仁川学院中学・
高等学校

ニュース 記事一覧

2024.07.17 ニュース
【中学】アカデミアコース 探究基礎 ポスターセッション

「探究」の授業は、本来は高校のカリキュラムに入っています。しかし、仁川学院では中学校のアカデミアコースでも探究の授業を行っています。

自ら課題を見つけ、仮説を立て、検証する――探究における「課題発見型学習」のサイクルは、アカデミアコースで大切にしているものです。

中学1・2年生は「探究基礎」として、5人のグループを作って進めます。グループは1・2年生混合です。2年生はすでに昨年の経験がありますから、1年生をリードしながら活動ができます。

実験やアンケートを実施し、それを分析。最後は、模造紙1枚のポスターにまとめました。今日は、そのポスターを使っての発表(ポスターセッション)です。

4月のスタートから今日まで要した時間は合計18時間。最初に立てた問いを白紙にして新しい問いを立てたグループ、実験に失敗して放課後にやり直したグループ、まとめたものの先生から指摘を受けて再考を余儀なくされたグループ……。順調にいかず試行錯誤することこそ探究の醍醐味。

 

今日のポスターセッションは中学3年生が聴衆に加わりました。発表は5分間、その後に質疑応答。3年生はさすがの貫禄で、鋭い質問が出されます。それに臆せず返答するたくましい1・2年生の姿も見られました。

2学期からはグループのメンバーチェンジをして新たな探究が始まります。1学期の経験が活かされてさらに奥深い探究となることを期待しています。

【1学期 探究基礎 一覧(共通テーマ「水」)】

  • なぜ飲料水の容器はペットボトルが多いのか。
  • フレーバーウォーターと水ではどちらが好まれるのか。
  • どのような水を使ったら植物がよく育つのか。
  • 犬と人間の健康ジュースは作れるのか。
  • 食べられるものだけで入浴剤を作ることはできるのか。
  • 水の商品に味の違いはあるのか。
  • 水中にどれくらいの微生物がいるか。
  • なぜ疲れていたり喉がかわいていたりした時に水を飲むと「プハー」と言ってしまうのか。
2024.07.16 ニュース
【中学】カルティタイム”See the Future!” KOBE SDGs 探究プログラム

1学期期末考査のテスト返却が終わり、まもなく夏休み。毎年この期間は、カルティベーションコースとアカデミアコースそれぞれが独自の特別授業を行っています。

カルティタイムの今年のテーマは「See the Future!」。3日間の活動で、現在と未来をつなげていきます。

See the Futerの第1弾は……。

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おや? ここはどこでしょう? 動物がいます。なんだか見覚えのある場所……。

そう、ここは神戸どうぶつ王国です。校外学習で「KOBE SDGs 探究プログラム」に参加。1~3年生のカルティベーションコース生127名が、神戸市内の4箇所の事業所にわかれて学びます。

職員さんから説明を聞き、パンフレットを見ながら知識を吸収。その知識を元に、グループで討議することも探究の大切な時間。

最後は園内の視察。いつもは遊びに来る場所ですが、SDGsとどうぶつ王国の関連を学んだ後なので、新たな気づきがたくさん。

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青空に見えるのは船。これはレストランクルーズ船「ルミナス神戸2」です。

レストランで使う食器、余った食材や食べ残しのフードロス……、それに船ですから「海の豊かさを守ろう」というSDGsの項目にピタリとあてはまります。

船内の客席で講義をうけたあとはデッキを通って移動。神戸港が一望できます。

操縦室で乗組員さんから操縦かんや計器、双眼鏡の使い方など船員としての仕事も教わりました。

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こちらは、壁際にボトルがたくさん並んでいます。

日本テクノロジーソリューションは、ペットボトルなどのラベルなどを包装する会社です。

包装ラベルはまさしくSDGsに直結する問題です。世界トップレベルの包装技術を持つ機械も見学。

なんと仁川学院の校章が印字されたラベルのペットボトルまで作ってくださいました! 自ら講義してくださった気さくな社長さんに、生徒代表からお礼の言葉をお伝えしました。 

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最後にご紹介するのは、NTT西日本です。講義とグループワークから。

しかし、電話とSDGsの関連性とは?

