仁川学院中学・
高等学校

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2018.12.04 ニュース
【中学】園芸プロジェクト「仁川の森」2学期の収穫祭!!

2学期期末考査最終日。4日間、教室の机でテスト問題と格闘した生徒たちが、外へ出てアクティブな活動を始めました。

今日は「仁川の森」の成果、野菜収穫です。

台風で苗が飛ばされ、大雨で浸水被害に遭い、害虫に葉っぱを食べ尽くされ……、苗を植えては抜き、また植え直して、と何度もチャレンジしました。今日この日にたどり着くまで、決して楽な道のりではありませんでした。

地面から顔を出しているカブ。大きく葉っぱを広げているのがハクサイ。

森のように繁った水菜の収穫は手応え抜群。

自分で育てたカブは、スーパーで見るカブとは違った姿で見えることでしょう。晴れ晴れした表情がそれを物語っていました。

収穫した野菜は、鮮度を保って持って帰るように、湿らせた新聞紙に包みました。この作業は、1学期にも経験済みで、手慣れたもの。先生方の指示がなくても、お互い声を掛け合って順調に進みました。

実は、「仁川の森」にはもう1カ所、グランドの隅に畑があります。そこには、サツマイモの苗を挿し木していました。最初は水やりをしていましたが、ツルが伸びてからは雨任せ。それでも、根元がどこか見えないくらい、ツルが繁りました。

まずはハサミでツルを切り、根元を探すところから……。結構時間がかかりました。

根元が見つかったら、あとは手探り。途中で折ってしまわないように、慎重に土をかき分け、芋を掘り出しました。

たった1本の苗から、地下にどんどん伸びて、こんなにたくさんのサツマイモが収穫でき、大満足の笑顔。

サツマイモは天日干し。2週間ほど経てば甘みが増すそうです。12月17日からのクリスマスウィークで焼き芋にして食べる予定です。また、地域の方にもおすそ分けできたらな……と考えています。自分たちで育てた野菜を自分たちで食べる、そして、家族や他の人に食べてもらう。その達成感はなかなか得られないものでしょう。

大量の芋のツルは、捨てずに集めて、腐葉土にできないかと計画中です。その腐葉土で来年の畑の土作りができれば、目に見える形で「循環」が学べそうです。

教室では経験できない、自然との関わり。幾多の困難を乗り越えて、それでも立派な実を結んだ野菜の収穫に、生徒たちは大きな喜びを感じ、あちこちから歓声が聞こえてきました。

ネットやバーチャルリアリティーなど現代社会の物質面は進化し続けています。一方で、本物に触れるという実体験は乏しくなっています。

しかし、この「仁川の森」での実体験の成果は生徒たちの表情と歓声、そして今回収穫した作物を見ても明らか。きっと今後の貴重な財産となることでしょう。

2018.11.09 学校行事
【中学】校外学習を実施しました(1年生)

11月9日(金)中学1年生は校外学習を実施しました。この研修は京都の嵯峨野・嵐山を事前学習し、班別で散策することにより、次年度の長崎自由研修につなげるものです。当日はあいにくの雨となりましたが、生徒たちはは朝から元気いっぱい!いつもより早い登校となりましたが全員出席でバスに乗り、雨の京都に向かいました。

御室仁和寺でバスを下車し、先生の注意を受けた後、班別で散策をしました。

 

チェックポイントは北野天満宮、龍安寺、車折神社、嵐山駅、嵐山公園です。
生徒たちは自分たちで歩く初めての京都で、迷いながらも目的地を見つけ、先生にチェックを受けていました。




  
  

最後の集合場所である嵐山公園では雨もあがり、紅葉が始まった山々を見ながら昼食をとることができました。

 

 

生徒が組んだタイムスケジュールはとてもタイトで、最後までたどり着けるか心配でしたが、全班がほぼ時間通りに到着しました。この研修を通じて得た「仲間と協力すること」、「事前学習で調べたところを実際に見学できたこと」などの貴重な経験を、これからの事後学習、学校生活に活かしてほしいと思います。

 

 

2018.11.09 学校行事
【中学】修学旅行4日目(ハウステンボス)

