仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2022.07.26 学校行事
【中学】アカデミアコース学習合宿(2日目)「学びを広げる」

 学習合宿1日目は23:00過ぎに就寝。それにも関わらず、早朝5:00からの自習室にはなんと半数の生徒が集いました。

 もちろん、6:00に設定された全体の起床時刻には全員がやってきて、自学自習が始まりました。

  

 あれ? みんな服装がバラバラですよ……? 合宿では日中は制服、入浴後から就寝までは体操服で過ごします。しかし、今日の日中だけは自由な服装です。

 

 その理由は、フィールドワークに出かけるからです。今回のテーマは「古地図を歩こう」。幕末に作られた京都の地図を見ながら、1~3年生の混合班で街を歩きます。

  三条大橋や祇園など今も昔も同じ地名があります。一方で、今と地名が違うところ、あるいは今と名前は同じでも大きさが昔とは違う名所旧跡もあります。脳内で150年以上前の京都にタイムスリップ。

 とは言っても、最近は地図を見ることが少なくなりました。ついついスマートフォンのマップを使いたくなるところですが、そこは我慢して古地図とにらめっこ。

 宿舎に戻ったら、振り返りです。

 今日、歩いたルートを古地図に書きこみ、気づいたことをまとめました。

 夕方は3教科の授業。昨日の学力到達度テストの解説です。

 できなかったところは、間を置かずに学び直すことが効果的な学習方法です。

 今日の夕食もボリューム満点。

 とても食べきれない量……と思いきや、日中に歩いてカロリー消費をしたため、多くの生徒がペロリと食べ尽くしました。若いってすばらしい!

 夜は、教科融合問題を考えました。理科をベースにしながらも、理科の知識だけではなくほかの教科の考え方も融合しながら、答えを導き出すのが教科融合問題です。

 

 また、先生からは問いの答え合わせで終わるだけでなく、さらに知識を広げていくお話しが。「どうしてそうなるのか」「?を!にしていく」「学校の学びと日常生活をつなげる」学ぶ楽しさの本質を知ってほしいという先生の熱が伝わりました。

 自学自習で始まった学習合宿2日目。終わりも自学自習です。

 到達度テストとその解説授業で自分の得意・苦手分野が把握できたはず。それを踏まえて、自分のやるべき学習を計画することが大切です。

 17時間あまりに及ぶ学びの1日は、学習合宿でなければ経験できません。

2022.07.25 学校行事
【中学】アカデミアコース学習合宿(1日目)「学びは自分を変える」

 3年ぶりに復活した中学アカデミアコース学習合宿。宿舎は、京都御所の近くにある石長松菊園です。

 3年生の学級委員長が全員を代表して宿舎の方にご挨拶。合宿への意気込みを伝えました。長町教頭補佐先生からは、3日間の合宿を始めるにあたり学ぶことの意義についてお話しがありました。

 まずは、これまでの学習がどのように定着したかを確認するためのテストからスタート。

 3教科それぞれのテスト結果から、自分の学習の到達度を理解し、この夏にどんな学習をすればいいかを考えます。

 特別講演会は、「未来を見つけよう」と題された進路講演会。学校で学ぶことが、将来にどうつながっていくのでしょうか。何かをつかもうとメモを取る生徒もいました。

 アカデミアコースの卒業生が3人やってきました。事前に在校生から集めた質問を元に、自分の体験を語りました。

 学習に必要なのは計画、そして量。同じ仁川学院のアカデミアコースで学び、大学に進学した先輩の意見は説得力があります。

 腹が減ってはなんとやら。ハードな研修プログラムを乗り切るには栄養が必要。

 

 新型コロナウイルス対策として黙食なのは寂しい限りですが、石長松菊園さんの食事のボリュームに圧倒されました。

 食事、入浴の後も研修があります。「よのなか科」の授業です。この授業の問題に正解はありません。意見を出し合いながらグループの中でコミュニケーションをとって“納得解”を導き出します。

 考えるだけで終わりではなく、根拠を挙げながら説明できるプレゼンテーション力も大切です。

 気がつけば22時を回りました。育ち盛りの中学生には夜食が配られました。

 今回の合宿は、教科の知識だけではありません。学校での学びが社会や自分の将来とどうつながっているのかを考えるのが大きなテーマです。合宿の最初に長町教頭補佐先生ががみんなに伝えたのは「学びは自分を変える」。さまざまな研修プログラムを経て、学びの意義を実感してほしいと思います。

2022.07.15 学校行事
【中学】第6回ダンスフェスティバルを実施しました

7月15日(金)、先月に実施した野外活動の班で活動してきた、「ダンスフェスティバル」を開催しました。

4月末の野外活動の事前学習から、約2か月半の時間をかけて練習を重ねてきました。

コロナウイルスの流行により、3年ぶりに保護者の方を招いてコルベ講堂で行いました。

 

このダンスフェスティバルに向けてのダンス練習は、まずは3年生が中心となって振り付けを覚え、それを後輩たちに伝えていきます。そして各班の人数や、身長などを考慮して並び方やフォーメーションを自分たちで考えていきました。

練習開始当初は、なかなかダンスが覚えられなかったり、意見が衝突したりすることもありましたが、班全体で苦難を乗り越えてきました。この壁を乗り越えていくことや野外活動での経験が、班が強い絆で結ばれてきました。今日のダンスフェスティバルでは、最優秀賞のF班はもちろん他の班からも、その強い結束力が伝わってきました。

  

