仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2019.07.09 学校行事
【中学】芸術鑑賞会を行いました

7月9日(火)、コルベ講堂で鑑賞行事を行いました。

本校では毎年様々な劇団やグループなどを招待して、本物の舞台芸術を鑑賞しています。今年度は、落語の鑑賞会を実施しました。

ほとんどの生徒が初めて落語を体験するということもあり、はじめに落語についての解説がありました。落語とは江戸時代に成立したと言われる「落ち」がある「はなし」の事です。江戸を中心として成立してきた江戸落語と、本日鑑賞した関西で京都・大阪を中心とする上方落語があります。この江戸落語と上方落語の違いや、舞台上の道具の使い方などを説明していただきました。

少し身構えて座っていた生徒達でしたが、「マクラ」と呼ばれる小咄を体験して盛り上がった後、桂福丸さんによる「動物園」という演目を鑑賞して会場は笑いに包まれました。

続いて、本校の生徒と校長先生が代表として舞台の高座へ上がり、扇子を用いてうどんをすする動作や小話などを体験させていただきました。

休憩を挟んで、鏡味味千代さんによる「色物」という落語の合間の講談以外の芸を披露していただいた後、笑福亭生喬さんの「時うどん」という演目では、多くの生徒が食い入るような視線のなかで、落語の世界を堪能していました。最後には盛大な拍手と共に、生徒会役員が花束を贈りました。

鑑賞後には、「とても楽しくて、落語に興味を持ちました」というような言葉が生徒から聞こえてきました。これを機に、様々な舞台芸術に興味を持って積極的に触れて欲しいと思います。

2019.06.21 学校行事
【中学】第4回ダンスフェスティバルを実施しました

6月21日(金)、先月末に実施した野外活動の事後学習として、「ダンスフェスティバル」を開催しました。

4月末の野外活動の事前学習から、約2か月の時間をかけて練習を重ねてきました。1ケ月前に行われた野外活動では、夜の研修で中間発表を行いました。その発表では、オリジナルのダンスに少しアレンジを加えただけのようなものになりました。
しかし、ここからの1か月の事後学習の中では、中間発表での自分たちのダンスを動画で見直し、さらに他の班の発表を見て気付いたこと班員で意見を出し合いました。こうして、検討を重ねて中間発表よりもよいものに仕上げようと練習してきました。

本日開催された「ダンスフェスティバル」では、各班ともに完成度を上げ、野外活動の発表よりも見応えのあるものとなりました。

会場内は、生徒達の活気でみなぎり、ステージに立っている生徒だけでなく、客席の生徒とも一体となって楽しむことができました。

 

4月からの2か月間、なかなかダンスが覚えられなかったり、意見が衝突したりすることもありましたが、班全体で苦難を乗り越えてきました。この壁を乗り越えていくことで、班が強い絆で結ばれてきました。今日のダンスフェスティバルでは、最優秀賞のD班はもちろん他の班からも、その強い結束力が伝わってきました。

この経験を今後の行事でも活かしていって欲しいと思います。

2019.06.12 学校行事
【中学】中学3年生 人権HR

6月4日・11日と2回にわたり、仁川学院中学校では、各学年ごとに人権問題を取り上げたホームルームが行われました。

中学3年生の第1回は、「災害と人権」。5月末の野外活動の最終日、淡路島の北淡震災記念公園を訪問し、震災の語り部の講演を聴き、野島断層保存館を見学しました。また、昨年度・一昨年度の1月17日前後には、震災をテーマにした講演・人権学習がありました。

“人権”というのは、つきつめると生きていることが大前提です。阪神大震災や東日本大震災のような大規模な災害に遭遇したとき、「自分の命は自分で守ること」。これが、いろんな講演で共通してうかがったことです。

講演や野島断層保存館で感じたこと・考えたことを一人ひとりが付せんに書き出します。それをジャンル別に分類。最後に、各班で出された意見をホワイトボードにまとめ、他の班に発表することで共有しました。

 

