友達や周りにいる人、生きている全ての人の命が大切であるということを忘れず、日々過ごしてほしいと願っています。
1月8日(金)始業式を行いました。
始業式当日の朝、久しぶりに会う友人と冬休みの思い出を嬉しそうに語り合っていました。
始業式では、校長先生から今年の干支である「申」についての説明がありました。申には「伸びる」という意味があり、昨年を自分なりに反省し、今年は少しでも伸びることができるように頑張ってくださいというお話がありました。寒い中でしたが、どの学年の子どもたちからも真剣さが伝わってきました。
12月17日、コルベ講堂にてクリスマス会を行いました。毎年4年生がキリストの御降誕を再現する「聖劇」を披露し、キリストのみことばである聖書をいただきます。子どもたちが一生懸命に力を注いで準備してきたクリスマス会。御招待でお越しいただいたお客様や、たくさんの保護者の方々も心を合わせて見守ってくださる中、イエス様の御降誕をお祝いする素敵な時間になりました。
その昔、アッシジの聖フランシスコがグレッチオの森でキリストの降誕劇を行ったのが聖劇の始まりと言われています。仁川学院小学校のクリスマス会では、その様子を再現してイエス様の御降誕をお祝いしています。
聖劇が始まるとすぐに、舞台上のパイプオルガンの前に並んだ聖歌隊が、聖歌「しずけき」を奏でます。美しいハンドベル演奏から入り、会場は聖夜の雰囲気に包まれます。そして、2人による独唱へと移った瞬間、その透き通るような歌声にうっとり。そして全校合唱へと続き、更に心は高まっていきました。
劇中劇は、マリアのもとに大天使ガブリエルがあらわれ、聖霊によって男の子を身ごもっていると告げられるところから始まります。ベツレヘムへの旅、羊飼いたちへのお告げ、大賢者の訪問と劇は進みます。
ヘロデ王の抑揚の効いた迫真の演技が、会場の空気を一気に盛り上げます。こうしてイエス様の御誕生の次第を、心を込めて演じました。
しっかりと大役を果たし、大きな成長を見せてくれた4年生1人ひとりの手に、竹内校長先生(神父様)の手から祝別された聖書が贈られました。この聖書で3学期から神様のみことばを勉強することになります。
4年生が精一杯心をこめて作り上げた聖劇を、最後まで真剣に見つめていた他の学年の子どもたちは、4年生に向けて大きな拍手を送っていました。小学校全員の心が一つになって、イエス様の御降誕をお祝いできました。
このクリスマス会に集った全ての子どもたち、すべての方々に神さまのお恵みがたくさんありますように。
11月は「感謝月間」の月にあたります。カトリック教会では「死者の月」とも言われ、身内を始めとして亡くなられたすべての方を思い起こし、感謝の気持ちを新たにして、私たちの生活を振り返る月です。小学校では、1校時の時間を使って感謝月間ミサを行いました。
神父様である校長先生から、「みんなの周りにはみんなを支えてくださるたくさんの人がいることに気付き、感謝できない人ではなく、感謝できる人になりましょう。『愛は、つながりを感謝できること』なのです。」とのメッセージをいただきました。
続いて、各学年の代表者によって家族や学校、地域で働く人々への感謝の気持ちが神様への祈り(共同祈願)として読み上げられ、その後で「主よ、私たちの祈りを聞き入れてください。」と全員で心と声を合わせて唱えました。
最後に、宗教部の子ども達が、イエス様の体と血を表すパンとブドウ酒やお花を祭壇にお供えしました。神様から受けたお恵みに満たされ、感謝月間ミサを終えました。
11月13日(金)5・6校時、卒業生特別授業「未来予想図」を行いました。今回は4・5年生が対象でした。
本校の卒業生をお招きして、職業・仕事観についてご講演やワークショップをしていただきました。この学習は、子どもたちに社会や職業への関心・希望をもってもらうことをねらいとしています。4年生にとっては、初めての体験だったので、期待を膨らませて、待ち望んでいたことと思います。それぞれの活動については次のとおりです。
4年1組「医者とは何ぞや・産婦人科とは何ぞや」第27回生 武居智信さん(淀川キリスト教病院産婦人科)
「医者とは?」「産婦人科とは?」というタイトルで授業をしていただきました。前半は医者としての使命について、仁川学院小学校卒業後のご自身の経験をもとに、モニター画面を通して分かりやすく説明いただきました。過酷な仕事の内容に驚きながらも、大切な命に向き合う医師の姿を学ぶことができました。
後半はご専門の産婦人科の仕事についてお話いただきました。赤ちゃんが無事に生まれてくるための母体についての診断や帝王切開を含む手術等、クイズを交えてお話を進めていただきました。質問タイムでは子どもたちの素朴な疑問に丁寧に答えていただきました。子どもたち一人ひとりが「今ここにある命」の大切さについて実感を持って学ぶことができました。
4年2組「白内障を治そう!」第27回生 細谷友雅さん(兵庫医科大学病院 眼科学内講師)
まず、自己紹介として小学校時代の写真を見せながらその当時のことを話してくださいました。それから「白内障を治そう!」というメインテーマのお話が始まりました。
前半はスライドで目の構造や白内障の説明をしてくださいました。中にはモニターをノートに書き写したり、説明内容をメモしたりする子もいたほどです。そして子どもたちの悲鳴が教室中に響いたのが、実際の白内障の手術の映像が流れた時でした。「もうやめて~。」という声があちらこちらから聞こえてきました。
