仁川学院中学・
高等学校

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2022.11.12 学校行事
【中学】アドバンスト探究 発表会

 仁川学院中学校のアカデミアコースには「探究」の授業があります。昨年までは3学年合同で実施していましたが、今年度は1・2年生を「探究基礎」、3年生を「アドバンスト探究」と位置づけました。

 これまで培った手法を生かし、自分の興味・関心に関連する書籍を読み、探究する課題を見つけ、仮説を立て、アンケートをとり、様々な観点から分析して探究を進めています。

 今日はその中間発表会です。しかも、高校2年生の探究発表会と合同で開催しました。

 本番直前の最終リハーサル。このときにはまだ聴衆はいません。

 発表時間が近づくと、中学生や高校生、さらには保護者の皆さんも集まってきました。一気に緊張感が高まります。

 アンケートは結論に近づけるための大切なデータです。わかりやすくするためにグラフや表にまとめ、分析しました。

 台本をただ読むだけでなく、身振り手振りのジェスチャーを加えたり、聴衆の表情を見ながら言葉を付け足したり。

 発表の後は、質疑応答の時間。その中から今後を考える貴重なお話もありました。

 今回の中間報告を踏まえて、中学3年生は、これから論文にまとめていきます。

 中学1・2年生は、中学3年生と高校2年生の発表を見て、自分たちの将来像を描けたようです。

 

2022.11.04 学校行事
【中学】校外学習を実施しました(1年)

 絶好の行楽日和に恵まれた11月4日(金)。中学1年生の校外学習を京都嵯峨野地区、嵐山周辺で行いました。新型コロナウイルス蔓延防止策としての移動規制緩和に伴い、外国人観光客や一般客。そして学校行事での学生団体も多く、賑わいを取り戻した京都の地で、秋を満喫してきました。

  

この校外学習では、古都・京都の散策を通し歴史や文化財への興味を深めるほか、事前・事後の学習を通し、班別活動で「協働」「協力」といった、将来必要なスキルを身につけるトレーニングを行います。また、次年度の研修旅行の予行演習も兼ねており、ちょうど一年 後、生徒たちは遠く離れた長崎の地で、班別自主研修に臨むこととなります。

  

 

現地集合、現地解散となる校外学習。生徒たちは各家庭からまず阪急電車桂駅を目指します。徒歩で嵐山公園中之島地区に集合すると、さっそく班に分かれ活動開始です。ここから先は、京福電鉄嵐山線、通称「嵐電(らんでん)」をつかいながら、あらかじめ計画したルートをたどっていきます。長崎市内での移動も路面電車を活用することとなりますので、まさに予行演習としてふさわしいと言えます。

 

  

さて、携帯電話・スマートフォンが当たり前の世の中となり、道案内も自分の端末で済ませられる現代ではありますが、今回は観光マップを用い、あえて不便を体感させながらの移動です。国宝「弥勒菩薩像」を安置する「広隆寺」、「石庭」で有名な「龍安寺」の2つのチェックポイント以外は、班で訪問先を決定。それらの歴史や見学のポイントなども調べ、昼食も含めて時間通りに回れるように計画を立ててきました。

      

 

慣れない場所での活動ですが、班員同士が声を掛け合ったり、気配りをしながら散策する様子が各所で見受けられました。チェックポイントの教員を見つけると、たどり着いた安心感からか思わず手を振り、笑顔を見せる子もいました。

 

 

計画通りに活動できた班だけでなく、時間が足りず訪問先を減らした班や、集合に間に合わない班もありましたが、最終的には全班無事に、出発点でもあった嵐山・中之島公園にたどり着きました。

   

散策中に各班で撮影をした画像は、「フォト&キャッチコピーコンテスト」として、事後学習での京都の魅力を伝えるプレゼンにつなげていきます。中学生目線でどのようなフォトジェニックな作品に仕上げるか、楽しみにしていたいと思います。

 

 

   

2022.11.04 学校行事
【中学】職業講演会を実施しました

11月4日(金)、中学3年生を対象に「職業講演会」を実施しました。

キャリア教育の一環としてコロナ前は「職場見学・体験会」として、ご協力いただける事業所に生徒が伺っていました。そこで直に社員の方々が働く様子を見たり、体験しながら仕事内容を教えていただくことで、より早い段階から生徒たちに将来の進路を意識させています。

しかし本年度は新型コロナの感染予防の観点から、大勢で事業所にお伺いするのを控え、事業所から講師の方にご来校いただき、実際の仕事内容や仕事をするうえで意識していることなどを、スライドや写真などを用いながらお話していただきました。

実施にあたっては、生徒たちが事前に希望書類を提出し、数週間にわたる事前学習をすすめていきました。今回は、7つの事業所にご協力いただき、生徒は7か所に分かれてそれぞれの事業所の講演を聴きました。

講演では、普段見ることのできない仕事の裏側や、苦労した経験や仕事のやりがいなどを教えていただき、働くことの厳しさや大変さを知る良い機会になったようでした。

次週のHRでは事後学習として、今回お話していただいた内容をまとめた壁新聞を作成します。できあがった壁新聞はラウンジに張り出し、講演を聴けなかった事業所についても理解を深めていけるようにします。

 

今回の講演をもとに、高校進学やその先の生き方についても考えを深めていってほしいと思います。

ご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中、大変貴重な時間をつくっていただきまして、誠にありがとうございました。

 

≪ご協力いただいた事業所一覧≫

☆マリアの園幼稚園

☆西宮市消防局瓦木消防署

☆トヨタカローラ神戸

☆株式会社JTB

☆ミズノ株式会社

☆社会福祉法人 晋栄福祉会 宝塚ちどり

☆鉄道事業者

2022.11.04 長崎研修旅行
【中学】研修旅行3日目 ハウステンボスで思い出作り

 昨日よりも30分早めの6:00起床。さすがに家を離れて3日目、疲労からかなかなか起きられなかった様子です。

 それでも朝食を食べると、エネルギーがわいてきました。

 退館式で生徒代表が宿舎の方にお世話になったお礼を伝えました。宿舎の方からは「また将来、この宿に泊まってください」というお言葉をいただきました。

 バスに乗って1時間あまり。長崎市から佐世保市に移動し、ハウステンボスに着きました。

 ハウステンボスは、日本最大の広さを誇るテーマパークです。とにかく広い!

