仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2024.01.09 学校行事
【中学】3学期始業式を行いました

あけましておめでとうございます。

今年もこのブログを通じて、生徒達の活動の様子をできるだけ多くお伝えしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1月9日(火)令和6年の学校生活がスタートしました。登校した生徒達は、冬休み中の出来事を久しぶりに会った友達と楽しそうに話していました。 

ホームルームで、宿題などの提出が行われ、各担任から3学期の心構えや、新年のスタートが肝心であるという話がありました。

続いてコルベ講堂へ移り、始業式が行われました。

新年早々に、能登半島地震、羽田空港飛行機事故など暗いニュースが飛び込んできました。始業式の最初に、亡くなった方へのご冥福をお祈りして、黙とうを捧げました。

仁川学院のある西宮市も29年前の1995年1月に阪神大震災で大きな被害を受けました。今回の地震も他人事ではなく、被災された方々に思いを寄せ,自分たちも常に危機意識を持たないといけないというお話がありました。

この3学期は短く、気がつくとすぐに過ぎ去ってしまいます。1日1日を大切にし、そし3か月後に始まる新学年に向けた「0学期」として、実り多き3学期にしてほしいと思います。

2023.12.22 学校行事
【中学】2学期終業式を行いました

12月22日(金)、コルベ講堂にて中学校の2学期終業式を実施しました。

校長先生からは「2学期は一番長い学期で、たくさんの行事がありました。行事を経験する中でみなさんが成長をしていきました。3学期は短いですが、ここでも成長していきましょう」というお言葉がありました。また、教務部、生徒部からは、冬休みの過ごし方などのお話があり、生徒たちは真剣な表情で先生方の言葉に耳を傾けていました。

 

続いて、先日行われた選挙によって、新年度の生徒会会長・男子副会長・女子副会長に当選した3名に任命書が手渡されました。

終業式の後は、各教室で通知表が手渡されました。

 

終業式の後は、1年間お世話になった校舎・教室に感謝の気持ちを込めて、全員で大掃除を行いました。

 

3学期の始業式は1月9日(火)です。冬休みの間はしっかり計画を立て、宿題はもちろん、様々な事を経験する良い機会になることを願っています。そして3学期が有意義なものになるように、新たな気持ちで新年を迎えてほしいと思います。

 

今年も1年間、生徒たちの様子を見守っていただき、ありがとうございました。来年も生徒たちの活動を発信していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

2023.12.20 学校行事
【中学】クリスマスウィーク3日目~イエス生誕の喜びを分かち合おう~

 クリスマスウィーク最終日は、隣接するカトリック仁川教会でのクリスマスミサからスタート。

 「みことばは人となり、わたしたちのうちに住まわされる」コロナ禍以降、自粛していた聖歌を4年ぶりに歌いました。オルガンは中学生が伴奏。聖書も中学生が朗読。そして、全員で典礼文を音読しました。

 

 生徒達のクリスマス献金を奉納しました。この献金は毎年、チャイルド・ファンド・ジャパンを通じて、里親制度の支援として海外に送られます。

 神父様からは「救い主であるイエスの誕生を人々は祝われた。みなさんがこの世に生まれたことも喜びです。ともに祝いましょう」というお言葉をいただきました。

 クリスマスウィークを締めくくるのは、みんなで喜びを分かち合う祝会です。

 各学年とも、この日のために祝会の実行委員が結成され、放課後に準備を進めてきました。ビンゴ大会やクイズ、ゲーム、そして4年ぶりに飲食も解禁。

 生徒と教員が一緒に喜びを分かち合う、クリスマスウィークの最終日は笑顔であふれかえりました。

2023.12.20 学校行事
【中学】クリスマスウィーク2日目 ~できることから第一歩を踏み出す~

 クリスマスウィーク2日目も講演から始まりました。今日の講師は、兵庫県立大学3年生の上田琳さんです。

 上田さんは、昨年5月末、TikTokでたまたま派遣ボランティアの募集を見つけて、ウクライナの国境に近い隣国のポーランドへ行きました。ウクライナからの避難民が一時滞在する施設で、支援物資の仕分けや施設内の清掃、子ども達との交流をするボランティアです。

 ボランティア活動をする中で、学生である自分には簡単なことしかできないと無力感を味わっておられたとのことです。しかし、帰国後、現地で交流したウクライナ人から「私の人生で最も幸せな時間でした」という一通のDMが上田さんに届きました。それを読んで「私にも世界のためにできることがある」と気づいたという話を伺いました。

