学校行事
事前学習から土日を挟んで、中学校特進Ⅱコース3学年合同の学習合宿が始まりました。バスに揺られること1時間少々。観光客で賑わう知恩院に到着。浄土宗の総本山として堂々と立つ知恩院には、和順会館という宿泊施設があります。特進Ⅱコースが学習合宿で和順会館にお世話になるのは、今年で3年目です。
開講式で鈴木良孝副校長から「自分をつくる3日間。見られていないときに頑張る自分であってほしい。今できれば来年が、そして高校時代が、さらには大学受験が楽になってくる」というお話がありました。
まずは3教科のテストから。自分の現在の到達度を確認します。己を知ること抜きに前進はありません。
昨年度に引き続き、松井仁先生の現代文特別講座。教材に入る前に、学ぶことの本質についてのお話が80分の講義時間の半分を占めました。曰く、「自分が知らない世界で、意外性を発見し感動する。それが学問につながる。」と。また芥川賞を受賞したピース・又吉直樹について触れ、「作品を読めば、彼が文学の基礎である言語についてよく勉強していることがわかる」と賞賛。それを踏まえ、現代文の読解に大事な言語技術についてご教授がありました。教材は、明治大学の入試問題。中学1年生もいる中で、なかなかハードルの高い教材でしたが、接続関係や助詞をチェックすることで、あれよあれよとポイントが見つけられ、読み進めることができました。松井仁先生も中学生のエネルギーに好感触を得られていました。
つかの間の一息。楽しい夕食タイム。和順会館のメニューは中学生の胃袋を満たす豪華な内容。
3教科の授業は、普段とは違う授業が展開。夏休みの学習の具体的な方法論、辞書の使い方、難解な数学の復習問題。見事答えまでたどり着いたときには、歓声が上がりました。
夜は自学自習の時間。田端孝之校長先生からは「単に点を取るだけの人になってはいけない。広い視野で物事が判断できるちからをつけよう」と激励のお言葉をいただきました。
“受身の勉強”で終わらない、“主体的な学習”という次元に到達すべく、51名の夜は23時過ぎまで続いていきます。