仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2023.07.25 学校行事
【中学】アカデミアコース 学習合宿2日目

8月21日(水)、学習合宿2日目です。

朝5時に起床。5時半から知恩院の毎朝晨朝法要(朝のお勤め)に参拝しました。

 

夕べは夜遅くまで学習してきたこともあり、眠たい目をこすりながら、知恩院の三門の前に集合しました。そこから徳川家光公によって建てられた御影堂に向かい、朝のお勤めに参拝しました。三門、御影堂は国宝に指定されており、その壮大さに感銘を受けていました。また、知恩院布教師様の法話の中で「自分の欲を達成するのではなく、自分が動くことで他者が喜びを感じ、それを自分の喜びとなるように」とありました。これはキリスト教の「隣人愛」と同じで、宗教の枠を越えて人としてあるべき姿の教えだと改めて感じました。

 

 

朝食後は、小テスト大会です。数分でできる英語の単語、数学の計算、社会の都道府県の小テストを各自が制限時間内にどんどん受けます。受けた結果、満点の回数を班ごとに競い合いました。現在の順位が一目でわかるように、満点を取るとシールを貼っていきました。シールが貼られていくたびに、盛り上がっていました。

 

昨日は臓器移植コーディネーターの方に来ていただきましたが、本日は「NPO法人スモールファーマーズ」の方に来ていただき、「ナス農家になってみよう!」と題して講演をしていただきました。このスモールファーマーズは、週末に「畑での実習」と「教室での座学」を行って、新規就農を目指す人や田舎暮らし・週末農家を実現したい人に向けて支援しておられる団体です。

 

自分たちがナス農家だったと仮定して、かかる経費と売り上げ、収入などを具体的に考えて計算し、農作物やお金の流れのほか社会の仕組みについても学んでいきました。また「仕事⇒誰かの役に立つこと」であると話されました。特にこれからAIが発達していく時代なので、仕事は「探す」ではなく「創る」、誰かを笑顔できる素敵な仕事を創って、みんなでよりよい世の中にしていきましょうと伝えられました。

 

本日はこの他にも、「探究中間発表」「よのなか科」「スペシャル講義(理科)」「京都散策準備」「自学自習」「1日の振り返り」など、たくさんの授業が目白押し。

ただ机に座って話を聞くだけでなく、グループワークで意見を出し合ったり、班で出た意見をまとめて他の班にプレゼンしたりと自らが動く能動的な活動が多くありました。

 

少しずつ様々な内容に触れることで、その内容に興味を持ち、自分の学びを深めるきっかけになってくれたらと思います。

明日は、ここ京都でしか体験・経験できないような活動を行う予定です。

 

2023.07.24 学校行事
【中学】アカデミアコース 学習合宿1日目

7月24日(月)、中学アカデミアコースの学習合宿がスタートしました。

この学習合宿は、高い目標を持つアカデミアコースの仲間たちが、日常から離れた空間で互いに競い合いながら学習し、寝食を共にすることで学年を超えた絆を深めていくことを目的として、毎年夏休みに行っています。コロナにより2年間の中断がありましたが、昨年より再開し、今年で10回目を迎えます。

宿舎は、京都知恩院の宿坊「和順会館」です。

 

3年生の代表が宿舎の方にご挨拶。合宿への意気込みを伝えました。長町教頭先生からは、3日間の合宿を始めるにあたり学ぶことの意義についてお話しがありました。

 

 

まずは「いのちの勉強会」と題して臓器移植コーディネーターの方に講演をしていただきました。臓器移植の方法や、その実態のほか、「人の死とは?」「脳死は人の死?」「自分や家族の臓器移植をしようと思うか?」など、正解のない問いをグループで話し合い、それぞれの意見を深めていきました。

続いて、社会のスペシャル講義。普段の授業で学んだ知識を使いながら、理解を深めながら応用問題を解いていきました。

 

食事、入浴の後も研修があります。アカデミアコースの卒業生が4人が来てくれました。事前に在校生から集めた質問を元に、自分の体験を語りました。

   

学習に必要なのは計画、そして量。さらに、何事にもチャレンジしていく心。

同じ仁川学院のアカデミアコースで学び、大学に進学した先輩の意見は説得力があります。

1日の最後に、本日の学習を振り返りながら自学自習を行いました。1日を通して自分の課題を見つけて、明日の目標を設定し、それらをしっかりとしおりに記録して1日を締めくくりました。

明日は朝5時に起床。5時半から知恩院の毎朝晨朝法要(朝のお勤め)に参拝する予定です。

 

2023.07.22 学校行事
【中学】カルティベーションウィーク2日目~自分の将来を考えよう~

 カルティベーションウィーク2日目は、面接練習からスタート。なぜ面接練習? 大学受験のため?