おっと、何やらモニターとゲーミングチェアの並ぶ部屋へと移動しましたよ……? 実はNTT西日本神戸支店は、eスポーツの体験施設を備えています。スポーツなら老若男女問わず体を動かすことができ、健康寿命を延ばすことが期待できます。また、新分野の開拓でこれまでなかった雇用を創出でき、世界の貧困の解消にもつながります。

初めてのeスポーツに熱中! 見事勝利を収めてガッツポーズ!

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See the Future 第1弾はいかがでしたか? 中学生として過ごす現在と、社会人として働く未来とをつなげる1日でした。また、これからの時代は、どんな企業であれSDGsの取り組みは切っても切り離せないことです。

カルティベーションコースでは、教科書の学びだけではなく、時にはこのように体験を通して未来を考えるプログラムを行っています。

2024.06.16 ニュース
【中学】第1回オープンスクールを実施しました

616日(日)、第1回目の中学校オープンスクールを開催しました。

 

蒸し暑い日となりましたが、多くの方にご来校いただきました。コルベ講堂での全体説明のあと、「体験授業」「校内見学」にご参加いただきました。体験授業では「社会」「理科」「家庭科」「仁川の森(園芸内容の総合学習)」を開講し、本校の生徒や初めて出会う友だちと一緒に、楽しく授業に臨んでいる姿が見られました。校内見学ではクイズラリーをしながら、校内の施設やクラブを見て回り、仁川学院の雰囲気を感じていただいたようでした。

 

本日はお忙しい中ご参加くださり、ありがとうございました。来る824日の第2回オープンスクールでは、本日体験していただいた授業とは別科目の授業も開講する予定です。またのご来校をお待ちしております。

    

今後のオープンスクール・説明会・行事のご案内(事前の予約が必要です)

第1回入試説明会           7月 7日(日) 10:00~12:00

第2回オープンスクール        8月24日(土) 14:00~16:00

第2回個別相談会・学校見学会  9月10日(火)~12日(木)

第2回入試説明会          10月12日(土) 14:00~16:00

プレテスト             11月17日(日)  8:00~12:00

第3回入試説明会          11月17日(日)  9:00~11:00

入試直前相談会           12月 7日(土)  9:00~12:00

 

 

2024.06.01 ニュース
【中学】休日に有志が集い仁川の森 サツマイモの定植と大市ナスの芽かき

今日は土曜日。いつもはアカデミアコースの授業がありますが、明日から2泊3日の野外活動があるため、その準備のためにOFF。しかし、仁川の森の畑には、1年生3名、2年生と3年生が2名ずつ、合計7名の中学生がやって来ました。

木曜日に雑草を取り除いた中学グラウンドの畑に、サツマイモの苗を植えるために、休日にもかかわらず立候補して集まった7人です。

ピンと張ったマルチシートに切り込みを入れて、そこにサツマイモの苗を植えます。深すぎず浅すぎず、1株ずつ丁寧に。

植え終わったら水やりをしますが、そのじょうろには植物活性剤を入れます。畑の土に根づくまでが一番大事な期間です。

中学校舎の畑に戻って、先生からのレクチャーを受けて伝統野菜・大市ナスの芽かきもしました。方法を教わったとはいえ、ナスは1株ずつ形が違います。しっかり観察して、どの芽を取れば良いかを考えながら作業しました。

大市ナスと大市ナスの間に植わっているのはシソです。ナスにつく害虫はシソの香りが大嫌い。その効果を期待していますが……、ここでバッタを発見! 捕まえて仲間にお披露目。虫と触れ合うのも畑ならでは。

活動を終えて水分補給。働いたあとのジュースは体に染みます。

学校は休みでも植物は活動を続けています。このように奉仕の精神で参加してくれる人がいてこそ、仁川の森は続いていくのです。

みんな、ありがとう! 明日からの野外活動も頑張りましょう!

