仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2018.07.18 学校行事
【中学】Ⅱコース学習合宿 事前学習 外国人観光客と対話するために

中学校Ⅱコースの夏休み恒例・学習合宿。昨年度までは、夏休みの最初に実施していましたが、今年度は夏休みの終わり、8月21日(火)~23日(木)までの2泊3日で行われます。

最終日は、京都散策。今回の散策コースは、京都御所や二条城、金閣寺、立命館大学国際平和ミュージアムなどを回るルートです。

近年、京都は外国人観光客で賑わっています。そこで、英語・英会話の授業で学んだことを実際に使えるチャンスととらえ、金閣寺を訪れた外国人観光客と対話することにチャレンジします。

まずは、訪日した外国人にどんな内容で話しかけるか、日本語でマッピングして考えました。マッピングとは、1つの 考えからどんどん構想を膨らませていく手法です。たとえば、「何を食べましたか?」→「おいしかったですか?」→「日本食の感想は?」→「特に好きなものは?」といった具合です。

このマッピングで考えたことを、英語の質問文にしていきます。京都散策の班は、1~3年生まで混合の班。3年生がリーダーシップを発揮し、和英辞典も使いながら、英文を考え出します。

英語科の先生からは、外国人と対話するときのマナーについて説明がありました。誤解を招いて相手に不快な思いをさせては、せっかくの企画も意味がありません。そういった観点からの英文の添削指導もありました。

考えた英文は、暗唱することが前提。誰が、何を聞くか、役割分担をします。念のため、スケッチブックに英文を書いておき、本番で困ったときにはスケッチブックを頼ることにします。

事前学習の最後は、合宿の前日に登校し、外国人と対話する想定をした練習を行う予定です。

教室で学んだことを、実地で活かすこと。国際化が進む時代にあって、生徒達にとって大きな経験となることでしょう。

2018.07.18 学校行事
【中学】学院祭の準備を始めました

中学校では、10月6日(土)の学院祭に向けて、早くも各学年で準備を始めています。

【中学1年生】

仁川学院では、この夏休みから、(希望者のみではありますが)オーストラリア研修が始まります。2学期からは、タブレットを使って1対1で海外のネイティブスピーカーと対話する「オンライン英会話」を授業で導入予定です。このように、様々な形で国際交流プログラムを広げています。

しかし、海外の人と話せば交流を果たした、というわけではありません。「あなたは、海外の人に、”日本”という国を説明できますか?」と聞かれたとき、どう答えられるでしょうか。海外の人と真の交流をするには、やはり自分の国の文化や歴史を語れなければいけません。

そこで、中学1年生は、日本の文化の源流が、現代にも色濃く残る「京都」をテーマに、学院祭で展示発表を行います。また、11月9日(金)には、校外学習として京都の嵐山方面に行きますので、その事前学習も兼ねます。

昨日は、各グループに与えられたテーマについて、どういうふうにまとめて発表するのか、話し合いをしました。基本的には、生徒たち同士での話し合いですが、行き詰まったときには先生も手助けします。

【中学2年生】

11月6日(火)~3泊4日で、修学旅行で九州方面に向かう中学2年生。初日は、旧陸軍の飛行場があった、福岡県の大刀洗平和記念館を訪れます。また、3日目には長崎市内班別研修があり、そこでは原爆資料館を見学します。また、平和公園や追悼空間では、原爆で命を落とした人たちに祈りを捧げます。

その事前学習として、日本や世界でどんな戦争が起こっているのか、そして平和とはなにか、事実をまとめ、自分たちの意見を加えて、学院祭で発表します。発表は、模造紙による展示と、生徒達の生の声によるプレゼンテーション。1年生のときに、校外学習の事後学習で、学年内でプレゼンテーションをしました。その経験を活かし、今度は学院祭に来てくださった方々にプレゼンテーションです。

国語の教科書には、わかりやすいプレゼンテーションについて載っています。それを参考にしつつ、どんな方法でプレゼンテーションをするのかを相談。グループによっては、パソコンのPowerPointを使って発表しようと考えているところもあるようです。相手にわかりやすく伝えるにはどうするか。悩みどころです。

【中学3年生】

中学3年生は、毎年恒例の職場見学会を、11月14日(水)に行います。それに先だって、「キャリア教育」の一環として、学院祭では模擬店をオープン。実際の店舗経営を想定し、支店長や経理・営業担当など、それぞれに役割があります。社会に出て働くことを疑似体験するのが、学院祭の模擬店です。

