中学校では、10月6日(土)の学院祭に向けて、早くも各学年で準備を始めています。
【中学1年生】
仁川学院では、この夏休みから、(希望者のみではありますが)オーストラリア研修が始まります。2学期からは、タブレットを使って1対1で海外のネイティブスピーカーと対話する「オンライン英会話」を授業で導入予定です。このように、様々な形で国際交流プログラムを広げています。
しかし、海外の人と話せば交流を果たした、というわけではありません。「あなたは、海外の人に、”日本”という国を説明できますか?」と聞かれたとき、どう答えられるでしょうか。海外の人と真の交流をするには、やはり自分の国の文化や歴史を語れなければいけません。
そこで、中学1年生は、日本の文化の源流が、現代にも色濃く残る「京都」をテーマに、学院祭で展示発表を行います。また、11月9日(金)には、校外学習として京都の嵐山方面に行きますので、その事前学習も兼ねます。
昨日は、各グループに与えられたテーマについて、どういうふうにまとめて発表するのか、話し合いをしました。基本的には、生徒たち同士での話し合いですが、行き詰まったときには先生も手助けします。
【中学2年生】
11月6日(火)~3泊4日で、修学旅行で九州方面に向かう中学2年生。初日は、旧陸軍の飛行場があった、福岡県の大刀洗平和記念館を訪れます。また、3日目には長崎市内班別研修があり、そこでは原爆資料館を見学します。また、平和公園や追悼空間では、原爆で命を落とした人たちに祈りを捧げます。
その事前学習として、日本や世界でどんな戦争が起こっているのか、そして平和とはなにか、事実をまとめ、自分たちの意見を加えて、学院祭で発表します。発表は、模造紙による展示と、生徒達の生の声によるプレゼンテーション。1年生のときに、校外学習の事後学習で、学年内でプレゼンテーションをしました。その経験を活かし、今度は学院祭に来てくださった方々にプレゼンテーションです。
国語の教科書には、わかりやすいプレゼンテーションについて載っています。それを参考にしつつ、どんな方法でプレゼンテーションをするのかを相談。グループによっては、パソコンのPowerPointを使って発表しようと考えているところもあるようです。相手にわかりやすく伝えるにはどうするか。悩みどころです。
【中学3年生】
中学3年生は、毎年恒例の職場見学会を、11月14日(水)に行います。それに先だって、「キャリア教育」の一環として、学院祭では模擬店をオープン。実際の店舗経営を想定し、支店長や経理・営業担当など、それぞれに役割があります。社会に出て働くことを疑似体験するのが、学院祭の模擬店です。
どうすれば集客力が上がるのか、そしてお客さんに喜んでもらえるのか、知恵を出し合います。
また、今年度は、東日本大震災の原発事故で、いまだに被害に苦しむ福島県とコラボレーションを企画中です。そのためには、まずは福島で何が起こったか、そして現状はどうなっているかを知ること。タブレットを使いながら、福島について調べました。
模擬店を通して、学内にとどまらず、社会とつながることが目標です。
このように、中1は展示、中2は展示とプレゼンテーション、中3は模擬店、と形は違いますが、それぞれの学年が、学院祭だけではなく、他の行事や学びと学院祭を関連させて、準備を進めています。多面的な角度から学び、準備することで、学院祭を盛りあげたいと考えています。