2024.05.09 ニュース
【中学】中間考査まで2週間!

中間考査まで2週間となり、H.R.では学習について考える活動が行われました。

中学1年生は初めての定期考査ですので、まず「定期考査とは何?」というお話から。

定期考査は、ここまで学習したことを復習し、理解しているかを確認するためのもの。お話を受けて、各自で定期考査の目標を立てました。

目標は高く! そして目標を達成するための具体的な戦略を!

2・3年生はコースごとに集まり、学年混合の班を作って活動しました。

カルティベーションコースの2・3年生およそ80名が集し、本日の活動の目標をしっかりと確認。

2年生は事前に学習計画を立てました。それを見て3年生がアドバイスを送ります。先輩として体験・経験したことを言語化して後輩に伝えることが今回の目標です。

また、自習の時間では2年生が3年生に教える姿もあちこちで見られました。先輩の姿から学んだ2年生は、次の機会で1年生に伝えていきます。こうしてカルティベーションコースの経験が受け継がれていきます。

アカデミアコースも2・3年生およそ30名が同じ教室に集まり活動しました。

「モチベーションを上げるにはどうしたらいいですか?」「計算を早くするにはどうしたらいいですか?」これは、学習についての2年生の悩みです。

自分たちの学習方法をプレゼンし共有。自然と拍手が起こります。最後は今日の内容を踏まえて、中間考査への意気込みを書きました。

それぞれの学年、コースに沿ったH.R.活動で、中間考査に備えます。

2024.04.24 ニュース
【中学】野外活動全体集会を行いました

4月24日(水)5時間目に「野外活動」の全体集会を行いました。野外活動は本校で約40年続く伝統行事。今年は6月2日からの3日間、国立淡路青少年交流の家で行います。野外活動の大きな特徴は、3年生をリーダーとした縦割り班に分かれた活動であるということ。また、野外活動の班は、6月に行われる「ダンスフェスティバル」の班を兼ねており、最上級生の3年生にとっては、今日は緊張のデビューとなりました。

   

この日のために、班長と副班長は、班の担当教員と入念に活動内容の打ち合わせを行い、準備を進めてきました。うまく言葉で想いを伝えられないこともありましたが、前に立って一所懸命に後輩たちを引っ張ろうとしている姿が印象的でした。全体集会は体育館で行われましたが、全校生徒が定刻までに整列を完了して静かに開始を待てたことが、大きな収穫でした。

全体集会では、代表リーダーの教員から野外活動の目的やプログラムなどが伝えられました。特に3学年合同での宿泊生活にあたり、「先輩が後輩に教える。先輩は背中で語る。」というメッセージが3年生に送られました。また、1,2年生には「来年を見据えて、後輩は先輩から学ぶ」ことが大切であると話がありました。全体には、あいさつや5分前行動など普段学校で実践していることを活動中も実施できるように。また、普段は自分でやっていないかもしれないが、自分の服をたたむといったことなどを通してしっかりと自立していくことを学んでほしいという思いも伝えられました。

野外活動は楽しい行事でもありますが、自然を相手に活動することで危険もあります。全体集会では私語なく最後までしっかりと話が聞けていたことが印象に残りました。

後半はいよいよ各班に分かれ、自己紹介やアイスブレイクの活動が行われました。はじめは固さの抜けないところはありましたが、終わるころには3年生たちが考えたレクレーションで笑顔があふれていました。

休憩をはさみ、6時間目はダンス練習です。3年生はあらかじめ各班のダンス曲に合わせ練習を重ねており、今日がいよいよ自分たちが教える立場に変わりました。

 

  

この春高校に進学した先輩方が昨年、自分たちにしてくれていたように、指示や言葉を選びながら各班、それぞれが工夫して1,2年生に振付を教えていきます。自信がないのか目線が下がりがちだった3年生も、後輩たちが少しずつ覚えていくことで自信となり、どんどん前を向けるようになってくる場面も見受けられました。この期間にどんどん経験値を上げ、成長してくれることでしょう。次の活動は5月1日です。今回の反省点を生かしながら、有意義な活動の時間にしてほしいと思います。

