学校行事
2月21日(火)、宝塚市にあるショファイユ幼きイエズス修道会で、中学3年生を対象にした黙想会を実施しました。この黙想会は、静かな環境の中に身を置いて中学校生活やこれまでの人生を振り返りながら、「自分とはどういう人間なのか」ということを講話やグループワークを通して見つめ直します。そして今後の進路や将来などについて思索を深めることを目的として、高校入試(内部到達度テスト)を終えて卒業を目前に控えたこの時期に、毎年実施しています。
「何のために生まれて、何をして生きるのか?」
誰もが耳にしたことのあるこのフレーズ。そう、国民的アニメの一つ、アンパンマンの主題歌の一節です。そして、今回の黙想会のテーマでした。
午前中は講話と屋外の散策でした。永尾神父様による講話は、聖書の一場面にあるイエス様の誕生と生い立ちを追っていきながら、生命誕生の尊さや、幼少期〜少年期〜青年期にかけて人はどのようにして支えられて生きてきたのかなどを考えていきました。そして、中学校生活の中での、出会い、チャレンジ、失敗、喜び、悲しみ、困難など、短いようで長くて様々な出来事があった3年間の思いを振り返りました。
散策では、修道院の広い敷地内にある自然の中で、沈黙のままにそれぞれの時間を過ごしました。
「沈黙の中」に身を置くと、深呼吸をすれば冷たい空気が体内をめぐり、目を閉じれば鳥のさえずりや木々が揺れる音も聞こえます。この静寂の中で、改めて自分自身を振り返ることができました。
続いて「MY履歴書」づくり。履歴書を模したワークシートに自分の誕生から、印象的だった出来事が起こった日、長所や短所などを書き出し、客観的に自分の生い立ちを見つめ直しました。そして、4月から始まる高校生活をイメージし、希望や目標を未来予想図のように記入していきました。
昼食後は、聖堂でミサを行いました。厳かな雰囲気の中、午前中から学び考えてきたことを振り返りました。そして、永尾神父様から3年生たちが無事に3年間過ごせたこと、これからの高校生活に向けて祝福をしていただきました。
最後の時間は「振り返り」です。この黙想会での学びや、考えたことを紙に書き出しました。書いた紙は普段の宗教の授業で使用しているファイルに保存しました。高等学校への心の準備体操も始めつつ、残り短い中学生活を有意義に送ってほしいと思います。