今回は、中学校の国語科の取り組みを一部、ご紹介します。
《漢字検定》
英語検定同様、学年ごとに目標級を設定しています(中1が5級、中2が4級、中3が3級)。もちろん、これよりも上位の級を受ける生徒もいて、今年は準2級が10名、2級も1名が受検しました。
検定開始前、お互い教え合いながら最終確認する生徒たちもいれば……。
静かに一人で集中する様子も見られました。
漢字テストは週1回、実施しています。漢検に合格すれば、日々の努力が報われて自信につながるでしょう。
漢検は毎年受検しますが、もう1つ、文章読解・作成能力検定を中学2年生で受検します。こちらは、漢字だけでなく図表の分析、手紙文のマナー、意見文の作成など、幅広い日本語運用能力をはかる検定です。
《授業》
池上彰『ニュースの見方を考えよう』。客観的と思われるニュース番組が、実は制作者によって編集されているという趣旨の説明文です。
文章読解で内容を理解したら、今度は実践です。自分たちでニュース番組を作ってみます。グループで編集会議を経て、ニュース番組をオンエアー。
同じテーマのニュースでも、番組制作者の意向によって加工されていることを実感しました。
太宰治『走れメロス』の授業では、エンディングのさらに続きを一人ずつ創作します。フィクションだから何を書いても良いのではなく、授業で学んだ登場人物の人物像を踏まえ、表現技法も混ぜながら作りました。
できあがった作品は、相互評価をします。示された観点に基づいて、お互いの作品をチェックして書き込みをしました。
このように、国語科では教員からの一方通行ではなく、生徒同士でコミュニケーションを取りながら授業を進めています。身につけた知識を実践することを重要視しています。