どうすれば集客力が上がるのか、そしてお客さんに喜んでもらえるのか、知恵を出し合います。

また、今年度は、東日本大震災の原発事故で、いまだに被害に苦しむ福島県とコラボレーションを企画中です。そのためには、まずは福島で何が起こったか、そして現状はどうなっているかを知ること。タブレットを使いながら、福島について調べました。

模擬店を通して、学内にとどまらず、社会とつながることが目標です。

 

このように、中1は展示、中2は展示とプレゼンテーション、中3は模擬店、と形は違いますが、それぞれの学年が、学院祭だけではなく、他の行事や学びと学院祭を関連させて、準備を進めています。多面的な角度から学び、準備することで、学院祭を盛りあげたいと考えています。

2018.06.29 学校行事
【中学】仁川タイム 園芸の考察シート作成と期末考査前の自学自習

毎週金曜日の6・7校時は、「仁川タイム」という総合学習の時間です。学校行事の事前・事後学習や、園芸プロジェクト「仁川の森」の活動など、教科の枠を超えた、まさしく「総合」の学びをしています。

6月29日の仁川タイム。まず6校時は、園芸プロジェクト「仁川の森」の考察シートを完成させる時間です。ラディッシュの成長過程を毎週スケッチし、他の班の畝と見比べて、なぜ生育状況に違いが出るのか、その原因を考察しました。

毎回、書き溜めたものを、模造紙にまとめます。まとめたものは、10月6日(土)の学院祭で展示発表。ですから、「いろんな人に見てもらう」ことを意識するのが重要。これまでの書き込みを手直ししたり、色ペンなどを使って目立つものにしたり……。自分の考えを、いかに上手に表現するか。各自、相談しながら工夫しました。


7校時は、自学・自習の時間。「仁川の森」の班で取り組みます。この班は、1~3年まで混合の5・6人で編制されています。学習で戸惑っている下級生に、上級生が積極的に教える姿が、あちこちで見られました。これぞ学年混合班の醍醐味。

また、直接学習の内容を教え合わなくても、上級生が自学・自習に取り組む姿は、下級生のお手本です。上級生も下級生に見られているという、いい意味での緊張感を持って自学・自習ができました。来週月曜日からの期末考査に、全学年の生徒がいい形で向かえそうです。

1学期間、野菜作りを中心に過ごしてきたこの班は、今日で解散。最後に、リーダーが班員に一言あいさつをし、拍手で終わりました。

2学期も「仁川の森」プロジェクトは続きます。同様の野菜作りだけでなく、新しく編制する班で、少し違ったことにも挑戦しようと企画中です。新しい仲間と関わりながら、1つの目標に向かっていくこと。このコンセプトが、仁川学院中学校の総合学習、そして学校行事の柱です。

2018.06.21 学校行事
【中学】ダンスフェスティバルがおこなわれました

6月21日(木)、中学校のダンスフェスティバルが行われました。4月から3年生をリーダーとした縦割りの班で様々な活動に取り組み、園芸プロジェクトと並行してダンス練習を重ねてきました。選曲や振付、班のキャッチコピーなども生徒たちで考え、それをダンスに取り入れてきました。少ない練習期間でしたがなかなかうまくいかないこと、班がバラバラになりそうなこともありました。しかし班員同士がお互いに声を掛け合ったり、班長が後輩たちにダンス指導をしたりしながら、ようやく本番を迎えました。

司会の生徒たちは決められた原稿ではなく、その場の雰囲気でコメントをして場を盛り上げていました。言葉に詰まることもありましたが、会場の応援でとても温かい雰囲気になりました。

それぞれの班は特徴を生かしたダンスを発表しました。初めは緊張もありましたが、音響や本格的な照明のおかげで後半はノリノリで踊ることができました。最後はお約束の先生ダンスでした。内容はともかく、一番大きなの声援が飛んでいました。

金賞はF班でした。校長先生から表彰状を受け取り、班員全員で記念写真を撮りました。

結果にかかわらず、4月からのこの活動で生徒たちはそれぞれによく成長したと思います。周りに気を配ること、仲間を思いやること、自分を活かすことなど、大切な多くの学びがありました。それらをこれからの生活でも、ますます発揮してほしいと思います。

