この写真は、国立曽爾少年自然の家で、つどいの広場を撮影したものです。奥に見えるのは雲海!? 標高の高さを感じます。
起床時刻は6時。朝のつどいで、国旗・校旗の掲揚、ラジオ体操、施設の職員のお話がありました。仁川学院は、やはり一日の始まりとしてお祈りをします。
野外活動2日目はハイキング。昨夜から雨が降り始め、ハイキングは中止だと思われましたが、朝になれば少し晴れ間ものぞいていました。天気予報とにらめっこしながら、行程を短縮したハイキングプランを作り直して実施することになりました。
出発しようと思ったらぽつりぽつりと雨粒が……。いいや、これくらいなら大丈夫。レインコートを着用した生徒もいます。
昨日の周辺散策は、曽爾高原内のお亀池を周回しましたが、今日はそのお亀池を上から見ます。3年生の班長が先頭に立ち、まだ体力があまりついていない1年生を気遣いながらのハイキングです。
亀山峠まで登ると……、高い!! 見晴らし良し!! 気分爽快!!! 全身で大自然を味わいます。
峠からはふたたび下り坂。ここから先は、森林の中の道を歩きます。木々が生い茂っているので日がなかなか差さず、薄暗い道です。でも、森林浴にはピッタリの道。
この森林の中の道を歩ききる予定でしたが、途中で雨脚が強くなる予報へと変わったため、途中でUターン。短縮バージョンのハイキングがさらに短縮されてしまいました。それもそのはず、なんと梅雨入り宣言! 長い野外活動の歴史上、梅雨入りを迎えたのは初めてかも!?
仁川学院訓の「大自然に学び愛せよ」。自然は、人間の期待や予測どおりにはいきません。それも自然から学ぶことです。
午後は、昨日に続きダンス練習。最初はたどたどしかった3年生の指導も、回を重ねるごとに頼りがいのあるものになっていきます。
また、「カプラ」にも挑戦。カプラは、同一サイズの木の板を積み上げるだけ。でも、この“だけ”が奥深いのです。
どんな作品にするか【創造力】、どうすれば積み上がるか【論理的思考力】、仲間と協働できるか【コミュニケーション能力】、時間内に完成できるか【集中力】……、いろんな力を駆使します。
班対抗で積み上げた高さを競います。少しずつ、慎重に、けれど制限時間内に。途中で崩れてしまう班もありましたが……。
見事、いすの上に立たないと届かない高さまで積み上がりました!
日中は、体を使い、頭を使い、神経を使いました。当然、お腹が空きます。
夕食ではご飯大盛りを希望する生徒もたくさんいました。
仁川学院宿泊行事の夜の定番は、キャンドルサービス。ハイキングやダンス、カプラといった「動」の活動に対し、キャンドルサービスは「静」の活動です。
今年のテーマは「ともに生きる」。宗教委員が、いつもそばにいてくれる家族や友人へ、そして自分自身、将来の自分へと感謝の言葉を述べました。
神父である校長先生のお話と聖歌を聴き、最後はろうそくの炎の灯りを通して、自分を見つめ直す時間となりました。
大きな病人や負傷者はなく、2日目の曽爾高原の夜が更けていきます。