 いいえ、大学受験のさらに先、就職活動を想定したもの。しかも先生方からのレクチャーは一切ありません。班の仲間で、良い面接とは何か、面接でどんなことを聞かれるのか、聞かれたことにどう答えれば良いのかを考えて、ロールプレイをしました。題して「私を採用してください!」

 そして、代表者は最終面接へ。面接官役は、酸いも甘いも嗅ぎ分けた熟練の先生4名。地元のスーパーマーケットの採用面接を想定し、台本なしの鋭い質問が飛びます。

 それでもさすがは代表者、機転を利かせながら堂々と受け答えをしました。良い面接について先生が一方的に教えるのではなく、自分たちで考えたからこそ、しっかりと自分のものにすることができました。

 最後のプログラムは、大学生を招いての講演会。日ごろ放課後のLearning Spaceでお世話になっている学習メンターさんを講師として、夏休みの計画の立て方講座を開講しました。

 また、在校する高校1年生・2年生の先輩に、中学で取り組んだことや高校での生活について、事前にインタビューした動画を見ました。そして、もうひとりの講師は、仁川学院中学・高等学校の卒業生で現在大学4回生の藤岡未有さんです。

 仁川学院高校でどのコースを選んだのか、そして文系・理系を含めた大学の学部の選び方、そして大学生活まで。挫折の体験からそれをどう克服したかも語ってくれました。「高校でも大学でも、中学で習う基礎が役立つので、今の学習を大事にしてほしい。そして、偏差値だけではなく自分の本当にやりたいことを重視して大学を選んでほしい」と熱いメッセージをもらいました。

 これで、2日間のプログラムは終了。1学期の最後にこれまでの学びを深め、将来について考える良い機会となりました。

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 生徒の振り返りの一部を紹介します。

◆たくさんの人と関われたことがすごく印象に残りました。特に1日目は自分の推しについて説明し、他の人の推しにも共感することができました。

◆仁川の賢者では難しい問題がたくさんありましたが、先輩方と楽しく考えることができ、すごく楽しかったです。また、先生方との関係も深まりました。

◆自分は勉強しようと思っても何をしたらいいかわからなくて結局やらずにいるので、先輩に勉強の仕方をプレゼンしてもらったのがありがたかった。先輩が教えてくれたことを参考にしたい。

◆今後絶対に面接は受けることになるだろうから、将来の自分にとってとても役立つように思え、このような経験ができて良かった。

◆夏休みの計画がないままダラダラ過ごすより、計画を立てて実行した方が充実した毎日を過ごせると思った。

◆卒業生のお話がすごく印象に残りました。今、自分自身が進路で悩んでいたので実際の体験談を聞けてとても良かったです。

 

2023.07.22 学校行事
【中学】カルティベーションウィーク1日目~教科の学習を活かしたアクティブな学び~

 ローゼンバイゲルホールの座席を埋め尽くす生徒たち。中学1~3年生のカルティベーションコース生136人が集いました。

 1学期の最後の2日間、カルティベーションコース独自の取り組みを行います。カルティベーション(cultivation)とは、「育成」「開拓」という意味です。また、普段の授業で対話を重視しています。そこで、今年のテーマは「コミュニケーションの開拓者になろう」。

 学年・クラス混合の5人班は、当日の朝発表されたばかりで、お互いを知るためにアイスブレイクからスタート。

 「私の推し」をテーマにスピーチした後、質問タイム。一気に仲が深まりました。

 1日目の一番大きな研修は、「仁川の賢者」。冒険の地図を手がかりに校内を巡ります。あちこちで教科の先生がミッションを準備して待ち受けています。

【宗教科】聖書の言葉を伝える伝言ゲーム。

 普段の授業で聖書を読んでいますから、これくらいはお手のもの……のはずですが……、聖書の言葉遣いが難しく悪戦苦闘。

【国語科】ひとり1連ずつ分担して、ひとつの詩を作ります。ただし、すべての連に表現技法を盛り込むことが必須です。

 