 まとめとして、上田さんが仁川学院中学生に3つのことを伝えてくださいました。

 1.「知ろうとすること」・・・今起きていることを忘れず、興味を持ち続ける。

 2.「自ら行動を起こすこと」・・・実際に足を運び、触れることで得られる価値のある情報がある。

 3.「歴史を学ぶこと」・・・歴史を学ばないと現状が理解できない。

 生徒による講演の振り返りをご紹介します。

 最近は、ウクライナとロシアの戦争のニュースをあまり聞かなくなって、興味が薄れ、知ろうともしませんでした。しかし、ウクライナには今でも大変な避難生活が続いています。そんなウクライナのために、自分は上田琳さんのようにポーランドまで行って活動することはできませんが、募金などで協力しようと思います。また、ウクライナだけではなく各地で戦争が起こっていますが、SNSを活用して知ってみようと思います。

 さて、上田さんの「自ら行動を起こすこと」という言葉を実践すべく、学年ごとの活動が始まりました。

 中学1年生は、ウクライナ避難民の方々へクリスマスカードを作成。

 メッセージを考え、刺しゅうを施し、イラストやシール、ビーズなどを添え、心を込めます。NPO法人神戸定住外国人支援センターを通じて、神戸に暮らす約50名のウクライナ避難民の方々にお渡しします。

 中学2・3年生は、街で募金活動。学校近くの仁川や西宮北口、宝塚、逆瀬川の駅だけでなく、今年は売布神社や今津、武庫之荘、夙川、阪急六甲など少し遠い駅まで足を伸ばしました。

 先日までの暖かさはどこへやら、冷たい風が吹く中、約1時間の募金活動。11カ所で合計26万円あまりの温かいご支援をいただきました。ここに感謝の言葉を申し上げます。

 皆さまよりご協力いただいた募金は、カリタスジャパンを通じてウクライナや周辺国で支援にあたる方々にお送りします。

 中学生として大きなことはできないかもしれませんが、いま自分たちができることで一歩を踏み出しました。

2023.12.19 学校行事
【中学】クリスマスウィーク1日目 ~Achieving Peace 平和を実現する人々は幸いである~

 仁川学院では、12月にクリスマスウィークという期間があります。生徒達の手で、校内にクリスマスの装飾が施されています。

 今年度のクリスマスウィークは、「平和を実現する人々は幸いである」という聖書の一節から、”Achieving Peace”(平和の実現)をテーマに3日間を過ごします。

 1日目は、高校1年生とともに、賢明学院の副理事長である大原正義先生をお招きしての講演会です。クリスマスとはどんな日なのか、イエスのように生きるとは、そして平和とは何かを伺いました。

 生徒による振り返りをご紹介します。

 大切なことは「聴くこと」「信じること」「答えること」である。イエスの生き様がまさに「水」であることにとても納得した。自分は二の次で、人のために多くのことを施した神は、本当に愛のあるかただと思った。神は全知全能だから悪い状況をすぐに変えることができるけれど、私たちを使って私たち自身が努力して状況を変えていくことが、私たちの心を育ませ、成長させていくことなんだろうなと感じた。

 その後、仁川の森で栽培したミニダイコンと伝統野菜の打木源助ダイコンを収穫しました。

 「ベジくんハッピープロジェクト」のひとつとして、このダイコンをにしのみや子ども食堂に提供します。

 心を込めてラッピングし、クリスマスのメッセージカードを作りました。

 午後から、生徒代表がにしのみや子ども食堂に持っていきました。このあと、調理されて食堂で提供されます。

 また、甲東園にある放課後児童クラブのいつざいやさんからお声がけいただき、仁川の森の畑で収穫した野菜を販売しました。事前に宣伝してくださったこともあり、あっという間に完売しました。

 クリスマスは、救い主として弱い人を守るために生まれた、キリストの誕生を祝う日です。そのキリストの精神にならって、クリスマスウィークの活動を行います。

2023.11.27 学校行事
2年Cαコース 高大連携 模擬講義(神戸女学院大学)4日目

11月17日(金)高校2年生Cαコースは、神戸女学院大学・文学部の山崎 幸治先生にお越しいただき、今年度4回目の模擬講義を受講しました。

前半はスリランカ国内における内戦の背景について教えていただきました。以前ニュースで聞いたことがある言葉がたくさん出てきましたが、ニュースで流れなくなると人の関心は薄まっていきます。それでも問題が解決したわけではなく、続いているということを再確認することができました。今では、以前ほどウクライナのニュースを見ることは少なくなり、イスラエルのニュースをよく目にするようになっています。ニュースとしては放送されていなくても、今も危機的な状況の中で生活を送っている人は沢山います。流される情報を受け取るだけではなく、自ら関心を持ち、調べることがやはり大事だと感じました。

