学校行事

【中学】アカデミア 学習合宿2日目

2024.07.30

昨夜の就寝は23時。そして、今朝の起床は5時。ちょっと睡眠が足りないかな……。しかし、いちばん早い人は5時6分に大広間にやってきて自学を始めました。もちろん、集合時刻の5時30分に全員が集いました。

 

合宿であろうと、その場所が知恩院というお寺であろうと、仁川学院はお祈りから始めます。

 

こんな朝早くにみんなで外へ。息を切らせながら段差の大きい石段を上って、目的地は知恩院御影堂(みえいどう)です。朝のお勤めに参加しました。

 

お経に耳を傾けて心を静めた後は、知恩院布教師による法話を拝聴。法話の中で、なんとキリスト教の賛美歌『もろびとこぞりて』『アメイジング・グレイス』のハーモニカ演奏がありました。さらには、「南無阿弥陀仏」を『アメイジング・グレイス』の音階に乗せて唱えてくださいました。「お参りに来てくださった方に、お経を楽しくわかってもらいたい」とのこと。仏教とキリスト教、宗派を超えた法話は、仁川学院中学生にふさわしいものでした。

1時間にも及ぶ早朝のお勤めと講話でしたが、知恩院の関係者や一般の参加者からは「姿勢が立派ですね」と口々にお褒めの言葉をいただきました。浄土宗が開かれて850年を記念した念仏結縁(けちえん)柱は、法然上人との縁を繋ぐもの。そして、締めくくりは国宝・知恩院三門で集合写真!

宿舎に戻ってから朝食!……の前に、自学自習。自分で自分を追い込みます。

ようやく朝食。寝起きから足と頭を使った活動だったので、あっという間に食べ終えました。

昨日に引き続き、教科融合問題の講義。「問題で聞かれていることが何か、きちんと理解することが大切」という先生からのメッセージ。読解力の重要性は国語だけの話ではありません。

中学1~3年生混合のグループで、あらゆる教科の知識と考え方を駆使しながら答えに近づけます。

次の講義はよのなか科。おとなになったときに必要な考え方をトレーニング。今日のテーマは「子ども部屋は必要か?」。これを“親の立場になって”考えます。さらに、2チームにわかれてディベート大会!

1チーム25名というディベートには多すぎる人数ですが、3年生がうまくみんなの意見を集約し、熱い戦いが繰り広げられました。

昼食はみんな大好きカレーライス!

午後は自学自習を挟んでからの講演会。今日は放射線に関する出前授業です。滋賀大学から山岡武邦准教授と、遠く東京の科学技術館から加藤太一さんがお越しくださいました。

和順会館の大広間が、臨時の実験室に様変わり。「霧箱実験」と呼ばれ、本来は目に見えない放射線をアルコールとドライアイスを使って可視化します。天然石や温泉の湯の花からも放射線が見えて歓声が上がりました。

そして、測定器を使って放射線量を測定。時間が経てば放射線量が減っていくことなどを数値で実感しました。

放射線と言えば「危険」というイメージが先行しがちですが、私たちは日ごろ自然界で少量の放射線を浴びています。正確な知識をもっておくことの大切さを改めて学びました。

知恩院和順会館の夕食は、中学生の合宿とは思えないほど豪華!

宿舎の食事がおいしいと活力がみなぎります。

夕食後は、明日の事前学習として、京都大学総合博物館について学びました。自分はどんな分野に興味があるのか、気づくきっかけになると良いですね。

2日目の夜は自学三昧! 事前に立てた学習計画をもとに実行していきます。長時間の自学自習ができる体力と集中力の限界に挑戦するのも学習合宿です。

頑張ったご褒美のジュース! どの味にしようか迷うところ……。

そして、今日1日の振り返り。昨日は2年生、今日は1年生。学年に関係なく、今日得られたことを言葉で表しました。

しおりと先生のお話で明日のスケジュールを確認して、最後はもちろんお祈りです。

さすがに少し疲労の色が見える生徒もいます。今日は昨日より少し早めに床につけそうです。