平成29年度の3学期、土作りから始まった園芸プロジェクト「仁川の森」。毎週金曜日の仁川タイム(総合学習)の時間を使って、1〜3年生の縦割り班が多種類の野菜を育て、収穫するなどして様々な経験を積み重ねてきました。
今年度はこれまで以上に、自然に触れて学び、社会との結びつきが学べるよう、教科横断型にグレードアップ! 1学期は社会科・国語科による”人文探究”、2学期は美術科・音楽科・宗教科による”芸術探究”、理科・数学科による”数理探究”。などなど、教科の特性を活かした探究活動を進めてきました。
さて、3学期も2つの探究活動を同時並行で取り組みます。一つは英語科による”国際探究”。もう一つは保健体育科による”保健体育探究”です。
国際探究の活動テーマは「食を通して世界を感じる」。保存食について調べたり、収穫した野菜を調理してピクルスを作ります。それらの過程を日本と海外とで比較し、最終的には、学んだことをiPadをツールにして発表する予定です。さらに見た目にもこだわって、どのような野菜を使えば瓶の中が彩られ、見た目が綺麗なものになるかも、班で話し合いながら作っていきます。
保健体育探究の活動テーマは「環境にやさしい仁川の森」。環境保護の一環として推奨されている3R(Reduce、Reuse、Recycle)のうちの”Reduce”に着目しました。日常生活の中で発生する生ゴミを堆肥化することにより廃棄物の発生量を抑え、さらに、堆肥化した生ゴミを比較・検討して、野菜の栽培に効果的な肥料を模索していきます。環境と健康の関係性は普段使用する保健の教科書にも詳しく記載されています。
今日は、それぞれの活動でガイダンスが行われました。昨今、注目を浴びている「SDGs(持続可能な開発目標)」を皮切りに様々な環境問題が紹介され、時折出されるクイズや課題に、生徒たちは積極的に答えたり、班で話し合ったりしていました。学年の違いを感じさせない楽しそうな表情と活発な話し合いの様子からは、生徒たち自身の成長も伺えます。3学期も賑やかで楽しく、そして深い学びが期待できる探究活動になりそうです。どうぞ、3学期の活動にご期待ください!