そして授業の後半は実習が中心で、手術練習用の器具を使い模擬手術をさせていただきました。運良く実習ができた子どもたちはとても喜んでいました。細谷先生が目の構造を喩えた「栗まんじゅう」という言葉がとても印象的でした。先生がたくさん準備してくださったおかげで、子どもたちは貴重な体験ができました。
5年1組「コンピュータプログラミング~キミもアプリが作れる~」第17回生 藤川眞治さん(キャノン株式会社課長)
5時間目の授業は、教室でスライドを使って、身の回りのコンピュータとその役割、プログラムについて授業をしていただきました。「馬は馬の仕事ができるが、コンピュータはプログラムを入れなければ何もできない。ただ、馬は馬の仕事しかできないが、コンピュータは望むプログラムを入れることで、どんな仕事にも適応することができる。」という話はとても興味深かったです。
6時間目は、「Squeak」というプログラムを学ぶアプリを使って、実際に三角形や四角形を書く学習を行いました。「三角形を書く」というプログラムは無いけれど、「直線を傾ける」「直線を引く」というプログラムを組み合わせることで三角形が書ける。自分の造りたいものがどういったものなのか、しっかり知ることが大切だと教えていただきました。その後は子ども達のリクエストに答えて、実際に小さな正方形やスクリーンいっぱいの長方形をプログラミング操作で書いてくださいました。
最後に教わった「良いプログラマーの条件」として挙げられた、「人の話を良く聞くこと」「対象を良く知ること」「難しいことを難しいままで置いておかないこと」は、学校で学ぶ国語や算数に通じるものがあると感じました。学ぶことが仕事につながることを強く感じさせてもらえる時間になりました。
5年2組「ソーシャルワーカーって知ってる? ~みんなの人生の応援団~」第19回生 行實志都子さん(神奈川県立保健福祉大学准教授)
子どもたちにはあまり馴染みのない「ソーシャルワーカー」のお仕事について教えていただきました。
はじめに、現在テレビ放送されているドラマでソーシャルワーカーについて取り上げられていたということから話が進んでいきました。また、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」を例に挙げて、「トトロ」は物語の中でソーシャルワーカーとしての役割を果たしているのだと教えていただきました。
子どもたちの緊張をほぐすためのアイスブレイクとして、合間にミニゲームもしてくださって、子どもたちも楽しみました。そのミニゲームはただ楽しいだけではなくて、人と話して伝えることの大切さや難しさであったり、みんなそれぞれに自分の感覚を持ち合わせていて、自分の感覚だけで物事を決めてはいけないのだというメッセージがありました。
小学生である子どもたちにわかりやすい言葉で「ソーシャルワーカー」という仕事を伝えるために工夫して授業してくださいました。
11月12日(木)少しひんやりとした空気と心地良い秋の日差しの下、球技大会を行いました。この大会に向けて、2年生から6年生までの児童は、体育の授業や休み時間を使って練習に励んできました。2・3年生は ドッジボール、4・5年生はポートボール、6年生はバスケットボールと、学年に応じた種目に分かれています。多数の保護者の方々が観戦にお越しいただく中、各種目とも熱戦が繰り広げられ、他学年との交流も更に深まって、充実したひとときとなりました。
2~6年生全員が運動場に集合し、開会式からスタートしました。校長先生から「運動会で身につけた姿勢や行動力を、ここでもしっかり発揮できるように。」と、励ましのお言葉をいただきました。
○ドッジボール(2・3年生)
2年生は3年生に全力で挑み、3年生は上級生の意地をかけて戦いました。さすがに3年生の強さと勢いはすさまじかったのですが、2年生も粘り強くくい下がり、ハンディ点の助けをもらいつつ互角の勝負も随所に見られました。友だちに懸命に声援を送る態度もすばらしかったです。優勝の賞状を手にしたのは3年1組でしたが、どのチームもチームワークをよく発揮して健闘しました。
○ポートボール(4・5年生)
前後半合わせて12分と、決して長い時間ではありませんが、試合が終わると、皆へとへとになる程一生懸命ボールを追いかけました。また、応援している子どもたちも我を忘れるほど必死になっていました。4年生は、10点というハンディを必死に守りましたが、一つ上の先輩の強さを実感する試合となりました。5年生は11月末に行われる私小連ポートボール大会に向け、よりチームワークを高めるための場になったと思います。
○バスケットボール(6年生)
6年生にとっては小学校生活で最後の球技大会でした。今年は男女別クラス対抗で試合が行われ、勝敗は勝ち数ではなく、全試合の総得点で決まるというルールで行われました。6年生らしい迫力のある戦いの結果、総得点数29対35で、6年2組が優勝しました。今回は、最後の試合まで結果が分からないというルールであったため、最終試合終了のホイッスルが鳴るまで、両チーム(子どもたちも保護者の皆様も)からの声援が止むことなく、終始熱気漂う雰囲気の中で全試合を行うことができました。