2024.03.11 ニュース
【高校】武庫川清掃ボランティア活動を行いました。

本日3月9日(土)、美化委員会主催で武庫川清掃ボランティア活動を行いました。

2月3日(土)以来2回目の活動となり、両日ともにおよそ20名の生徒が参加しました。

この活動は美化委員長である大西さんと福島さんの提案により、昨年末から企画・準備を行い、実現したものです。

二人は1週間前から放送部と協力してお昼の放送で直接呼びかけを行ったり、ポスターを制作して校内に貼ったりすることで広報活動に努めました。

事前の説明会では、美化委員と有志ボランティアの前で、取り組みの詳細だけでなく、この活動にかける思いを語ってくれました。

当日は、多くの生徒が集まったことに安堵しながら、武庫川河川敷までの道中も全員でゴミを拾いながら歩いていきました。

現地では1時間ほど清掃活動を実施し、様々なゴミを分別しながら集めました。

プラスチックごみや空き缶などを集める中、大きなコンテナや長いホース、ギターまでもが漂着しており、日常生活で出会わない形になったそれらを、彼らは興味津々に収集していきました。

清掃が終わり、橋の上から河川敷を見下ろすと「すごく綺麗!」と歓声も上がり、活動の成果を実感することができました。

美化委員長の大西さんは「楽しかったです!参加してくれたみんなもやらされるのではなく、やりたいという意志で参加してくれたことがとても嬉しかったです。」と話します。

また、同じく美化委員長の福島さんも「実現してよかったです。前回で取り切れなかったゴミを今回で綺麗にとることができて、達成感がありました。」と思いを伝えてくれました。

 

美化委員長二人の思いによって実現した今回の清掃活動。

次年度の執行部員も今回の活動に参加してくれたことで、今回限りの活動ではなく、次の世代にも引き継がれようとしています。

彼らの美化にかける思いも含めて、今後の生徒会活動の伝統として残っていくことを願ってやみません。

2024.02.20 ニュース
【中学】アカデミアコース 自らつかみ取る探究(発表会)

 仁川学院中学校の1・2年生アカデミアコースは、土曜日に「探究基礎」を開講しています。前期は与えられた課題を解決しながら探究の手法を身につけました。

 後期は、興味関心の近い者同士でチームを組み、課題を自分たちで発見するところから始める自由探究です。1年が終わろうとしている2月17日、いよいよ発表のときが来ました。

 

【今回の探究テーマ】

・野菜嫌いな人でも飲めて、1日分のビタミンが取れる野菜ジュースを作れるか?

・環境に優しくてコスパが良い、かっこいい車は作れるのか

・さわやかな笑顔の作り方

・大坂の陣で豊臣方は勝利できたのか

・仁川学院中学校の校則の変えるべき点はどこなのか?

・一部の在来種と外来種は外見が違えど近縁種なのか

・同じ科であれば、色や形の違った植物同士で接ぎ木を成功させ、食事に使える野菜を作ることはできるのか

 発表直前の打ち合わせを入念に。相手にうまく伝えられることこそ探究のゴールです。

 もちろん自分たちが発表するだけではなく、他のチームの発表を聴くのも大切な学び。

 しかも、会場の後ろに陣取るのは、先生方と探究の先輩である中学3年生。

 11月の中間発表から改善したことを熱心に発表。言葉にも力が入ります。

 聞くだけではなく、質疑応答も鋭く、熱く!

 長町教頭先生からの講評では、「課題の設定」→「情報の収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」という探究のプロセスは教科の学習内ではなかなかできないこと、このプロセスをくり返して更新していくことで学びが深まるというお話をいただきました。そして、与えられたものを受け取るだけではなく、自らつかみ取りに行く学びこそが探究であることもご教示いただきました。

 教科の授業で知識・技能を身につけ、それを活かして主体的に考えまとめる探究の学習は、次年度も続いていきます。

 

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