仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2018.02.16 学校行事
【中学】園芸 畑の土作りから

前回は、園芸の基礎知識や農具の使い方を学びました。第2回は、畑の土作りです。

仁川学院の畑の土は、まだ栄養のない状態。このままでは野菜は育ちません。そこで、苦土石灰(くどせっかい)と牛糞堆肥(ぎゅうふんたいひ)を投入して、野菜の育つ土を作ります。

「牛糞」――最初はその言葉にとまどいのあった生徒達。でも、実際に触ってみると匂いはまったくありません。「自分たちが食べている野菜は、この牛糞堆肥で育っている」という事実にも気づきました。やがて抵抗がなくなり、どんどん手づかみで土の上にまいていきました。

牛糞手づかみ鍬を振りかざす古賀

畑でピース牛糞をまく

苦土石灰と牛糞堆肥をまいたら、今度はシャベルと鍬を使って土を掘り起こしながら混ぜます。農具の数と畑の敷地には限りがあります。3年生のリーダーが中心となって、みんなが参加できるように、交替しながらの作業。他の人への気遣い・コミュニケーションが重要となります。

掘り起こしたことで、少し黒みを帯びた土になりました。これから微生物が働いて栄養のある土へと変化します。

同時進行で、この園芸プロジェクトの名称を決める話し合いが行われました。ひとりずつアイデアを持ち寄り、班で相談しました。各班が考えた名称をプレゼンテーション。それをうけて、どの名称がいいか投票し、即座に開票。その結果、9つの名称が候補として決定しました。

相談01相談02

プレゼン01プレゼン02

来週、全校生徒の前でこの9つの候補をプレゼンテーションし、最終投票を行います。生徒達で決めた名称が、今後の園芸プロジェクトで使われることになります。

これからも、いろんな教科で培った力を生かして園芸プロジェクトは進んでいきます。

2018.02.02 学校行事
【中学】「園芸プロジェクト」始まりました

仁川学院中学校では「園芸」に取り組むことになりました。

学院訓の一節に「大自然に学び愛せよ」とあります。園芸を通して、五感で自然に触れます。自分たちが食べる野菜がどのように育ち、そしてどういうふうに流通するかを知ることで、社会とのつながりを体感します。理科だけでなく、社会、国語など複数教科で学んだ知識を使っての活動です。

このような目的意識を共有するために、まずは全校生がコルベ講堂に集まり、ガイダンスを受けました。植物の生長は、気候や気温などの自然条件に大きく左右されます。害虫との戦いもあります。育てるためには、さまざまな視点から思いをめぐらせることが大切だとわかりました。

全体説明 20180202全体説明(2) 20180202

ガイダンスの後は、実際に畑に出て、鍬やシャベルを使って、土を耕す体験です。3学年男女混合で編成された5~6人の班での活動。お互いに声を掛け合い協力する、コミュニケーション力も必要。不慣れな農機具に苦闘しながらも、少しずつ上達していき、充実した笑顔と歓声が増えていきました。

鍬を入れる(山下) 20180202鍬を入れる(後藤) 20180202

また、身近な野菜に関するクイズ大会も行いました。畑に植わっている葉や茎の写真から、どんな野菜なのかを考えるクイズです。スーパーで売られている野菜がどんなふうに育ってきたのかを確認できました。

野菜クイズ 20180202土 20180202

今日は、まだ序章に過ぎません。2週間後は、肥料を混ぜて野菜を育てるための土作りをします。また、この「園芸プロジェクト」の名称を、生徒たちみんなで考えます。生徒たち自身で考えた名称が、仁川学院中学校のこれからの教育の1ページを飾ります。どんな名前に決まるのか、とても楽しみです。

2018.01.19 学校行事
【中学】人権学習講演会を実施しました

1月19日(金)、6・7校時の仁川タイムの時間に、コルベ講堂で人権学習講演会を実施しました。一昨日の1・17にちなみ、「震災」をテーマに人権を考える機会として、東日本大震災の被災地・福島で活動されている前川直哉先生をお招きして講演をしていただきました。

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講演の中で、阪神淡路大震災でのご自身の経験から、東日本大震災と原発事故の被災地・福島の現状、そして「ふくしま学びのネットワーク」についてお話をされました。時折、本校の生徒に質問をしたり、前川先生がご持参された放射線の線量計で、コルベ講堂の放射線量を生徒が測ったりと、終始和やかな雰囲気で行われました。

阪神淡路大震災では、当時通っていた学校も被災して体育館は避難所になり、予定されていた卒業式も行われずに、前川先生は卒業を迎えることになったそうです。当時の担任の先生は「こういうときこそ勉強をしなさい。ものはつぶれ、建物も壊れてしまった。けれども、君たちが学んだことはどんな災害があっても壊れない。だからこそ学ぶんだ。それが街の復興に繋がる」と言われたそうです。

その言葉を忘れず、前川先生は東日本大震災後福島市に移住して支援活動を続けて来られました。前川先生は「みなさんも福島に関心を持ち、どうか福島とのつながりを広げてください」と話されていました。

今日の講演を通じて、生徒たちは人との関り、学びの大切さを改めて感じていました。そして近い将来起こるかもしれない災害に備えて、それらをどのようにみんなと一緒になって乗り越えていくか、考えを深めて欲しいと思います。

2018.01.10 学校行事
【中学】3学期始業式を行いました

あけましておめでとうございます。

今年もこのブログを通じて、生徒達の活動の様子をできるだけ多くお伝えしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1月9日(火)、2018年最初の登校日を迎えました。登校した生徒達は、クリスマスやお正月、そして家族との旅行など冬休み中の出来事を、久しぶりに会った友達と楽しそうに話していました。