本日開催された「ダンスフェスティバル」では、各班ともに練習の成果を存分に発揮し、見応えのあるものとなりました。

会場内は、生徒達の活気でみなぎり、ステージに立っている生徒だけでなく、客席の生徒・教員・保護者の皆様とも一体となって楽しむことができました。

この経験を今後の行事でも活かしていってほしいと思います。

2022.07.14 学校行事
【中学】鑑賞教室を実施しました

7月14日(木)、コルベ講堂で鑑賞行事を行いました。

本校では毎年様々な劇団やグループなどを招待して、本物の舞台芸術を鑑賞しています。

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施となりましたが、今年度は落語の鑑賞会を実施しました。

落語とは江戸時代に成立したと言われる「落ち」がある「はなし」の事です。江戸を中心として成立してきた江戸落語と、本日鑑賞した関西で京都・大阪を中心とする上方落語があります。

ほとんどの生徒が初めて落語を体験するということもあり、はじめに出囃子や舞台上の道具の使い方などについての解説をしていただきました。

少し身構えて座っていた生徒達でしたが、「マクラ」と呼ばれる小咄を体験して盛り上がった後、露の瑞さんによる「時うどん」、桂三四郎さんによる創作落語「かずとも」という演目を鑑賞して会場は笑いに包まれました。

 

休憩を挟んで、林家二楽さんによる「色物」という落語の合間の講談以外の芸を披露していただきました。紙とハサミだけを使って形を作る「紙切り」という芸で、生徒からのリクエストにも即興で応えていただきました。

最後に笑福亭岐代松さんの「田楽喰い(ん廻し)」という演目では、多くの生徒が食い入るような視線のなかで、落語の世界を堪能していました。最後には盛大な拍手と共に、生徒会役員が花束を贈りました。

 

 

鑑賞後には「今まで落語を聞いたことがなく、難しそうと思っていたけど、とても楽しくて落語に興味を持ちました」というような言葉が生徒から聞こえてきました。これを機に、様々な舞台芸術に興味を持って積極的に触れてほしいと思います。

2022.07.13 学校行事
【高校】鑑賞教室を実施いたしました。

7月11日(月)、西宮アミティベイコムホールにて、鑑賞教室を実施いたしました。

今回、鑑賞させていただいたのは、「山口晃司・三味線band✖️ヒューマンビートボックス・YOUBOX✖️ドラムス・須崎貴裕✖️キーボード・IKKI」の方々。三味線奏者である山口晃司さんを中心に据えたバンドで、三味線を用いた古典的な民謡はもちろんのこと、ポップスやバラードを織り混ぜた多彩な曲の数々を演奏してくださいました。このメインである三味線の演奏に彩りを添えてくださったのが、ヒューマンビートボックスのYOUBOXさん、ドラムスの須崎貴裕さん、キーボード奏者のIKKIさんたちです。三味線という伝統的な楽器にこれらの現代的な楽器が混ざると、全く新しい音楽の世界が出来上がるのだと、本当に感心した次第です。生徒たちも新しく、そして圧倒的なパフォーマンスに、あっという間に魅了されていきました。

 

 

 

 

公演の途中で、三味線とヒューマンビートボックスの体験講座も実施していただきました。どちらも生徒たちにとっては初めて触れるものだったと思いますが、大勢の前で演奏するという経験は、とても貴重なものになったのではないかと思います。

 

 

 

盛りだくさんの、あっという間に過ぎ去った90分の公演でした。

 

 

 

 

今回、このイベントを通じて、改めて音楽の楽しさ、そしてこうした鑑賞体験の大切さを身に染みて感じました。

 

 

コロナの影響により、この行事も2年間実施することができませんでした。3年ぶりに実施した今回は、高校生全員にとって初めての鑑賞教室となりました。発声は禁止、手拍子と拍手だけで参加するといった制約がありながらも、生徒たちは非日常の中で貴重な時間を存分に楽しんでいたように思います。

今回の鑑賞教室が、生徒たちにとっての大切な1ページとして心に残ってくれたらと願っています。

2022.06.07 学校行事
【中学】3年ぶりに野外活動が復活!(2日目)

 野外活動の朝は6:00起床です。例年、なかなか起きなくて先生方が手を焼くのですが……、今年は30分も前に起きる生徒もいて、多くが自主的に起きて身辺整理を始めました。

 宿泊した朝もやはりお祈りから始めるのが仁川学院スタイル。ラジオ体操で体をほぐします。

 朝食時は、朝日がきらめいて美しい海を眺めながらいただきます。食べ終わったら除菌を入念に。

 1泊した宿泊棟は自分たちできれいにします。淡路青少年交流の家では、「退所点検」と呼ばれるものがあり、施設の方が清掃状況を1部屋ずつチェックします。不十分であればやり直し。これも研修です。

 昨日の研修では、軽く山を登りました。今日は海です。宿舎の目の前にある吹上浜で砂の造形に挑戦。

 これらの作品、何をイメージして造ったかわかりますか?

 また、スケッチにも取り組みました。今回は、水彩色鉛筆を使います。水で濡らすと絵の具のように色が伸びていく色鉛筆が、良い味わいを出します。スケッチには一人ひとりが創作した俳句も添えました。

 「どこでスケッチに取り組んでも自由」としましたが、全部の班が吹上浜へ向かいました。宿泊の部屋に、夜中中波の音が聞こえていましたから、やはりここに来たら潮風を浴びたくなるでしょう。

 2日間の研修を振り返った後、昼食を挟んで退所式。生徒代表が施設の方にお礼の言葉を述べました。施設の方からは、「清掃が今年度で最も美しかった」とお褒めの言葉をいただきました。

 今年は1泊でしたが、来年は2泊3日の野外活動を実施する予定です。途絶えていた野外活動の歴史が、また再び続こうとしています。