沖縄研修旅行

【高校2年】沖縄研修旅行 4日目

2019.12.12

今回の研修旅行のメインテーマとも言うべき「平和学習」。今日はまさに「祈り」の1日。昨日とは少し違う気持ちで6時に起床し、朝食を食べました。
始めに、浦添城址公園でのフィールドワークです。沖縄で起きた地上戦の歴史を学びます。
公園からは、普天間基地が見えました。大きさと、住宅街との距離に驚きました。


次は、JICA 沖縄国際センターに移動し、沖縄の高校生、大学生、国際協力経験者をナビゲーターとして、平和について話し合います。この日のために、事前学習を重ねてきました。私たちの旅の山場の一つです。
各班に一人ナビゲータをお迎えします。まずは、自己紹介です。


お互いの緊張がほぐれたところで、いよいよグループワークです。生徒は各班をまわって、米軍基地に関する意見を聞いていきます。様々な年齢、立場の方の考えを聞き質問をします。時間が足りなく感じるほど、充実した時間を過ごしました。


ナビゲーターの皆さんとの別れを惜しみながら、次の行程へ。
次は「ガマ」へ行きました。ここは多くの一般の人々が戦火を避けて避難をした自然の洞窟です。ガマによっては数千人の人々が身を寄せたと言われています。
全員、軍手、帽子、レインコートを着用しました。
懐中電灯を手に、ガイドさんの案内に従って進んでいきます。ガマの奥へ行くにつれて、外の光が届かなくなっていきます。滑りやすくなっている足下に注意しながらさらに奧へと進みました。中に到着してから、全員で懐中電灯を消しました。そこには真の闇がありました。こんな闇は、私たちの日常では経験できません。この闇の中で多くの人々が、飢えに苦しみ、恐怖におののきながら数週間も過ごしていたのです。ガイドさんの話によれば、特に小さい子どもは、不幸な最後を迎えたそうです……。

傷ついた人々のうめき声、兵隊たちの怒鳴り声、お腹を空かせた子どもたちの泣き声、そして、子どもを失った親たちのすすり泣きの声……。このガマの闇は、いまでもそれらを肌で感じさせ、戦争の究極の悲劇を語ってくれる無言の証人のなのです。

平和祈念資料館に到着しました。ここでは沢山の資料から、戦争の不条理さ、残酷さを学びました。

 

夜には、戦争を体験された照屋盛行さんに講演をしてただきました。

「悲惨な話だけをするのではなく、これからのことを一緒に考えよう」というお言葉から講演が始まりました。歴史や基地問題について、時には沖縄と兵庫県を比較しながら解説をしていただきました。これまで戦争に関する知識を積み重ねてきましたが、どこか遠い話のままでした。しかし、今日の講演を聞いて、この知識が自分のこれからの未来に繋がっているのだと感じられました。「ぬちどぅたから(命こそ宝)」という照屋さんのお言葉をそれぞれが胸に刻んだ講演でした。
今日は1日よく学びました。こうして毎日美味しく食事が食べられることを幸せに感じます。

明日は、最終日。よく寝て、班別タクシー研修に備えます。