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ホームルームで、宿題などの提出が行われ、各担任から3学期の心構えや、新年のスタートが肝心であるという旨の話がありました。

続いてコルベ講堂へ移り、始業式が行われました。先日行われた箱根駅伝の中で、1人ひとりが1秒を削る努力をすることを目標にしていた学校について触れられ、たった1秒と感じるかもしれないですが「少しでも・・・」と思う気持ちが、クラブや勉強でも大切ですという校長先生のお話がありました。

その後、冬休み中の活動の表彰、教務部長、生徒部長の先生のお話へと続きました。

この3学期は短く、気がつくとすぐに過ぎ去ってしまいます。1日1日を大切にし、そして4月から始まる新学年の0学期として、充実した3学期にしていってほしいと思います。

2018.01.09 学校行事
【高校】第3学期始業式を実施しました

1月9日(火)体育館にて第3学期始業式を実施しました。久しぶりに友だちと再会した生徒たちは、笑顔で年末年始の話に花を咲かせていました。

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初めに校長から、「時間を無駄につぶして過ごすのではなく、一瞬一瞬を大切にして有意義な生活を送るように心がけていきましょう。充実した3学期になるように行動していくように。」と話がありました。

続いて、この冬休み中にオーストラリアから短期留学に来ている留学生の紹介がありました。また、来週からオーストラリアにある姉妹校「Padua College」へ1年間留学生と、フランスへ短期留学する生徒から決意表明がありました。新しい環境で慣れないこともあると思いますが、留学でしか得られない何かをつかんで帰ってきてくれることに期待しています。

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次に、昨年の終業式から展示していたガラス絵コンクールの優秀クラスの発表、作品の披露がありました。どのクラスが受賞しても良いほど、制作した生徒たちは皆一生懸命に取り組みました。その後は、冬休みの部活動での優秀者の表彰へと続き、最後は生徒部長の先生より新しい学期へ向けて話があり、気持ちが引き締まりました。

3学期は、短い学期です。1年生は合唱コンクールも控えていますが、1・2年生は次の学年へ向けての準備期間と捉え、勉強面でも努力してほしいと思います。3年生は受験もいよいよ佳境に入ってきます。後悔のないように、「その1秒を削って」受験勉強に励んでください。

すべての人にとって素晴らしい学期となりますように。

2017.12.22 学校行事
【高校】クリスマスウィークを実施しました

12月18、19、20日の午前中、クリスマスウィークを実施しました。今年度のテーマは「愛のあかし~互いに愛し合いましょう、イエスが私たちを愛したように~」でした。クリスマスウィークとは、この言葉のように、キリストの誕生を祝う私たちが、この精神に倣い、身近な人に愛を注ぐ中から、キリストの愛を伝える人となることを目指して行う行事です。

高校1年生から3年生まで、日によって違ったプログラムを行いましたが、代表して1年生の様子をお伝えします。

●12月18日(月)
①介護施設訪問:クリスマスカード制作
仁川学院の近隣にお住いの方々への感謝・交流を目的とし、介護施設を利用されている方々へお贈りするクリスマスカードを制作しました。生徒たちは真剣にカード作りに専念し、最後は丁寧に心のこもったメッセージを添えていました。
②クリスマスウィーク・オープニング
高校2年生と一緒に、コルベ講堂にてオープニングを実施しました。クリスマスウィークの趣旨・過ごし方についての説明がありました。
③講演会
西経一神父様をお招きし、講演会を実施しました。神から「愛されている」私たち、「愛する」ことの本当の意味を、生徒たちの目線からわかりやすくお話してくださり、大変心に響く素晴らしい講演でした。目の前にいる人々に寄り添うことの大切さ、幸せとは何かを深く気づかせてくださいました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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●12月19日(火)
①コルベタイム
他者への奉仕と分かち合いをテーマに、クラスで分かれてボランティア活動に取り組みました。1時間目にそのための準備を行い、2時間目から学外へ出て支援活動へと向かいました。
1-1:街頭募金
1-2:寿園デイサービスセンター訪問
1-3:特別養護老人ホーム宝塚ちどり訪問
1-4:はんしん自立の家での車イス清掃
1-5:西宮北口図書館訪問
1-6:西宮聖徳園訪問
1-7:老人ホームくらら仁川訪問

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生徒たちは、初めは緊張していた様子でしたが、次第に打ち解けていき、笑顔のあふれる交流ができたようでした。施設の方々も大変喜んでくださり、ボランティアに伺わせていただいた私たちの心まで温まりました。一人ひとりのほんのわずかな思いが結集し、大きな愛となることをこの体験を通して学ぶことが出来ました。

●12月20日(水)
①コルベタイムの活動報告会
19日(火)に参加した活動について、コルベ講堂で報告会を行いました。
②クリスマスミサ
高校1年生は、初めてのクリスマスミサとなりました。神聖な雰囲気の中、全員でクリスマスを迎える心の準備をしました。
③家族への感謝のカード作り
自分を支えてくれている家族に感謝して、普段伝えられていない気持ちを文字にしてカードに書きました。家族にも幸せと平和が訪れることを祈って丁寧に作りました。カードはクリスマスに家族へ郵送で届く予定です。
④クリスマス祝会
最後は、クラスの友だちとクリスマスの喜びを分かち合い、クラスの絆を深める祝会を実施しました。ビンゴゲーム大会、プレゼント交換、ケーキやお菓子をいただいて、親睦を深めました。大いに盛り上がり、2学期を締めくくるにふさわしい時間となりました。

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このクリスマスウィークを通して、自分のことばかりでなく、他者のことを考え、誰に対しても積極的に関わっていくことの大切さを学びました。この活動の成果が、今後の学校生活に繋がっていくように願います。