第2回は、「こんなとき、どうしたらいいかな?~アサーティブなコミュニケーションを学ぼう~」というテーマで、ワークショップを行いました。

「アサーティブ」とは、“自己主張”という意味。しかし、一方的に自分の意見を主張するのではありません。自分の気持ちも伝えつつ、相手の気持ちにも配慮するものです。

アサーティブな自己表現のポイントは3つ。

 1.状況の説明(状況や相手の行動を客観的に言う)

 2.アイメッセージ(相手の気持ちも考えた上で、自分の気持ちをはっきりと言う)

 3.提案や要求

この3点を抑えながら、実際にシミュレーションを行いました。課題は、「すぐ物を『貸して』と言ってくるのに、なかなか返してくれない友だちに対し、どういう対応をすればいいか」。

それぞれが上述の「アサーテイブ」な返答を考えました。班でそれぞれが考えた返答を出し合い、その中で、最も「アサーティブ」と言える返答を1つ選び、全体に向けて発表しました。

中には思わず「おおっ」と感心する声のあがる返答も。完璧な「アサーティブ」な返答でした。

災害も、アサーティブなコミュニケーションも、わずか1回の学びで終わるものではありません。毎日の生活の中で意識しておく必要があることです。

災害については、今年度も1月17日前後にまた学習を行います。アサーティブなコミュニケーションは、国語・日本語の授業の一環で「コミュニケーションスキル」として学びを続けていく予定です。

2019.06.11 学校行事
【中学】中学1年生 第2回 人権HR

6月11日(火)の7時間目、先週に引き続き、中学1年生は学年で人権学習に取り組みました。LHRの進行は、教育実習生が務めました。

テーマはズバリ、「こんなとき、どうする?」

人間関係において、トラブルは無いに越したことはありませんが、全く問題なく生きていくことは困難です。学校や家、様々な場面でトラブルは起こり得ます。そんな時、自分はどのような行動をとり、解決していけば良いのかを考えてもらいました。

今回は、「仲の良かった友達と、とある誤解がケンカに発展。誤解が自然に解けるのを待っている間に、自分の悪い噂が出回ってしまい、周囲の人たちとも関係が悪くなってしまった。」という場面を想定します。

 

個々で「自分ならどうするか」案をだしてもらい、班で共有。そして、「その案を実行した結果、どのような結果になるか」を考えて話し合います。班でまとめた意見は教室全体で共有します。多くは「誰かに相談する」というものでしたが、中には「ケンカになっても徹底的に時間をかけて話し合う」や「悪口で言われていた内容を、言われないように努力してなおし、言っていた人たちを見返す」など、前向きな意見も見られました。

 

最後は、本校の卒業生でもある教育実習生からまとめの言葉がありました。中学1年生当時、今回の題材と同じような事態に陥った、辛い体験を涙ながらに話してくれました。生徒たちも、体験談を直に聞くことで、現実味が持てたようです。真剣な表情で話しを聞いていました。これから3年間の中学校生活を共にする仲間たちです。衝突することもあると思いますが、お互いに歩み寄れる人間関係を築いていってほしいと思います。

2019.06.04 学校行事
【中学】中学1年生 第1回 人権HR

6月4日(火)の7時間目、中学1年生は人権学習に取り組みました。本校では週に1回、LHR(ロングホームルーム)の時間が設けられています。中学1年生は、入学して2か月が過ぎようとする中、学校生活に慣れて友達との距離感も近くなり、些細なことから不必要なトラブル発生が懸念されます。そこで、LHRを学年として行い、グループワークを通して周囲の人と、より良い関係性を築くためにはどうしたら良いかを学びます。

第1回目となる今日は、「あなたならどういう?~YouメッセージとIメッセージ~」と題し、相手との人間関係を崩さずに自分の気持ちを伝える方法、その場の状況にあった適切な方法で表現する方法を模索します。お互いの意見を交換し、他者の価値観や考え方を認められるようになることが狙いです。

今回は「待ち合わせに連絡なく遅れてきた友人と、待たされた自分」のやり取りを想定して行いました。「相手の気持ちを考えると、本音を言い出せない。」という子もいれば、「言いたいことは言う。でも、言った後の相手のリアクションを考えると少しこわい。」など活発に意見が交換されていました。

