仁川学院中学・
高等学校

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2020.01.24 学校行事
【中学】仁川の森「国際探究」「保健体育探究」その②

自然とつながりながら、コミュニケーション力と協働力を学び、社会の中にある課題に触れることを目標に始まった今年度の「仁川の森」。三学期は「国際探究」「保健体育探究」の二つの探究活動を同時並行で行います。

英語科による「国際探究」は「食を通して世界を感じる」ことがテーマです。前回のガイダンスでピクルスにしたい野菜を選びましたが、今回はそれをもっとイメージしやすくするため、英語科の井上先生、ジェームズ先生による、「Nigawa no mori cooking」の動画を見ました。その後に、実際に使う野菜を「どのように切るか」、「どのように瓶に詰めるか」など、色合いや形を絵にしました。

 

保健体育科による「保健体育探究」は「環境にやさしい仁川の森」がテーマです。日常生活で出る生ゴミを堆肥化して、野菜の栽培に効果的な肥料を選びます。今回は「みかんの皮」「コーヒーかす」「お茶の出がらし」「卵の殻」「野菜の切れ端」を肥料にしたときのメリット・デメリットを調べました。どのようにすれば、野菜の栽培がうまくいくか、各班で話し合い二つの生ゴミ肥料を選びました。

        

いよいよ動きが見え始めてきた三学期の「仁川の森」。この後どのような学びになっていくのか楽しみです。

2020.01.19 中学入試情報
【中学】入学試験(2次)を実施しました

1月19日(日)9時から2次適性検査入試、16時からは2次カルティベーション入試を実施しました。

 

2次適性検査入試では、国語分野、算数分野の2種類の試験を実施しました。

国語分野では、文章を正しく読み取る力、その文章を理解したうえで自分の考えをまとめて文章で表現する力を問いました。

算数分野では、数字を正しく扱いながら筋道を立てて考える力、法則や規則を導く力、表やグラフなどを論理的に考えて問題を解決していく力を問います。

 

2次カルティベーション入試では、国算基礎と総合問題の2種類の試験を実施しました。

国算基礎では、50分の試験時間の間に国語と算数2教科の基本的な内容を問いました。

総合問題では、実生活に関連した事柄の中から、文章、表、グラフなどの複数の資料を題材にして細かい知識を問うのではなく、書かれた内容を適切に読み取って判断する力を問いました。

 

連日の入試で、少し疲れが感じられる受験生もいましたが、最後まで真剣に取り組んでいました。

また、本日の午前10時より、web上にて昨日実施した1次入試の合格発表も行われています。

 

本日実施された、2次試験の合格発表は、明日1月20日(月)13:00から1月21日(火)9:00まで、Webにて発表します。

 

また、3次入試、ファイナル入試の出願も受付けています。

 

3次検査入試

試験日時:1月22日(水)16:00から

出願締切:1月22日(水)15:30まで

 

ファイナル入試

試験日時:1月25日(土)9:00から

出願締切:1月25日(土)8:20まで

2020.01.15 学校行事
【中学】人権学習講演会を実施しました

1月15日(水)6・7校時にコルベ講堂にて人権学習講演会を実施しました。明後日の1,17で、阪神淡路大震災から25年を迎えます。「震災」をテーマに人権を考える機会として、神戸市教育委員会より中溝茂雄様をお招きして講演をしていただきました。

 

 

中溝様は阪神淡路大震災の発生時、神戸市立鷹取中学校で教員をされていました。当時、鷹取中学校は震災直後から避難所となり、多くの被災された方が避難されていました。ご自身も被災されながら避難所となっている学校を他の教職員と共に運営されていました。その避難所でのご経験をもとにお話をしていただきました。

お話の合間に映されるスライドでは、中溝様や周囲の方々が撮られた震災直後の街の様子などが映し出されました。生徒たちも「日常生活の場面とは大きくかけ離れた悲惨な町の姿が、今後起こりえる災害について深く考えさせられた。」といった感想が聞かれました。

講演の最後に阪神大震災の教訓として、特に「命の大切さ」「助け合いの大切さ」「家族の大切さ」を今一度考えて、将来どこでどんな災害に遭遇しても、それに対応できる「生きる力」を身に着けていって欲しいと伝えていただきました。

 

2020.01.11 学校行事
【中学】仁川の森「国際探究」「保健体育探究」が始動しました!

