野上日記
聖衣
こんにちは、Y館長です。
正面の壁面には130号の大きな絵画「聖衣-宙(そら)-」が掛けられています。
学院創立50周年記念学院施設整備事業の竣工を機に、稲垣直樹画伯から寄贈された大作です。
その作者である稲垣画伯が、先週、仁川学院藤飯治平記念館を訪ねてくださいました。
稲垣先生は、現在、大阪を拠点に幅広く活躍をされていますが、十数年前のイタリア留学中にアッシジの聖フランシスコ大聖堂で出会った一枚の修道服(800年前、聖フランシスコが実際にその身に纏っていた粗末な衣)から大きな啓示を受け、以来、その聖衣を自らのもっとも大切なテーマとして旺盛に創作活動を続けておられます。
毎日、仁川学院高等学校の生徒を出迎える冒頭の絵画も、もちろんアッシジの聖フランシスコをテーマに描き上げられた、Yには稲垣先生のもっとも稲垣先生らしい一枚と思えます。
稲垣先生はご自身の創作活動と併せて、美術研究所を主宰されるとともにNHK文化センターでの講師活動や様々な講演活動にも取り組まれているのですが、稲垣先生のお人柄ともども、Yには藤飯治平先生とオーバーラップして、何やら身内のような感覚でお迎えしました。
そんな稲垣先生とひととき愉しく懇談させていただき、これからの記念館運営に関して、画家の、或いは絵画の指導者としての立場から、ぜひアドバイスやアイデアをと厚かましいお願いをさせていただくとともに、いろんな方々からのご縁に支えられた記念館のこれからに心強い思いを新たにさせていただきました。
そんな多くの方々からいただくエネルギーを、より多くの皆さんと共に感じられる活動を、手探り状態ではありますが、いっときも早くかたちにしようと、ねじり鉢巻に汗かくYでありました・・・
稲垣先生の「聖衣-宙-」は、仁川学院高等学校でご覧いただけます。興味を持たれた方はぜひ足をお運びいただき、藤飯先生の3作ともどもご鑑賞ください。
最後に、野趣あふれる本日の一輪・・・ではまた。