野上日記
終わらない夢
こんにちは、Y館長です。
ここ藤飯治平記念館では、館内BGM替わりに、N◯K―FM放送を小さなラジカセで流しつつ業務に邁進(?!)しています。
公共放送ですから、Yの如き感性貧しき(?)聴き手の趣味に左右されることなく、放送される音楽のジャンルは多岐にわたると同時にリスナーの多様な要望に答えられるよう工夫を凝らした番組プログラミングがなされているように思えます。
一週間をサイクルにそれぞれ特色のある番組が流れるわけですが、毎日、聴くともなく耳にしていると、そのうち、聞こえてくる音楽のジャンル或いは担当するDJの声で、曜日や時間や、果てはYの体調・血圧の高低まで(ウソですヨ!)感じ取るようになってきます・・・
そんな番組のひとつを担当するDJの面々・・・・
そう、言わずと知れた老舗(?)ロック・フォークバンドの「THE ALFEE」!
毎水曜日の朝10時、ちょうど藤飯治平記念館の開館時間から60分間、DJを担当しています。
それにしても、かくいうYも世代的には彼らと大して違わないのですが、いやぁ、THE ALFEEに限らずアーティストやエンタテイナーと呼ばれる人たちは元気ですね~
ちなみに音楽方面だけでも、そうですね、吉田拓郎、井上陽水、沢田研二(含む、タイガース)、中島みゆき、桑田佳祐と挙げれば切りがないのですが、それぞれ「懐かしの・・・」といった形容詞が不要な、つまりいまこのときにあって、自分の属する世代ばかりではなく、後に続く若い、それも数世代も若いひとたちにも支持される、或いは影響を与え続けているアーティストたち・・・そういう意味での「元気」であるわけですが・・・
もっとも、一方には大滝詠一や忌野清志郎のように惜しまれて早逝した同世代のひとたちもいることを忘れているわけではありません。
ともあれ、THE ALFEEもそんな「元気な」アーティストの一隅を占めていると思うのですが、じつはYには、これまで彼らと聴き手として関わることはありませんでした。つまり、Yから能動的に彼らの音楽に向かったこと、レコード・CDを購うとかコンサートに足を運ぶとか、テレビ欄で名前を見つけてチャンネルを合わせるとかはまったくありません。テレビの音楽チャート番組でたまたま見た、カーラジオでたまたま聴いた、まぁ、そんな程度・・・
ただ、メンバーのひとりである坂崎幸之助は、そのソロ的な活動(フォークルの再結成であるとか、TV番組の司会やキャスター)を通じて馴染みがありました。とにかく、このひと、凄いですよね。狭義でフォークと呼ばれる音楽の、その洋の東西を問わず、まさに生き字引!曲名を云えばたちどころに、オリジナルキーでギターを弾き歌い始めてる・・・
こんな、まさにヴァーチュオーゾと呼べるようなひと、Yはほかには横森良造さん(!)しか思い浮かびません・・・
さてそんな、Yとは特段深い縁があるわけでもないTHE ALFEEが、なんでいま「野上の」話題にと、不思議に思われている貴方・・・ほら、あなたですよ!お待たせしました・・・じゃぁーん
場所がなかったのでとりあえず記念館和室のふすまに貼られたB0サイズ(横145センチ縦103センチ)の大判ポスターですが、1990年にリリースされた彼らのCDアルバム「ARCADIA」の販促用と思しきもの。
これが何故、藤飯治平記念館に?
ポスターの絵柄を見ていただければ一目瞭然ですね、そう、これ、藤飯治平先生の作品、バベルの塔であります。
発売されたCDジャケットはこちら・・
彼らのアルバムのなかでも、相当に気合いを入れて制作されたものであるようで、ジャケット、スリーブ、歌詞カード(冊子)も丁寧贅沢に創らています。
ジャケットのクレジット欄にはしっかりと、先生の名前が・・・
一年前、記念館を引き受けた際、巻かれたままのこのポスターをアトリエの隅に見つけていましたがそのままになっていたものを、ラジオで彼らと出会うことで改めて思い出し、このたび、「Y、はじめてTHE ALFEEのCDを買う」に至ったというわけでありました。
CDの中身はYがあれこれ云うより、こちらでご覧ください。
藤飯治平先生の作品が、このCDのジャケットを飾ることになった、その由来にはおおいに興味を惹かれています。
このCDはエスニックを主題としたコンセプト・アルバムだそうですが、どんな経緯で彼らと藤飯治平が邂逅したのか・・・このブログの続篇を書く機会が訪れてくれれば嬉しいですね・・・
※ブログ・タイトルはTHE ALFEEのNHK-FM番組タイトルから。放送時間は毎水曜日午後11時。翌水曜日午前10時から再放送。