学校行事

2年Cαコース 高大連携 模擬講義(神戸女学院大学)4日目

2023.11.27

11月17日(金)高校2年生Cαコースは、神戸女学院大学・文学部の山崎 幸治先生にお越しいただき、今年度4回目の模擬講義を受講しました。

前半はスリランカ国内における内戦の背景について教えていただきました。以前ニュースで聞いたことがある言葉がたくさん出てきましたが、ニュースで流れなくなると人の関心は薄まっていきます。それでも問題が解決したわけではなく、続いているということを再確認することができました。今では、以前ほどウクライナのニュースを見ることは少なくなり、イスラエルのニュースをよく目にするようになっています。ニュースとしては放送されていなくても、今も危機的な状況の中で生活を送っている人は沢山います。流される情報を受け取るだけではなく、自ら関心を持ち、調べることがやはり大事だと感じました。

内戦が終わったといっても、それは和解ということではなく、どちらかが屈したから終わっているということも知りました。さらにその対立は、民族間の違い、つまりは宗教の違いから生まれていることも多く、宗教の意義とは何なのかということをカトリックの学校で学ぶ者として考えるきっかけをいただきました。

後半は、より自分事として捉えやすいようにSDGsに関連したお話をしていただきました。SDGsという言葉だけが先行し、知らずに取り組んでいることも実は多く、やはり問題に取り組むためには様々な背景を知ることが大切であると感じました。

最後に山崎先生は、大学で学ぶ学問は答えがない、だからこそ、自分の答えを導くために必要な、考える力を身につけてほしいとおっしゃいました。高校では大学受験に向けて正解のある問題に取り組んでいますが、皆さんが大学で充実した学びを得るために、高校時代に考える力を養っていきたいと強く思いました。

全4回の授業を通して、大学で学ぶということはこういうことなのだということを教えていただいたように思います。受講した生徒の皆さんには、身を乗り出して大学の授業に参加できる学生になってほしいと心から思っています。神戸女学院大学の皆さま、さまざまな側面から私たちを鍛えていただき、ありがとうございました。

                    終了後も質問に答えていただきました。