平成29年度の3学期、土作りから始まった園芸プロジェクト「仁川の森」。毎週金曜日の仁川タイム(総合学習)の時間を使って、1〜3年生の縦割り班が多種類の野菜を育て、収穫するなどして様々な経験を積み重ねてきました。

 

今年度はこれまで以上に、自然に触れて学び、社会との結びつきが学べるよう、教科横断型にグレードアップ! 1学期は社会科・国語科による”人文探究”、2学期は美術科・音楽科・宗教科による”芸術探究”、理科・数学科による”数理探究”。などなど、教科の特性を活かした探究活動を進めてきました。

さて、3学期も2つの探究活動を同時並行で取り組みます。一つは英語科による”国際探究”。もう一つは保健体育科による”保健体育探究”です。

 

国際探究の活動テーマは「食を通して世界を感じる」。保存食について調べたり、収穫した野菜を調理してピクルスを作ります。それらの過程を日本と海外とで比較し、最終的には、学んだことをiPadをツールにして発表する予定です。さらに見た目にもこだわって、どのような野菜を使えば瓶の中が彩られ、見た目が綺麗なものになるかも、班で話し合いながら作っていきます。

保健体育探究の活動テーマは「環境にやさしい仁川の森」。環境保護の一環として推奨されている3R(Reduce、Reuse、Recycle)のうちの”Reduce”に着目しました。日常生活の中で発生する生ゴミを堆肥化することにより廃棄物の発生量を抑え、さらに、堆肥化した生ゴミを比較・検討して、野菜の栽培に効果的な肥料を模索していきます。環境と健康の関係性は普段使用する保健の教科書にも詳しく記載されています。

 

 

今日は、それぞれの活動でガイダンスが行われました。昨今、注目を浴びている「SDGs(持続可能な開発目標)」を皮切りに様々な環境問題が紹介され、時折出されるクイズや課題に、生徒たちは積極的に答えたり、班で話し合ったりしていました。学年の違いを感じさせない楽しそうな表情と活発な話し合いの様子からは、生徒たち自身の成長も伺えます。3学期も賑やかで楽しく、そして深い学びが期待できる探究活動になりそうです。どうぞ、3学期の活動にご期待ください!

 

2019.12.20 学校行事
【2学期】終業式を行いました。

12月20日(金)、コルベ講堂にて中学校の2学期終業式を実施しました。

校長先生からは「イエス様の衣をまとう様に、生まれ変わる気持ちでまた頑張りましょう。」という応援の言葉がおくられました。教務部長からは、先日ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの著書を例に「あきらめないことの大切さ」、生徒部長からは、自身が中学生のときに、当時の先生が語ってくれた「いのちの重さ」について、それぞれお話がありました。生徒たちは真剣な表情で先生方の言葉に耳を傾けていました。

続いて、先日行われた生徒会立会演説会・選挙・開票を取りしきった選挙管理委員3名と、選挙によって新年度の生徒会会長・男子副会長・女子副会長に当選した3名に任命書がおくられました。最後に、今年から始まった、コルベ講堂に早く、静かに着席することを目的とした「コル着キャンペーン」の結果が発表され、上位を占めた3-3、1-1、1-2のクラス代表者が現生徒会長の手から表彰状を受け取りました。終業式の後は、各教室で通知表が手渡されました。

1年間、様々な活動を通して、生徒たちの表情や姿勢からも成長の様子が伺えました。3学期が有意義なものになるように、新たな気持ちで新年を迎えてほしいと思います。今年も1年間、生徒たちの様子を見守っていただき、ありがとうございました。来年も生徒たちの活動を発信していきますので、どうぞ、よろしくお願い致します。

