11月3日(火)、今日から3泊4日の日程で中学2年生の修学旅行が始まりました。中学校の修学旅行では、コルベ神父様の足跡をたどり、日本におけるキリスト教信仰の歴史を学ぶこと、そして学校・家庭を離れた環境の中で、自分のあり方や責任の負い方、礼儀作法などを学ぶことを目的として毎年、長崎を中心に回ります。
この修学旅行に向けて、生徒たちは原爆や戦争、長崎の街などについて事前学習も行ってきました。仲間との絆を大切にしながら、五感をしっかりとはたらかせて学び多き4日間にしてほしいと思います。
朝7時30分、新神戸駅に欠席もなく全員が集合しました。出発式にて教頭先生のお話と諸注意、お世話になる添乗員さんとカメラマンさんの紹介を行いました。
そして、いよいよ新幹線に乗り込み出発です。新幹線の中では、同じ車両の一般の乗客の方に「修学旅行生の団体でご迷惑をおかけいたします」という内容のメッセージカードを配らさせていただきました。
約2時間半で博多駅に到着し、バスに乗り換えて最初の目的地の太宰府天満宮に向かいました。
ここには学問の神様・菅原道真が祀られています。クラス毎に記念撮影の後は、各自しっかりとお参りをし、お守りやおみくじを購入している生徒も見受けられました。
続いては太宰府天満宮の敷地内にある、九州国立博物館の見学です。古くから大陸との繋がりの深かった太宰府の地にできたこの博物館では、美術に関する展示の多い他の国立博物館と違い、歴史的に重要な展示を観ることができました。
バスに乗り込んで太宰府を後にすると、福岡県の南部にある大刀洗平和記念館に向かいました。大刀洗には旧陸軍が東洋一と誇った大刀洗飛行場を含む多くの軍事施設がありました。また、特攻隊で有名な知覧や鹿屋までの隊員の中継基地としての役割だけでなく、実際にこの地からも多く若者が特攻に向かったそうです。
ここでは、館長さんのお話を聞き、大刀洗にまつわる映像を見た後、語り部の方の詩の朗読を聞きました。語り部のさんのお話に耳を傾けている生徒達の表情は真剣そのもの。改めて平和の大切さを実感ました。
そして、バスに2時間ほど揺られて1泊目の宿の休暇村南阿蘇に到着。
山間部なだけあって気温は10℃と少し肌寒く感じられましたが、到着後すぐに熱々の黒豚鍋をいただき、体も温まりました。入浴後は大広間にて、九州のことをどれだけの理解しているかを競い合うクイズ大会を行い、見事9班が優勝しました。優勝班には豪華(?)景品が明日手渡される予定です。その後、全員でお祈りをして、班長会で明日の行程の確認後、床に就きました。
大きな怪我や病気もなく、予定していたプログラムを全員元気に終えることができました。
明日の午前は阿蘇の大自然とふれあう体験学習、そして午後にはフェリーで長崎に渡って聖母の騎士修道院訪問の予定です。