沖縄研修旅行

【高校2年】沖縄研修旅行前団 3日目

2016.11.29

いよいよ今日は那覇へ向かいます。後団の離島研修出発を見送り、私たちは一路、石垣空港へ。今日の青空のきれいなこと!青い空、青い海…南国イメージがやっとリアルに目の前に広がっています。

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天候は、申し分なかったのですが、JTA608便機材遅延のため、1班が離陸したのは予定より1時間あとのことでした。先に那覇に到着した2班の3、4組はタクシー研修へ。沖縄ワールド、国際通り、琉球ガラス村、…それぞれの場所で1班とも合流し、写真を撮ったり、アイスクリームを食べたりしました。明日には会える家族に何を選ぼうか、先輩後輩の顔を思いながらどうしようどうしよう、と、土産を選ぶ表情は真剣そのものです。
那覇市は石垣島と全く違う大都会。車の渋滞、コンビニ、高いビル…むしろ普段の生活に近い空気に生徒たちは、帰阪する心の準備ができたのかもしれません。

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1組 中道 章弘君

「琉球ガラス村ではオリジナルのグラス作り体験をしました。『型吹き』とガラスの口の形を整える作業をしました。どちらも簡単な作業だったので初めてでも短時間で気軽に作ることができ、琉球の文化に触れることができました。2日後に届く完成したグラスを見るのが楽しみです。」

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2組 阪上 頼樹君

「石垣島から那覇に行ってみると全く違う景色で、同じ沖縄県だとは思えませんでした。タクシーの車窓から外を見ると、ヤシの木が延々と続いていて素晴らしい光景でした。気温は24度ありましたが風が心地よく僕たちの住んでいる地域の気候とは全然違いました。研修ではそれぞれが分かれて行きたいところに行きました。国際通りや嘉手納基地など数々の沖縄の観光地を半日で回るのは時間が足りませんでしたが、国際通りは沖縄の中心地と言うことだけあって、華やかで、友達と楽しく過ごすことができました。明日はラスト1日です!沖縄に来た本当の意味をじっくり考えて行動していきます。」

平和学習講話(沖縄都ホテル 18:00〜)

那覇市在住の大西正子さんの体験談を聞く機会をいただきました。86歳の大西さんにとって、決して思い出したくはない戦時中の辛い経験を、涙を拭きながら話をしてくださいました。追い詰められた沖縄の人たちが青酸カリや手榴弾で自らの命を断つ光景。爆弾が破裂をして目の前で亡くなっていく身内の人たち。1時間の講話は胸に迫ってくるものがあり生徒たちも唾を飲み込み、目頭を押さえて聞いていました。大西さんが最後に「私にとって戦争はまだ終わっていない。私が死んで初めてそう思えるのじゃないかとさえ思う。通っていた首里高校のグランドには沢山の不発弾が埋まっていると知ったとき、その高校に通っていたことを思うとたまらない気持ちになる。不発弾処理は100年たたないと終わらないと言われている。戦後70年が過ぎたと言われるけれど、私たちにとって、沖縄の戦争はまだ続いているのです。」

1組 辻井 あゆみさん

「今日はタクシー研修の後、実際に戦争を体験した大西さんから貴重な話を聞くことができました。無差別攻撃で目の前で身内の方を亡くしたり.食料不足で栄養失調になったり、今でも消えない身体の傷痕を私たちに見せてくれました。大西さんは戦争は体だけでなく心も傷つけます。このような悲劇は二度と繰り返してはいけないとおっしゃいました。その言葉が胸に痛いほど刻まれました。」

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明日は6時に起床して、ひめゆりの塔とガマに入壕します。出発前にみんなで折った千羽鶴には一枚一枚祈りのメッセージを書きました。今日の講話を思い出しながら「ひめゆりたちへの鎮魂の旅」いよいよ最終日を迎えます。