 授業で習った表現技法を思い出しながら、意味のつながった詩を完成させました。

【家庭科】針と糸で玉留め・玉結びをします。糸が絡んだりしてなかなかうまくいきません。

 縫い終った糸を見ると、キーワードの文字が浮かび上がっています。

【英語】写真を3枚選び、その写真に写っているものについて英語でスピーチ。

 ネイティブの先生の審査はなかなか厳しく、合格をもらうまで時間がかかります。

【保健体育】腕立て伏せをしています。筋トレがミッション?

 単に「筋トレをしなさい」ではありません。このトレーニングで鍛えられている筋肉の名称を正確に答えることがミッション。保健体育の授業で習ったことを思い出さないとできません。

【理科】ペーパータワーを作るミッション。ただし、ハサミもノリも使用不可!

 

 しかもタワーは、班の中で一番背の高い人と同じくらいの高さまで積み上げること! そして、10秒自立すること! せっかく積み上げても8秒で倒れてしまい涙をのむ班も……。

【美術】1人の班員を制限時間内にスケッチします。

 なるべく描きやすいポーズがいいと班員からリクエスト。モデル役も大変です。

 以上、7つの教科のミッションをクリアすれば、宝物の場所がわかります。

 どのミッションも普段の授業で学んだことを活かし、考え、知恵を出し合って解決につなげました。

 1日目の最後のプログラムは、「3年生プレゼンツ カルティベーションの過ごし方」。宿題、小テスト、授業について、度のように取り組めば効果的か、3年生がプレゼンテーションしました。

 1・2年生からの質問に、しっかりと3年生が答えていました。1・2年生にとって先輩の方法論は大いに参考になったでしょうし、3年生も自分の学び方を見直す良い機会になりました。

 カルティベーションウィークの1日目はアクティブな活動・コミュニケーションが中心です。普段の学びを活かした活動ができました。

 

 

 

 

 

2023.06.08 学校行事
【高校3年生】黙想会を行いました

高校3年生は6月6日(火:カルティベーションβコース対象)と7日(水:カルティベーションα、アカデミアコース対象)の2日間、カトリック大阪梅田教会と上智大学大阪サテライトキャンパスをお借りして、黙想会を行いました。

 

黙想会では学校とは違う落ち着いた雰囲気の中で自己を見つめ直すことを目的に、今までの人生を見つめ直したうえで、今後人として、受験生として、自分の未来をどのように描いていくのか、そしてこれからの一年間をどのように過ごすべきか、生徒達は朝9時~15時までゆっくりと自分自身に向き合い、自らの生きる意味・目的について考えました。

黙想会のテーマは、「17歳の決断についての内省」です。自分自身を知り、望みを知り、生きる意味を考えるために、2回の講話と、ワークシート課題を通して、自己の内省を深めていきました。そして、最後に一つの『決断』をカードに書き留め、それをミサの中で神に祈りとして捧げました。

 

 

 

 

この黙想会は、高校3年という大切な時期を過ごす彼らにとって、これからの進路に向けて力強い一歩を踏み出す、よいきっかけとなったことと思います。この黙想会で固めたぶれない軸を心に、確かな未来への歩みを進めてほしいと願っています。 

 

 

2023.05.31 学校行事
【中学】野外活動3日目 辛いときも仲間が支えてくれた曽爾高原

 

 雨が施設の屋根をたたきつける音で目覚めました。朝のつどいは屋内での実施となりました。

 班員の健康チェックをするのは、副班長の大切な仕事です。

 この朝食が曽爾高原で食べる最後のご飯。食べ終わった食器の返却、テーブルの拭き掃除など後片付けを自分たちで行います。

 3日間の思い出がつまった宿泊棟の掃除。掃き掃除、拭き掃除、寝具の片づけ。施設のチェックポイントどおりにできていないと、点検で合格がもらえず掃除のやり直しになります。