2019.12.18 ニュース
【中学】クリスマスウィークを実施しました

12月16日(月)より、クリスマスウィークが始まりました。クリスマスとは神の御子イエス・キリストの降誕を記念する日で、神が人間に示された愛を皆で喜び、そして分かち合うときです。

本年度のクリスマスウィークのテーマは「Faccio  io ~イエス様の愛に倣って~」です。Faccio  ioとは「私がやります」という意味のイタリア語です。具体的には、自分のことばかりでなく、他者に目を向け、共に喜ぶために積極的に自分のできることを実行していくことを目指しました。

 

初日には、オープニングセレモニー、聖歌練習、クリスマスの意味を考える講演会、クリスマスカードの作成を行いました。

 

オープニングではこのクリスマスウィークの意義を説明し、最終日のミサで歌われる聖歌の練習を行いました。

続いて、関西学院中等部で宗教主事をされている福島旭先生をお招きして、「メリーではなくホーリークリスマス」と題して講演を行っていただきました。近年の日本のクリスマスでは、メリー(陽気な)が勝ってしまっているので、本来のイエス様の降誕記念日としてのクリスマスの意味を考えると、少しでもホーリー(聖なる)を考えながら過ごしてほしいとおっしゃっていました。

講演会の後は、教室に戻ってはクリスマスカードの作成しました。ポップアップカードと呼ばれる、2つ折りになったカードを開くと絵が飛び出すように見えるカードを作り、そこにメッセージを書き込みました。作成したカードは、このクリスマスウィークの活動で高校生が訪れる介護施設の方々に配られます。クリスマスの喜びを共有しようと、みんな一生懸命制作していました。

 

2日目は各学年で活動が分かれました。

 

1年生は、1年間を振り返って自分が様々な人に支えられていることに気付き、その感謝の気持ちを伝えるためにクリスマスカードを作成しました。クリスマスカードは前日にも作成しましたが、今日は普段自分を最も支えてくれている自分の家族のために、普段伝えられていない思いを文章に込めて作成しました。

2年生は、本校では以前から微力ながら支援をさせていただいている、大阪市西成区のあいりん地区で路上生活を余儀なくされている方々の厳しい現状について学びました。そして少しでも寒さをしのいで頂けるよう、心を込めて手編みのマフラーを制作しました。こちらは、あいりん地区で活動する援助マリア修道会のシスター方に協力していただいて、炊き出しの際にボランティアとしてお手伝いしながら、集まった方々にプレゼントする予定です。

3年生は、街頭に出て募金活動を行いました。本年度、日本列島は台風や豪雨により未曽有の被害を受けました。現在も被災地では、被害を受けた当時のままでほとんど手つかずになっているところが多数あり、ボランティアの数も足りていない状態です。その方々を支援するために西宮北口駅、宝塚駅などで協力をお願いし、多くの方に募金をしていただきました。

 

3日目は、昨日までのクリスマスウィークの中で行ったそれぞれの活動についての報告会とクリスマスミサ、そして各クラス・学年でのクリスマス祝会を行いました。

報告会では、中学生の各学年と高校1年生、1年を通して行ってきた仁川の森の代表者が報告しました。どの代表の報告でも、「誰かのために・・・」と思って活動してきたけれども、感謝や労いの言葉をかけていただき、「こちらも嬉しい気持ちになった」という感想が聞かれました。

 

活動報告の後はクリスマスミサです。ミサの厳粛な雰囲気の中、みんなでキリストの降誕をお祝いしました。ミサの中では、各クラスで集めた献金も代表者が納めていきました。

続いてクリスマス祝会です。ここまで、いろんな方々のことを考えながら活動してきましたが、一番身近な友達とクリスマスの喜びを分かち合いました。体育館でスポーツをしたり、ラウンジでゲーム、ビンゴ大会をするなど、大いに盛り上がっていました。食事もサンドウィッチやピザ、お菓子などを食べながら楽しい時間を過ごしました。

 

クリスマスまであと1週間です。このクリスマスウィークで行ってきた、「私がやります」の精神を学校の中だけでなく、いろんな場面で実践していって欲しいと思います。