7月24日(火)〜31日(日)の6日間(土日を除く)、特進Ⅰコースと、Ⅰコースを対象に「カルティベーションウィーク」を実施しました。
Ⅰコースの夏期講座は、これまでも1泊2日の「夏期学習合宿」や、平日5日間の「夏期学習会」など、進化を続けながら実施してきました。今年は、次年度に行われるコース改変を視野に入れた、「協働力」「思考力」を養うための授業が追加され、合計10個のプログラムを実施しました。その様子をご紹介します。
【ガイダンス】
荻原教務部長より、この学習会の意義、これからの社会で求められる能力、新コース制の説明や高校進学に向けての心構えについてお話していただきました。
【卒業生講演会】
本校の卒業生3名をお呼びして、どのような学生生活を送ったか、工夫したり努力したこと、学習と部活動や習い事の両立、今振り返って思うことなどを思い思いに語っていただきました。事前に生徒から集めた質問にも答えていただき、生徒たちは一生懸命メモを取り、うなずきながら話を聞いていました。
【新聞ワーク】
去年から始めた取り組みで、この期間中、1日1時間×4日間行いました。1〜3年の縦割り班が新聞記事を読み、その内容について問われたことをグループで話し合い、発表します。個々が正しく情報を読み取り、自らの意見や感想を書き出し、かつ、グループワークを通して意見をまとめる能力が求められます。毎年、最初は緊張してぎこちない様子になりますが、慣れてくると学年関係なく、活発な意見が飛び交っていました。
【模試チャレンジ】
秋に受ける模擬試験を視野に、英語、数学、国語の3教科で模試の過去問や重要な箇所を抜粋して出題し、1時間かけて必死に解きました。
【模試解説】
模試チャレンジで解いた問題の内容を、各教科の先生が腕を振るって解説授業を行ってくれました。コツを掴んで秋の高得点を目指して欲しいと思います。
【自学】
学習の基本となる自学自習は、自らの力で今すべき学習内容を考え、予習や復習の時間として学期中の放課後にも実施しています。毎日の振り返りも兼ねて取り組みました。
【博物館見学】
7月27日(金)に、大阪歴史博物館を訪れました。大阪歴史博物館は、各フロアの展示が時代ごとに分けられていて、建物の最上階10階「古代」から7階の「近代・現代」まで、歴史の変化を肌で感じながら、見て回ることができます。新聞ワークの縦割り班で活動し、巨大な展示物や映像、大阪の景色も一望でき、博物館を堪能することができました。
【理科実験授業】
今年から新たに組み込んだ授業の一つで、学年ごとに内容を変えました。1年生は歯の葉脈だけを残したものを染色し、ラミネートして栞を制作。2年生は新鮮な豚の目玉を解剖しました。最初は悲鳴が飛び交いましたが、解剖が進んで眼球の構造や役割を理解すると、「おぉ〜!!」「すごい」などの声が湧き上がりました。3年生はビンとゆで卵を使って、空気の膨張に関する実験を行いました。普段とはまた異なる、印象深い実験授業に、生徒たちは満足気な表情を浮かべていました。
【ベネッセ講演会】
学習会の最終日にはベネッセの方をお呼びし、「これからの入試・勉強する上で知っておいて欲しいこと」と題してお話していただきました。いまの中学生が生きる未来はどのように変化し、またそれに向けてどのような力が求められるのか。そして、その力を身につけていくために、今すぐ始められること、この夏にできることは何かをミニゲームや図を使いながら分かりやすく説明していただき、生徒たちの感想からは「理解を深めることができた」「この時期に聞けてよかった」などの文章が目立ちました。
【振り返り】
6日間の学習期間について、反省点や新たに知れたこと、夏休みを含めた今後の目標などを「振り返り」として記録しました。
学習会を終えてのアンケートをみると、普段とは異なる様々な発見と学びを得て、充実した6日間を送れた生徒が多いように感じられました。それぞれの目標を胸に実りある夏休みと今後の学校生活を送って欲しいと思います。