2018.06.16 学校行事
【中学】Ⅱコース生が、夢ナビライブに参加しました

毎年、インテックス大阪で開かれている「夢ナビライブ」というイベントがあります。

これは、いろんな大学の先生方が1カ所に集まり、実際の大学の講義を見せてくださったり、大学の学問分野について個別相談に応じてくださったりするイベントです。

これまで、本校では高校生が参加したことはありましたが、今年度は初の試みとして、中学校のⅡコース生全学年の生徒が参加しました。

事前学習を念入りに……。パンフレットを見ながら、どの講座を受講するのかインターネットで申し込みました。心引かれる講義がたくさんあり、絞り込むのに悩んでいる生徒もいました。大学の先生に質問する内容もあらかじめ考えました。そして、館内の地図を確認して、当日の動きをイメージ。

当日は、阪急梅田駅に集合。地下鉄を乗り継いで、インテックス大阪へ。遠くは島根県からも高校生がやって来る大イベント。受付で大混雑。会場の広さと、参加者の多さに圧倒されながらも、事前に立てた計画どおりに回っていきます。

残念ながら、館内は撮影禁止なので写真はありません。1コマ30分の講義のほかに、3分ごとに大学の先生が交替しながら自分の研究分野をプレゼンするライブ、そして様々な学問分野にわかれた個別相談ブース。おもに、この3つを回りました。

大学受験を意識し始めた高校1・2年生対象の内容。中学生にとっては、講義を難しく感じて当然。また、大学の先生に直接質問するのも緊張したことでしょう。ですが、中学1~3年生まで、それぞれに得たものがあったようです。

終了後のアンケートから、中学生の声をご紹介します。

「最初は生きたくなかったが、行ってみると意外と『なるほど』と思ったり、『確かに』と思うことが多く、楽しかった。来年も絶対に行きたいと思った」(中1)

「知識を実践的に使うことの意味が理解できた。先生との距離感が近く、おもしろかった」(中2)

「自分のやりたい学部が見つかってよかった。この夢ナビライブで、夢がきっちり固まった」(中3)

8割の生徒が「学びたい学問が見つかった」と答えています。

将来の夢や大学受験というのはまだ先で、なかなか実感がつかみにくいものです。しかし、この夢ナビライブの参加で、どんな学問があるのか、大学で何を学ぶのか、一端を知ることができたのは、中学生にとっても大きな刺激となったようです。今後の学びへ意欲がかき立てられたと思います。

 

2018.06.15 学校行事
【中学】園芸プロジェクト「仁川の森」小松菜・チンゲンサイ収穫祭!

ラディッシュの収穫から2週間。今週は、葉物野菜の小松菜・チンゲンサイの収穫祭です。

昨日の天気予報では、ちょうど収穫祭をする時間帯に傘マーク。晴耕雨読の園芸プロジェクトですから、雨が降っては収穫ができません。

野菜は生き物、収穫の適期を逃してしまうと、せっかく育てたのにおいしくなくなります。人間は、野菜の管理はできますが、自然はコントロールできません。そのもどかしさを感じるのも学びの一つでしょうか。

念ずれば通じる――一夜明けると予報が変わり、雨は朝のうちに上がりました。畑もドロドロにならず、いいコンディションでの収穫祭です。

「小松菜は折れやすいので丁寧に」という事前指導を受け、優しくはさみを入れます。

ラディッシュの収穫では、各班の畝で獲れた一番大きなものの重さを量りました。今回は、各班の畝で獲れた小松菜・チンゲンサイすべての、総重量を量って競います。1つの班の畝は、約2mくらいの長さ。そこから、合計1800gも収穫できた班がありました。種のまき方、間引きの仕方、追肥の量など、適切な管理ができたこその成果。「小松菜・チンゲンサイ名人」として、表彰されました。

収穫した小松菜・チンゲンサイは、新聞紙にくるんで持って帰ります。保管は、葉が上で、茎が下の、縦向き。畑に植わっているときと同じ状態にすると、野菜のストレスがかからず、おいしさが保たれるという説明を受けました。

収穫が終わった畑は放置せず、手入れをします。収穫できたことへの感謝の思いを込めて、みんなで土をならしました。

これから畑は夏休みをいただきます。2学期には、少し栽培が難しい野菜や、花の植栽(アレンジメント)にも挑戦する予定です。