 すべてをサービスでやってもらえるホテルや旅館とは違い、自分たちでやらなければいけない宿舎だからこそ得られる学びがあります。

 最後の研修は、スケッチを描いてそこに創作した俳句を書き込んで……というものでしたが、山の神様は微笑んでくれませんでした。最後の研修もダンス練習となりました。

 この3日間で3回目のダンス練習です。天候に恵まれず、後半は「野外活動」ではなく「屋内活動」になってしまいました。それもひとつの思い出です。

 「楽しいことばかりではなく、辛いこともあったけれど、そんなときは仲間同士で助け合ったことが収穫です」退所式で生徒代表が施設の職員の方にお話しした言葉です。非日常の空間で3日間過ごしたからこそ得られた実感でしょう。

 仁川学院の伝統行事は、コロナ禍を経ても途絶えることなく続いていきます。

2023.05.29 学校行事
【中学】野外活動2日目 まさかの梅雨入り! 曽爾高原

 この写真は、国立曽爾少年自然の家で、つどいの広場を撮影したものです。奥に見えるのは雲海!? 標高の高さを感じます。

 起床時刻は6時。朝のつどいで、国旗・校旗の掲揚、ラジオ体操、施設の職員のお話がありました。仁川学院は、やはり一日の始まりとしてお祈りをします。

 野外活動2日目はハイキング。昨夜から雨が降り始め、ハイキングは中止だと思われましたが、朝になれば少し晴れ間ものぞいていました。天気予報とにらめっこしながら、行程を短縮したハイキングプランを作り直して実施することになりました。

 出発しようと思ったらぽつりぽつりと雨粒が……。いいや、これくらいなら大丈夫。レインコートを着用した生徒もいます。

 昨日の周辺散策は、曽爾高原内のお亀池を周回しましたが、今日はそのお亀池を上から見ます。3年生の班長が先頭に立ち、まだ体力があまりついていない1年生を気遣いながらのハイキングです。

 亀山峠まで登ると……、高い!! 見晴らし良し!! 気分爽快!!! 全身で大自然を味わいます。

 峠からはふたたび下り坂。ここから先は、森林の中の道を歩きます。木々が生い茂っているので日がなかなか差さず、薄暗い道です。でも、森林浴にはピッタリの道。

 この森林の中の道を歩ききる予定でしたが、途中で雨脚が強くなる予報へと変わったため、途中でUターン。短縮バージョンのハイキングがさらに短縮されてしまいました。それもそのはず、なんと梅雨入り宣言! 長い野外活動の歴史上、梅雨入りを迎えたのは初めてかも!?

 仁川学院訓の「大自然に学び愛せよ」。自然は、人間の期待や予測どおりにはいきません。それも自然から学ぶことです。

 午後は、昨日に続きダンス練習。最初はたどたどしかった3年生の指導も、回を重ねるごとに頼りがいのあるものになっていきます。

 また、「カプラ」にも挑戦。カプラは、同一サイズの木の板を積み上げるだけ。でも、この“だけ”が奥深いのです。

 どんな作品にするか【創造力】、どうすれば積み上がるか【論理的思考力】、仲間と協働できるか【コミュニケーション能力】、時間内に完成できるか【集中力】……、いろんな力を駆使します。

 

 班対抗で積み上げた高さを競います。少しずつ、慎重に、けれど制限時間内に。途中で崩れてしまう班もありましたが……。

 見事、いすの上に立たないと届かない高さまで積み上がりました!

 日中は、体を使い、頭を使い、神経を使いました。当然、お腹が空きます。

 夕食ではご飯大盛りを希望する生徒もたくさんいました。

 仁川学院宿泊行事の夜の定番は、キャンドルサービス。ハイキングやダンス、カプラといった「動」の活動に対し、キャンドルサービスは「静」の活動です。

 

 今年のテーマは「ともに生きる」。宗教委員が、いつもそばにいてくれる家族や友人へ、そして自分自身、将来の自分へと感謝の言葉を述べました。

 神父である校長先生のお話と聖歌を聴き、最後はろうそくの炎の灯りを通して、自分を見つめ直す時間となりました。

 大きな病人や負傷者はなく、2日目の曽爾高原の夜が更けていきます。