ローゼンバイゲルホールの座席を埋め尽くす生徒たち。中学1~3年生のカルティベーションコース生136人が集いました。
1学期の最後の2日間、カルティベーションコース独自の取り組みを行います。カルティベーション(cultivation)とは、「育成」「開拓」という意味です。また、普段の授業で対話を重視しています。そこで、今年のテーマは「コミュニケーションの開拓者になろう」。
学年・クラス混合の5人班は、当日の朝発表されたばかりで、お互いを知るためにアイスブレイクからスタート。
「私の推し」をテーマにスピーチした後、質問タイム。一気に仲が深まりました。
1日目の一番大きな研修は、「仁川の賢者」。冒険の地図を手がかりに校内を巡ります。あちこちで教科の先生がミッションを準備して待ち受けています。
【宗教科】聖書の言葉を伝える伝言ゲーム。
普段の授業で聖書を読んでいますから、これくらいはお手のもの……のはずですが……、聖書の言葉遣いが難しく悪戦苦闘。
【国語科】ひとり1連ずつ分担して、ひとつの詩を作ります。ただし、すべての連に表現技法を盛り込むことが必須です。
授業で習った表現技法を思い出しながら、意味のつながった詩を完成させました。
【家庭科】針と糸で玉留め・玉結びをします。糸が絡んだりしてなかなかうまくいきません。
縫い終った糸を見ると、キーワードの文字が浮かび上がっています。
【英語】写真を3枚選び、その写真に写っているものについて英語でスピーチ。
ネイティブの先生の審査はなかなか厳しく、合格をもらうまで時間がかかります。
【保健体育】腕立て伏せをしています。筋トレがミッション?
単に「筋トレをしなさい」ではありません。このトレーニングで鍛えられている筋肉の名称を正確に答えることがミッション。保健体育の授業で習ったことを思い出さないとできません。
【理科】ペーパータワーを作るミッション。ただし、ハサミもノリも使用不可!
しかもタワーは、班の中で一番背の高い人と同じくらいの高さまで積み上げること! そして、10秒自立すること! せっかく積み上げても8秒で倒れてしまい涙をのむ班も……。
【美術】1人の班員を制限時間内にスケッチします。
なるべく描きやすいポーズがいいと班員からリクエスト。モデル役も大変です。
以上、7つの教科のミッションをクリアすれば、宝物の場所がわかります。
どのミッションも普段の授業で学んだことを活かし、考え、知恵を出し合って解決につなげました。
1日目の最後のプログラムは、「3年生プレゼンツ カルティベーションの過ごし方」。宿題、小テスト、授業について、度のように取り組めば効果的か、3年生がプレゼンテーションしました。
1・2年生からの質問に、しっかりと3年生が答えていました。1・2年生にとって先輩の方法論は大いに参考になったでしょうし、3年生も自分の学び方を見直す良い機会になりました。
カルティベーションウィークの1日目はアクティブな活動・コミュニケーションが中心です。普段の学びを活かした活動ができました。