  

活動は、1班を3~4人で構成し、生徒が持っているiPadに資料となるデータを配布します。その資料をもとに、「自分で意見を考える→班での共有→班でのまとめを提出→全体で共有」を繰り返し行います。生徒たちは、5月以降にiPadを配布されてから色々な授業で使用しているだけあって、慣れた手つきでiPadを操作していました。

 

 

次回に予定している課題は「こんなときどうする?」です。誤解からケンカに発展してしまったトラブルについて考えます。

2019.06.01 学校行事
【中学】ダンスは振り返りから改善へ、「仁川の森」は肥料の選択を

   

野外活動でのダンス発表から4日。あれはあくまで「中間発表」。本番は、3週間後にコルベ講堂で開かれる「ダンスフェスティバル」です。

もちろん、自分たちが踊っているときは、自分たちの踊りを観ることはできません。そこで、中間発表のダンスを録画した動画を班員で観ました。ある班は、“good point”と“bad point”をみんなでピックアップして分析していました。

それを踏まえて、ダンスフェスティバルまでにどのように改善していくか、そしてアレンジを加えていくかを検討。うろ覚えの振り付けは、もう一度上級生が丁寧に個別レッスン。踊るだけではなく、移動やフォーメーションなど、演出も大事になってきます。各班が独創的な工夫を凝らしています。

2週間ぶりの「仁川の森」。前回は、発芽がうまくいかなかった班も、日本の農業で長年培われてきた方法を伝授して種を蒔き直した結果……、ご覧の通り、小松菜もチンゲンサイもびっしり生えそろいました。その畑の様子をパッと目にした生徒からは「おおっ」という歓喜の声が………。

こちらは、ツルナシインゲン。自分たちで蒔き方・育て方を調べて、4月下旬に蒔いた種ですが、毎日たっぷり水をやっていたら、遅まきながら発芽してきました。それでも、班によっては発芽していない畝もあります。

そこで、今回は、長年培われてきたインゲンの蒔き方をレクチャーし、畝の空いているスペースにもう一度インゲンの種を蒔きます。小松菜・チンゲンサイは「筋蒔き」という方法ですが、インゲンは「点まき」。約7cm大の穴を掘り、1カ所に種を3~4粒蒔き、土をかぶせます。今後は、観察記録をつけて、自分たちの考えた栽培方法での畝の様子と比較していきます。

今日のテーマは「肥料」。写真左側のボトルは液体肥料、プラスチックケースは化成肥料です。ほかに、ぼかし肥料(有機肥料)と合わせて3種類の肥料を用意。小松菜・チンゲンサイに追肥するにはどれが適切か、班員で相談。iPadで調べながら、選びました。

 

写真左は液体肥料、右は化成肥料。ぼかし肥料を選択した班もいます。中には、2種類混合で使った班も。肥料によって生育状況がどう変わるのか、他の班との違いを見ていくのも楽しみです。

小松菜・チンゲンサイは間引き。丁寧に間引かないと、残した苗の根を傷つけてしまったり、苗が倒れてしまったりします。

「仁川の森」には、校舎沿いの畑のほかに、道路を挟んで向こう側、中学校グラウンドの隅に、もう1カ所の畑があります。昨年はここにサツマイモを植えました。すでに、畝の保温と防草のために、マルチシートが掛けられています(写真左)。今年はこの苗を準備。黄色い花が咲いています。そう、正体はカボチャです(写真右)。

初めて挑戦する作物。レクチャーを受けた後、ポットから苗を取り出し、マルチの穴の空いたところに移植。くれぐれも根や茎を傷つけないように、慎重に……。

茎の途中から生えてきている脇芽は、発育の妨げになるので、手で摘み取りました。

ダンスも仁川の森も、自分たちのやってきたことをくり返すだけでなく、より良い物にするために、試行錯誤しながら進めていきます。経験と知識、そして調べ学習を融合させた、生きた学び、まさしく「探究」の活動です。