学校行事
高校2年生を対象に4月12日、19日の2回に分けて、探究講演会を実施しました。
今年度から高校2年生の探究は装いを新たにします。新たな試みとして、旅行会社のJTB様と3つの自治体にご協力をいただき、1学期を通して「地域探究」を行うことになりました。
生徒たちは各自治体が抱えている複数の課題をグループで1つ選択し、分析します。教室内で情報収集や話し合いをするだけではなく、実際に現地でのフィールドワークも実施する予定です。集めたデータを整理し、分析・考察を通して、課題解決へと向かいます。そして、最終的にはポスターとしてまとめます。同級生や教員に対してだけではなく、各自治体のご担当者様に発表をすることが最終的なゴールとなります。
4月12日はその導入として、JTBのご担当者様にご講演をいただきました。地域探究の進め方、スケジュール、先行事例についてお話がありました。「身近な地域の課題を自分ゴトとして考え、発信し、持続可能な発展に導く」ことが1学期の探究授業の目的であり、正解はないからこそ自由で柔軟な発想をもって考えてください、ということをおっしゃっていました。具体的に自分たちがどのように地域探究を進めていくのか、その目的は何かを理解したことで、生徒たちは見通しを持つことができたようです。
4月19日はシティプロモーションを担当する兵庫県伊丹市の職員の方にお越しいただき、ご講演をいただきました。伊丹市は他の自治体に比べると人口が増えているそうです。そのきっかけとなったのが、まさしく伊丹市のプロモーションです。人口の減少という各自治体が抱える課題をどのように解決したのか、とりわけシティプロモーションの観点から魅力的な事例の紹介とともにお話していただきました。生徒たちは身近な地域の事例を通して、地域探究の重要性を実感しました。
講演後は、クラスごとに分かれて課題に取り組みました。生徒たちは「大学生・高校生を対象に伊丹市の魅力をどのようにPRしますか?」、その際「どのようにしてSNSを活用しますか?」という課題が与えられ、グループで取り組みました。高校生らしい柔軟なアイデアが多く、市職員の方からも今後の探究活動がさらに楽しみになったというコメントをいただきました。
来週からは、さっそく課題に取り組むべくグループ分けから始まります。
3つの自治体が抱える地域課題を自分ごととして捉え、多角的で柔軟な思考を持ちながら主体的に取り組むことで、生徒たちが意義のある成果を残すことができることを期待しています。