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【中学】大阪大学 出張授業

2022.12.08

 「放射線」と言われてイメージするものは? 原子爆弾、原子力発電所の事故……、危険なものというネガティブなイメージがつきまといます。でも、実際には、毎日の生活の中で、私たちは普通に放射線を浴びているのです。

 今回は、「放射線について考えてみよう」というテーマで、大阪大学大学院の玉置真悟先生が中学生を対象に出張授業をしてくださいました。

 まずは講義。放射線とは何なのかから始まり、エックス線の発見、放射線の単位、被ばくについてなど、基礎知識を教えていただきました。

 自然界でも宇宙や地面から放射線が出ています。また、空気や食べ物にも放射線が含まれています。病院のレントゲン撮影も放射線を利用しています。このように、ごくわずかですが、日常生活で私たちは被ばくしています。

 放射線は見えないものですが、霧箱という簡単な装置を用いて,霧状の線として観察することができます。実験をして放射線が見えると、生徒から驚きの声があがっていました。

 身近な放射線について知り、また実験を通して目で見ることで、中学生であっても興味が尽きることなく、あっという間に2時間が終わりました。

 仁川学院中学校では、研修旅行で長崎を訪れます。原子爆弾の威力と恐ろしさを学びます。一方で、放射線について正しく理解することも大切です。考えを深めるための意義深い授業となりました。