阿蘇の朝は想像以上に冷えます。それでも、朝食での姿は、男女とも元気で食欲旺盛。何杯もご飯をお替わりし、空っぽになったお櫃を2回も交換してもらう班がありました。さすが成長期の中学年生。
1週間前の天気予報では雨が予想されていた今日ですが、良い方に予報が外れ、快晴に恵まれました。宿舎の休暇村南阿蘇の玄関からは、「こんな綺麗に見られる日はめったにない」というほどの阿蘇山が。あまりの美しさに、思わず記念撮影。
午前中は、阿蘇で自然体験。各自が希望した3つのプログラムに分かれます。
広々とした公園では、パラグライダーとマウンテンバイク。
強風時には中止になるパラグライダー。今日は風もほどよく、絶好のコンディション。かなり高い位置からの滑空で怖さを感じていた人も、インストラクターのレクチャーを受けて、いざ飛び出せば気分爽快。
阿蘇の高低ある大地を駆け巡るマウンテンバイク。まずは、乗り方の練習で肩慣らし。その後、阿蘇の空気をいっぱい吸い込みながら、力いっぱい草原と山道をこぎました。
公園からバスで20分離れたところにある、エルパティオ牧場では乗馬体験。馬にまたがり、手綱を取り、お腹を軽く蹴ると、それが馬への出発の合図。阿蘇山を背景にした草原をゆっくり回ります。待ち時間には、馬の餌やり体験。馬は食いしん坊です。
三者三様で阿蘇の大自然を存分に味わいました。
お昼ご飯は、阿蘇ファームランドでバイキング。水道水は全部地下水という、日本一水の美味しい熊本で育った野菜、名産のだご汁など、全種類を制覇するのは困難なほどたくさんの種類のメニューに圧倒されました。
午後は、阿蘇に別れを告げ、地震の復旧作業がまだ続く道路を通って熊本市内へ。そこから高速道路に乗り、佐賀県を通過して長崎市へ向かう長い旅路。途中、サービスエリアでの休憩を挟みながら3時間半、バスに揺られて聖母の騎士修道院に到着しました。
まずは、ルルドへ。崎浜神父から説明いただきました。本当のルルドはフランスにあります。この泉は、数々の難病を治す“奇跡の泉”と呼ばれます。その説明を受け、多くの生徒が手ですくって水を口に含みました。
教会でも崎浜神父のお話。「修学旅行は、友だちと仲良くすることだけではない。親と離れることで、親に感謝することに気づく。子どもの幸せを願わない親はいない。神様がみなさんの親に子どもをお預けになった」と説かれました。そして、各クラスの代表者が決意表明。日頃の学校生活とこの修学旅行、そして神父様のお話を踏まえて誓いました。最後に、全員で聖歌『平和の祈り』を歌いました。
聖母の騎士修道院を開いたコルベ神父は、仁川学院の礎となった方です。この教会には、コルベ神父の髪の毛が残されていて、ルーペで拡大してしっかりと目に焼き付けました。また、併設されている聖コルベ記念館では、コルベ神父に関連した資料が多数展示されています。売店でキリスト教にちなんだお土産を買う生徒も多数いました。
今夜の宿舎は、長崎市内の観光名所・オランダ坂の隣にある、ホテルニュータンダ。入所式のあとの夕食は、洋食の盛り合わせ。班で上手に取り分けます。もちろん、山盛りのご飯をついでもらうという、もはやこの修学旅行の恒例となったシーンもあちこちで……。
午前中は自然を体感し、午後は仁川学院の礎を学んだ2日目。自然体験で軽傷を負った生徒はいますが、明日以降の活動に影響はなさそうで、全員元気に就寝の時を迎えました。