ハウステンボス内のウォーターマークホテルで一夜を明かしました。天気予報では、この修学旅行の後半に雨が心配されました。が、昨日の夜の散策が終わってから、ホテルの窓を叩きつける豪雨が降ったものの、朝にはすっかり上がっていました。結局、この4日間は雨具の出番はなし。幸運に恵まれました。

最終日は、ハウステンボスの自由散策です。班で行きたいアトラクションやお土産屋さん、飲食店を決めて、約6時間の思い出づくりです。

自分の気の合う仲間だけでなく、いろんな価値観の人と過ごし、コミュニケーション力と協働力を磨くこと。仁川学院中学校に入学したときから、学年合同のホームルームや野外活動、運動会、園芸プロジェクトなどで、他クラス・異学年と班を作って活動してきました。

修学旅行もその一環です。クラスの枠を超えて作った、男女混合7〜8名の班。このメンバーで、1学期末から事前学習を開始。学院祭では、1つの成果として平和学習についてプレゼンテーションをしました。その後も、平和の詩の創作、長崎市内班別研修の計画などに、同じメンバーで取り組みました。

途中、意見が合わなかったり、思いどうりに進まずもどかしい思いをしたりと、すべてが順風満帆だったわけではありません。しかし、時間が経つにつれ、お互いに理解し合えるようになり、協働することがうまくなっていきました。

4カ月に渡って活動したこのメンバーとは、このハウステンボスの散策が最後。園内で見かけた仁川学院中学生は、笑顔いっぱい。この経験と思い出は、みんなの成長の1ページとして、これからの人生の財産となるでしょう。

大きなけが人や病人が出ることなく、4日間を元気に過ごせました。ハウステンボスから長崎空港まで高速船で移動。18:35に伊丹空港到着、その後解団式を経て19:20ごろ解散しました。

2018.11.08 学校行事
【中学】修学旅行(3日目 長崎市内・夜のハウステンボス)

3日目は、長崎市内の班別研修。事前に学校で調べたルートを元に回ります。

観光名所として有名でも、ここは長崎という不慣れな土地。地図を見ながら班員で相談して向かいます。

国語科の授業の中で毎日1ページずつ、遠藤周作『沈黙』を音読しながら潜伏キリシタンの苦悩を感じ取っています。その潜伏キリシタン発見の舞台となったのが、大浦天主堂。今年、世界遺産に認定されたばかりです。

  

長崎といえば路面電車。路線図を参考に、乗換をしながらの移動です。

キリスト教弾圧の歴史を物語る26聖人殉教の地。26人の殉教者のレリーフを見てから資料館を見学しました。

社会の授業で必出の出島。教科書や資料集の世界へとタイムスリップ。

長いエスカレーターを登るとグラバー園。ここから見下ろす長崎の街は、絶景です。

お昼ご飯は、新地中華街へ。下調べしたお店に入りちゃんぽんや皿うどんに舌鼓をうちました。また、おいそそうな香りに誘われて、店頭で購入した角煮まんじゅうを食べる生徒も。

そして、最後は原爆資料館。原爆の恐ろしさは、文字でこそ読んではいたものの、当時を物語る現物の資料は、深く心に刻まれるものです。

班別研修の後は、原爆死没者追悼平和祈念館へ。その地下2階は、追悼空間です。ここが原爆で亡くなった方の名簿を収めた場所であることなど、祈念館の方から説明を受けました。この日のために、先週金曜日、班ごとに1つずつ平和の詩を創りました。その詩を朗読して奉納しました。

バスガイドさんの案内で、爆心地と当時の様子が残った地層、そして7年前に発見された防空壕を見学。最後は、平和祈念像の前で集合写真を撮影しました。

 

潜伏キリシタンと原爆の歴史が今もなお色濃く残っている長崎の研修によって、いろいろな授業や事前学習で学んだことが、より強く脳内に刻み込まれました。

今日の最後は、夜のハウステンボス。日本最大級のイルミネーション「光の王国」を見ながら、班ごとに好きなお店を選んでお腹を満たします。

ハウステンボスのアトラクションや散策は、最終日の明日のお楽しみ。最後の夜は、ハウステンボス内のホテルウォーターマークで床につきます。