 端から端まで歩き通すのはなかなか困難です。前日に配布された園内マップを見て、班ごとに行きたいところを計画的に回ります。

 風車や花畑などオランダの街を再現したのがハウステンボス。それだけではなく、近年ではバーチャルリアリティーを使って楽しむアトラクションなど、新しい技術もどんどん導入されています。

 研修旅行をしめくくる最終日。4時間半ほどの短い時間ではありましたが、記憶に残る1日となったのではないでしょうか。

 長崎空港の解団式で、校長先生から「平和のために何ができるか、これからも学んで考えていきましょう」とお話がありました。そして、3日間お世話になった添乗員さん、看護師さん、写真室の方に生徒代表が感謝の言葉を述べました。

  

 仁川学院中学校の研修旅行は、クラスを超えた班で活動をします。同じ学校にいながらもあまり話したことのない同級生と交流する良い機会でした。新しい仲間のつながりができる貴重な時間になりました。

 新型コロナウイルスの第8波が懸念される中、大きく体調を崩す生徒がなく活動できたことが一番です。来週からの事後学習では、今回の学びをまとめます。

2022.11.03 長崎研修旅行
【中学】長崎研修旅行2日目 長崎を観る・学ぶ・味わう

 昨夜は22時に就寝、今朝は6時30分起床。規則正しい生活を送ることで、研修旅行中の健康が保たれます。先生方が起こさなくてもほとんど全員が6時30分までに目を覚ましていました。

 仁川学院の朝は、いつでもお祈りからスタートです。

 2日目は長崎市内フィールドワークで、約8時間、街歩きをします。朝食でエネルギーを蓄えます。

 事前学習で考えた行程表を手に、長崎市内へ出発!

 大浦天主堂は、潜伏キリシタン発見の地。

 二十六聖人は、長崎市の西坂で殉教しました。

 江戸時代の鎖国政策の中、唯一西欧とのつながりがあった出島。

 妻を亡くし、自らも被爆して原爆症で苦しめられながらも、放射線科の医師として被爆者の診察を続けた永井隆博士。その永井博士が、死を迎える日まで過ごした如己堂。その隣には記念館があります。

 長崎は「観る」「学ぶ」のほかに「味わう」こともたくさんできます。

 新地中華街でちゃんぽんや角煮まんじゅう、皿うどんなどに舌鼓。

 西九州新幹線の開業で、新しいお店がたくさんオープンした長崎駅。

 道中ではお土産選びにも余念がありません。

 「味わう」のは食べ物だけではありません。市民の生活の足となっている路面電車、坂と階段だらけの道、異国情緒あふれる町並み。

 ふだんの生活圏とは異なるものを、五感を使って「味わう」のが旅の醍醐味です。

 宿舎に帰って、夕食。歩き回ってお腹が空きました。

 入浴を挟んで、クイズ大会。これは、長崎市内フィールドワークで学んだことの復習問題です。

 班行動中、しおりに記録していたメモや各施設でもらったパンフレットを参考に班で答えを考えます。司会と出題も生徒です。

 成績上位3チームには賞品が授与されました。

 かつて日本に、信仰の自由が奪われた時代があったこと、そして原爆で罪のない多くの人が犠牲になったこと。自由と平和が保障される世の中がいかに大切であるか、この研修旅行を契機に考えてほしいと願っています。

2022.11.02 長崎研修旅行
【中学】長崎研修旅行1日目 キリスト教布教と原爆の歴史

 週間天気予報では季節外れの台風の影響が心配されましたが、状況が好転して旅行期間中の全日程を太陽の恵みの下で過ごせそうです。

 新幹線の新神戸駅に朝7:30という早い集合時刻でしたが、全員が遅れることなく集いました。順調なスタートです。

 出発式はお祈りと生徒代表の挨拶から始まりました。また、研修旅行で学ぶ目的を校長先生から伺いました。

 長崎までは、新幹線のぞみ、特急リレーかもめ、そして開業したばかりの西九州新幹線かもめと3本の電車を乗り継ぎます。

 特急の車内で昼食。お腹が満たされて活力がわいてきました。

 いよいよ長崎駅に到着。

 ここからは貸切バスに乗って聖母の騎士修道院へ。仁川学院の礎となった地で、神父様からお話を伺いました。

「長崎は原爆が落とされた最後の地にしないといけない」――つまり、これ以上、原爆を使わせないように、世界の平和を祈り、対話で解決していくというお話でした。

 その後、原爆資料館、そして爆心地、平和記念公園を見学しました。

 原爆で命を落とした人へ思いをめぐらし、追悼しました。

 今回の宿舎は長崎駅からすぐのところにある、長崎ホテル異邦館です。

 バスガイドさんによると、長崎の食事は「わからん」。わ(和食)・か(中華)・らん(オランダ)というシャレです。こちらの宿舎の食事も「わからん」、そしてボリューム満点! みんな満腹です。

 最後は全員でお祈りを唱え。終わりました。

 1日目の活動はここまで。明日は、長崎市内のフィールドワーク。5~6人の班で、長崎をたっぷり味わいます。