内戦が終わったといっても、それは和解ということではなく、どちらかが屈したから終わっているということも知りました。さらにその対立は、民族間の違い、つまりは宗教の違いから生まれていることも多く、宗教の意義とは何なのかということをカトリックの学校で学ぶ者として考えるきっかけをいただきました。

後半は、より自分事として捉えやすいようにSDGsに関連したお話をしていただきました。SDGsという言葉だけが先行し、知らずに取り組んでいることも実は多く、やはり問題に取り組むためには様々な背景を知ることが大切であると感じました。

最後に山崎先生は、大学で学ぶ学問は答えがない、だからこそ、自分の答えを導くために必要な、考える力を身につけてほしいとおっしゃいました。高校では大学受験に向けて正解のある問題に取り組んでいますが、皆さんが大学で充実した学びを得るために、高校時代に考える力を養っていきたいと強く思いました。

全4回の授業を通して、大学で学ぶということはこういうことなのだということを教えていただいたように思います。受講した生徒の皆さんには、身を乗り出して大学の授業に参加できる学生になってほしいと心から思っています。神戸女学院大学の皆さま、さまざまな側面から私たちを鍛えていただき、ありがとうございました。

                    終了後も質問に答えていただきました。

2023.11.16 学校行事
【中学1年】校外学習(京都・嵐山)を実施しました

11月15日(水)、絶好の行楽日和に恵まれた中、中学1年生の校外学習を京都・嵐山周辺で実施しました。

新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、嵐山も多くの外国人観光客や一般客、そして学校行事での学生団体などで、賑わいを取り戻していました。また木々が色づき始めており、風光明媚な京都の地で秋を満喫してきました。

  

この校外学習は、古都・京都の散策を通し歴史や文化財への興味を深めるほか、事前・事後の学習を通し、班別活動で「協働」「協力」といった、将来必要なスキルを身につけるトレーニングを行います。また、次年度の研修旅行の予行演習も兼ねており、ちょうど一年 後、生徒たちは遠く離れた長崎の地で、班別自主研修に臨むこととなります。

今回、嵐山周辺を散策する際に利用したのが京福電鉄嵐山線、通称「嵐電(らんでん)」です。嵐電は、嵐山を始めとする洛西エリアの観光地への行楽路線で、一部区間では道路上を車と併走する路面電車としても有名です。この学習で班別活動を行い、その経験を生かして長崎市内での自主研修に臨むこととなります。

 

散策するに当たって、1年生がクラスの枠を越え、12つの班に分かれて事前学習を行ってきました。 事前学習では、この周辺の観光地などについて調べ、また今回チェックポイントとなる「広隆寺」「龍安寺」と「自分たちが選んだ訪問場所」を時間通りに回れるように行動計画を立ててきました。

 

午前9時半、嵐山・中之島公園に集合しました。ここで挨拶、お祈り、班活動中の注意やマナーについて確認をしたあと、いよいよ出発です。

 

行動計画表と地図をもとにチェックポイントを回ります。世界文化遺産に登録されている「石庭」で有名な「龍安寺」や、国宝「弥勒菩薩半跏思惟像」が祀られている「広隆寺」などを訪問して、自分たちの調べてきたことだけではわからない、実際に目で見て肌で感じたことなどを、しおりにメモしていきました。

 

慣れない場所での活動ですが、班員同士が声を掛け合ったり、気配りをしながら散策する様子が各所で見受けられました。チェックポイントの教員を見つけると、たどり着いた安心感からか思わず手を振り、笑顔を見せる生徒もいました。

 

 

全てが計画通りとは行きませんでしたが、最終的にはどの班も大きなけがもなく、約5時間の活動を終えて再び嵐山・中之島公園に集合しました。少し疲れた様子の生徒もいましたが、ほとんどの生徒が充実感に満ち溢れた表情をしていました。1年後の長崎研修では今回の経験を生かしてくれることでしょう。

 

 

散策中に各班で撮影をした画像は、「フォト&キャッチコピーコンテスト」として、事後学習での京都の魅力を伝えるプレゼンにつなげていきます。中学生目線でどのようなフォトジェニックな作品に仕上げるか、楽しみにしていたいと思います。