野上日記
希望三題
こんにちは、Y館長です。
「ヤマト、はっしーん!」
あっ、これは沖田艦長でしたね・・・わたしは「わいかんちょう」・・・でした。
それにしても沖田艦長、カッコえぇですね。なんでも、いままたリメイク版のアニメが放映されているのだとか。
これまでも七十年代の連続アニメ第一作から、劇場版やキムタク主演の実写版を含めて、ことあるごとにテレビ画面や銀幕(えっ?もう死語ですか)を賑わせてきたわけですが、どこにそれほど「多くの夢中になる人」を夢中にさせる魅力の源泉があるのか、阿久悠が作詞を担当した主題歌ともども、そのテーマ性について、個人の嗜好を離れて一考することも、秋の夜長の一興であるかも知れません。
2020年のTOKYO OLYMPIC も決定したわけですが、決定を伝えるTVの画面から感じられた「若い世代」から発信される喜びや期待の声は、Yが想像する以上に大きなものでした。
ここでオリンピック・ゲームと宇宙戦艦ヤマトを比べるのもどうかと思うのですが、それでも両者が伝えようとするメッセージからは、「確かな目標は明日の希望につながる」という共通項が読み取れるように思います。
たとえそれらが招致合戦の末のオリンピックや艱難辛苦の果てのイスカンダルではなくとも、それぞれのささやかな日々の目標であってさえ、ひとはそこに望みをつなぐことができます。
もちろんその「目標」が「明日の希望」に足る目標であらねばならぬことや、その「目標」を自分のうちで枯らさぬ努力を絶やさぬことも自明ではあるのでしょうが・・・
TOKYO OLYMPIC という目標がそんな真の目標足りえるよう、これからこそが正念場。やるからには大人の理屈が優先するのではなく、若い世代の希望に満ちた大会であってほしいと思います。
仁川学院藤飯治平記念館は、七月初旬に開館をさせていただきましたが、学校関係者のいわゆる身内を除いた最初の来館者は誰だったかといいますと、それは近隣の小学生たち(!)でした。
最初は高学年の男の子三人組。つづいて三年生と一年生の女の子二人組。
その女の子二人組が、初めて見る藤飯治平先生のビスクドールをモデルにした小品やバレリーナ姿のモデルを描いた数点の画に触発(?)されてYに書いてくれた絵です。
なんか、えぇでしょう。こんな出会いのひとこまが、彼や彼女たちの「希望」を形作るうえで、いささかでもいい刺激を与えられる機会となればと思います。
今日は新暦の重陽、さすがに朝夕は秋の気配も濃くなって、今宵は何処かで菊酒に喉を湿すとしましょうか・・・
草の戸や日暮れてくれし菊の酒 芭蕉
菊の酒人の心をくみて酌 立子