学校行事
1月17日(火)、6434人の犠牲者を出した阪神淡路大震災から今日で22年が経ちます。仁川学院があるこの西宮市も甚大な被害が出ました。時間と共に希薄になりがちな防災意識をきちんと持つために、6年前に起きた東日本大震災で被災され、本校でも震災後から支援を通じて交流がある、宮城県女川町立女川小学校の阿部清司校長先生を講師に迎え、防災講演会を行いました。
女川町は太平洋に面し、漁業で栄えている街でした。しかし6年前の3月11日、太平洋を震源とする巨大地震が起こり街が一変しました。女川町でも震度6弱を観測しましたが、地震自体での被害はほとんど無かったそうですが、地震から約30分後に街を約15mの津波が襲いました。女川町は三陸地方特有のリアス式海岸で、この地形が津波を巨大化させたと言われています。また平地の少ない女川町は、浸水した平野部分に約9割もの町民が住んでおり、甚大な被害を受けました。
今回の講師で来校頂いた阿部先生は、当時女川第二小学校で教頭をされており、その当時の様子を鮮明に伝えて頂きました。震災後は、小学校が避難所となり、学校の職員や地域の方々と協力されて乗り越えてきた経験をお話しになりました。また、この経験の中で失敗したこと、日頃から備えておいた方が良いことなど、これから私たち気をつけていかなければならないことを、改めて考える良い機会となりました。
最後に、阿部先生が東日本大震災を経験して得られた最大の教訓は「命より大切なものはない」ということだとおっしゃいました。この教訓を聞き、生徒達がこれから身の回りに起こる災害でも、まずは自分の命、次に周りの人の命を守ることを優先して考え行動できるようになっていって欲しいと思います。