1月24日(火)7校時、カルタ会を実施しました。
もともと宮中の遊びであったカルタ遊びは、江戸時代の頃から庶民の間で家族が集まるお正月にやるようになったといわれています。本校でも、毎年1月に国語の授業の一環としてカルタ会を行っています。また、普段の授業でも百人一首について学んでいますが、このカルタ会に向けて、生徒達は冬休みに宿題として百人一首を覚えてきました。
昨年は、この百人一首の競技かるたがテーマとなった映画も流行し、例年以上に意欲的に覚えてくる生徒が目立ちました。
ルールは競技かるたで行われる源平戦ではなく、散らし取りと呼ばれるやり方で、各学年毎に7~8人のグループを作り、そのグループの中で札を取り合いました。和歌の「五・七・五・七・七」のうち、下の句「七・七」の部分のみが書かれた100枚の札を各グループの輪の中に置き、放送委員が詠む和歌が上の句から詠み始めると札を取り合います。そして、個人戦として全学年の中で一番多く取った生徒と、団体戦として個人の取った枚数の平均が一番多いクラスを競いました。
百人一首の中には、上の句の1文字目が「は」で始まる和歌が4首ありますが、1文字目が「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」で始まる和歌は、以下のようにそれぞれ1首ずつしかないので、1文字目が詠まれると札を取りにいくことができます。
「むらさめの…」「すみのえの…」「めぐりあひて…」
「ふくからに…」「さびしさに…」「ほととぎす…」「せをはやみ…」
これを「決まり字」といい、1文字目で判断できる歌を「1字決まり」といいます。他にも2文字目で判断できる札を「2字決まり」といい、「6字決まり」まであります。
ほとんどの生徒は、下の句が読まれてから札を探していましたが、中には「決まり字」を知っており、上の句が詠まれるとすぐに手が動く生徒もいました。カルタを取り合う中で、楽しみながら交流を深めていました。このカルタ会の結果は、後日の全校朝礼で表彰されます。